【(株)GSユアサ】化学部門の方に業務内容や活躍する人物像についてインタビュー!

GSユアサ化学部門1

新宅課長(左)、丸田部長(右)

 

01. 会社概要

オートバイ用鉛蓄電池世界No.1、自動車用鉛蓄電池アジアNo.1のシェアを誇る電池メーカー。また世界初、電気自動車用リチウムイオン電池の量産開始をするなど、日本を代表する電池のリーディングカンパニーとして、グローバルに事業展開を行っています。
離職率が1%以下と低く、定着性が高いのが特徴です。新卒・キャリア用の垣根無く活躍のフィールドがあり、組織風土として温厚な社風。また、年間有給実績も平均15日と高い水準を誇っており、全社平均残業時間も19時間/月とワークライフバランスが保ちやすい風土です。

02. ご経歴について

まずはお二人のこれまでの経歴と、現在の仕事内容についてお聞かせください。

丸田様:私は新卒で1995年に入社して今年で27年目になります。入社以来、リチウム電池に関わり、最初は研究開発部門に配属となり、その後グループ会社のリチウムエナジージャパンに出向し、再び開発部門に戻って約10年間在籍しています。
現在は、リチウムイオン電池の電極設計開発に携わっています。また、部長職として部門全体をマネジメントする立場にいます。
新宅様:私は35歳でGSユアサに転職してきました。前職は電池とはまったく関係のない半導体業界にいました。私の技術スキルのバックボーン、ベースは物理学で電池に関連するところとしては、蓄電池ではないのですが、燃料電池の研究をしていました。環境改善に興味があったので燃料電池を研究テーマとして選んだのですが、就職活動でたまたまご縁があった半導体企業にお世話になることにしました。
前職で勤務していた時に、アメリカで4年間駐在する機会があったのですが、その時に大量生産、大量消費の社会を目の当たりして、直感的に「これでは地球が持たない」と感じました。そう感じた時に「自分はもともと何がやりたかったっけ」と思い返して、「何か環境改善に貢献したい」と思いました。それが転職のきっかけになりました。
そんな時にリチウムイオン電池という今後ますます社会に必要とされて、環境に貢献していく分野で人材募集していたGSユアサに出会い、転職しました。
GSユアサに入ってからは、リチウムイオン電池の開発に携わっています。転職のきっかけとなった環境改善への思いを果たした仕事としては、北海道につくられる風力発電用の蓄電池の開発にコアメンバーとして携わることができました。この風力発電の稼働は間もなく始まります。環境改善にダイレクトに貢献したいという思いは果たせています。

勤続27年と長く勤めておられる理由をお聞かせください。

丸田様:気が付いたらここまで来ていたというのが正直な気持ちです。50歳を過ぎましたが、まだまだ未熟だと思っています。その意味ではこの会社でやるべきことはまだまだあります。長く勤めたという実感はありませんし、同じ世代の仲間も周りにたくさんいます。
長く勤めてきた理由としては真面目で実直な社風で、それが自分に合っていて居心地が良いからだと思います。

入社してから印象に残っているお仕事はありますか?

丸田様:リチウムエナジージャパンに勤務していた時に、海外のお客様とのやり取りが多く、海外出張にも頻繁に出かけていました。お客様とひざ詰めでお話をして最終的に採用を決めていただいて、無事に量産することができ、納品することができました。お客様の顔を見ながら、いろんな仕事をしてフィードバックも直接いただける。世界的に有名な自動車メーカーという場所でそんな仕事ができていることにやりがいを感じることができました。
開発はすべてが順風満帆に進むわけではなくて、なかなかお客様の要求を満たせないなどの様々な課題を抱えながら進めていきます。プロジェクトも先行きが見えなくなるような場面もありましたが、その中で何とか道筋を見出して、毎日お客様と電話会議を行い、その日の課題をその日のうちに解決するような切羽詰まった状況を何とかつなげて、最終的にお客様に認めていただいた時には、本当に良かったと思いました。
新宅様:先ほどお話しした風力発電用の定置用蓄電池が印象に残っています。実は、この開発を始めた時に、他の案件があって構造系の設計技術者がほとんどその案件にかかりきりになりました。そのために私も丸田と同じで電極設計がベースですが、電極だけでなく構造設計もみることになり、強度や耐久性に関する業務も全部自分で行いました。そのことが非常に良い経験になりましたし、結果的に風力発電用の電池は量産されることになりました。
今は車載用電池に携わっていますが、風力発電用の電池を構造面まで関わり開発したことが車載用電池の開発にも活きています。自動車メーカーでは機械設計が主体ですが、その機械設計の技術者と電池モジュールの強度などについても直接対話しています。私の本分は電極設計でありながら、構造関係についてもお話しできるようになったのです。今、自分がたどってきた足跡を振り返ると構造設計を経験できたエピソードが強く印象に残っています。この仕事を経験して、環境が人を育てることを実感しました。
GSユアサ化学部門2

この仕事を経験して得た考え方や思いについてお聞かせください。

丸田様:私たちがつくっているのは電池という世の中に欠かせないもので、身近にあって当たり前のものです。お客様が当たり前に安心して使っていただけるような製品をお届けできるよう、実直な仕事をしていくことが大切だと思います。また、どんなに難しい状況でも、なんとかあきらめずに答えを探す姿勢も必要だと思います。
新宅様:私は風力発電用電池の量産化に携わることができたという成功体験を得ることができました。みなさんご存じのように、これから10~15年ぐらいでカーボンニュートラルの時代がやってきます。GSユアサは鉛電池では世界の主役級の会社ですが、リチウムイオン電池ではまだそこまでの存在になり切れていません。まだ、本格的なカーボンニュートラルの時代になっていないので、競合他社もまだ主役にはなっていないと考えています。私は風力発電用電池の仕事を経験して、GSユアサは今後10年、15年で主役になっていく会社だと思いました。そして、その主役の座を射止めるためのコアな部門にいるというのは幸せだと感じていますし、やりがいも十分にあります。

GSユアサを転職先として選んだ理由は何ですか?

新宅様:GSユアサを転職先として選ぶ際に迷いはありませんでした。GSユアサは傍目から見ても実直と感じることができました。堅すぎるくらい堅くて実直だという社風は応募のエントリー前から何となく伝わっていました。自分もGSユアサでないと転職しないと考えていました。転職理由で、今いる会社の否定的なところから入る人がいますが、私の場合は自分がやりたいことをしようとしたら、GSユアサしかありませんでした。だから、迷いはありませんでした。

業界未経験だったことに不安はありましたか?

リチウムイオン電池に関する書籍は一般に販売されています。私は素人だったので、GSユアサに応募するにあたって、リチウムイオン電池に関する本を読みましたが、これならできると不安はありませんでした。
入社してからも周囲がしっかりと教えてくれて、部課長にもよく指導していただいたので、GSユアサの文化を学びながら、リチウムイオン電池のコアな技術や考え方をブラッシュアップすることができました。
GSユアサ化学部門3

03. 組織体制やミッションについて

開発はどのような体制で進められていますか?

丸田様:開発はプロジェクト制で進めています。プロジェクトには電極設計を担当する化学系のチーム、筐体や集電部品など機構部品設計を担当する機械系のチーム、電池制御や状態監視のシステム設計を担当する電気系のチームが横断的に集まって仕事を進めています。電池そのものがいろんな技術分野を集約したものになります。その視点で電池を開発する必要があり、横の技術のつながりが重要になるため、プロジェクト体制で行っています。

業界未経験者に対する周りのサポートはいかがでしたか?

新宅様:GSユアサは非常に自由度の広い風土があり、部長や課長から「こうしなさい」といわれて、その枠の中で仕事をするのではなくて、下からボトムアップ的に「こういう理由で、こうしたい」といった提案がたくさん上がってきます。そのため、GSユアサの社員は能動性が磨かれていると思います。サポートが欲しければ、自分で問い合わせますし、問い合わせを受けた側も拒むことはありません。そういう文化がすごく良い会社だと思います。

異業界から転職してきた方もいますか?

異業界からの転職者もたくさんいます。入社してからOJTベースで学ぶこともたくさんあり、その中で仕事が身についていきます。前職のキャリアで電池経験があれば即戦力の近道になりますが、それよりも仕事との向き合い方や姿勢のところで、ひと通りメーカーでの開発経験を積んだ方であれば、キャリア入社ですごく活躍している人がたくさんいます。
社内チームの雰囲気も新卒か中途かといった区別はまったくありません。みなさんに責任のある仕事を担当してもらいます。その中で自ら手を挙げてチャレンジしたいという方も大歓迎ですし、実際そうした姿勢をお持ちの方が活躍しています。
これまでのキャリアは関係ありません。電池はいろんな技術の集積でできているので、その意味ではいろんなキャリアをお持ちの方に来ていただきたいと考えています。多様なスキルと経験を、GSユアサで活かしていただけることを期待しています。

組織体制についてお聞かせください。

若い世代が多く、20~30代がボリュームゾーンです。拠点は栗東、福知山があります。要素技術開発のチームに加えて、車載用(EV・PHEV)や、産業用の各用途別の製品設計開発のチームを擁しています。
電池の性能を決定する電極の設計開発を担当しており、化学の技術分野にあたるので、おもに化学系の社員が在籍しています。
我々の部の他に、機械設計、システム設計、プロセス開発、試作・評価支援を担当する各部門でLIB技術開発センターを構成しています。
GSユアサ共通

現在の仕事内容についてお聞かせください。

新宅様:現在は管理職の立場なので、朝一はメールのチェックや残業管理など、管理業務を行っています。
また、定例会議は毎日行っています。お客様のやり取りで、この日までにここまでアウトプットしようといった計画をメンバーと一緒に立てています。メンバーにはそれぞれ担当分野があるので、このお客様の問い合わせについては、このメンバーに担当してもらおうといった業務を割り振って、期限までにお客様にアウトプットしていきます。こうした進捗確認を定例会議で行い、工程が遅れていれば「こうしよう」と対応を指示します。
お客様との対話は毎週のミーティングで行っています。まだ設計が固まっていない開発初期の段階では「電池のサイズをどうするのか」といったところからお客様と話を詰めていきます。開発はプロジェクト制になっているので、他部門の人に同席してもらうために、必要な人を呼んでくるなどの取り回しなどもマネジメントしています。
管理職になって2年目ですが、つい最近までリーダー職でした。リーダー時代は、自分で実験計画を立てて、課長に承認をもらって、自分で実験してアウトプットをしていました。自分一人でやっていくのでやれることは限られていました。課長になって「これをAさんにやっていただく」「これはBさんにやっていただく」と同時に複数の開発に関わることができるようになりました。

若手メンバーの仕事内容についてお聞かせください。

新宅様:若手メンバーは朝一に課長や上司からの指示のメールをチェックしてから自分の実験や会議に出ていきます。最初の頃は、上長の指示を受けて自分の業務に取り組みます。そこで実験方法などのスキルを学んだうえで、自分自身で課長やリーダーに対して「こういう理由でこの実験をした方が良いと思います」と提案できるようになります。

すべての業務を内製化されていますか?

丸田様:簡単な分析機器の取り扱いは、自分で行っています。分析機器のメカニズムは自分たちで勉強することによって、分析のノウハウを身に付けて開発に取り入れていきます。高度な分析に関しては、研究部門に依頼します。研究部門に分析を依頼する際、担当者やリーダーは、サンプルや依頼表の準備を行っています。

第一開発部のミッションについてお聞かせください。

丸田様:リチウムイオン電池の中の電極の設計開発するのがミッションです。また、電池の全体を設計するためには、機械系や電気系の技術者とも連携を取りながら開発を進めていく必要があります。最終的には工場で量産するので、生産部門と打ち合わせしながら、いかにコストを下げながら製品化していくのかを考えていきます。分野としては化学系ですが、広い視野を持って仕事に取り組む必要があります。

部門の課題や方針についてお聞かせください。

丸田様:現在、いろんな引き合いをいただいており、マンパワーが不足しているので、キャリア採用で増員し、まずは人員体制を強化することに取り組んでいます。
2030年以降はカーボンニュートラルの時代が本格化し、自動車の電動化が進み、再生可能エネルギーの活用も進んでいきます。私たちが今取り組んでいる開発は、10年後の2030年に活かされるということも考えながら開発を進めていかなければなりません。目の前の仕事が忙しいという状況もありますが、その先を見据えて今何をやっておかなければいけないのかを考えながら開発に取り組んでいきたいと考えています。
GSユアサ化学部門4

04. GSユアサの強みについて

事業環境や御社の強みについてお聞かせください。

丸田様:車載用電池でいえば、大手自動車メーカー様と取引が長く技術の蓄積があることが強みです。2030年位まではHEVの市場も伸びていくと予想されています。現在の生産拠点の能力を上げながら、その先に広がっていくEV用電池にも力を入れて開発を強化していきます。
リチウムイオン電池については1990年代に民生用からスタートして、そこから宇宙用や深海用など、信頼性が特に重視される特殊分野の電池開発・製品化にも取り組み、その実績を評価していただいていることも強みの一つになっています。
2009年に三菱自動車様へのEV用電池の納入を業界の中でも先行して開始して以降、いろんなお客様から引き合いをいただいており、お客様との信頼関係を築き、様々なニーズを知る機会にも恵まれていることも貴重な財産です。
いっぽう、今や中国や韓国のメーカーがリチウムイオン電池の世界市場を席巻している状態で、私たちも逆にそれらのメーカーを追いかける立場となっています。我々が持っている強みを活かし、さらに先に進んでチャンスをしっかりとつかんでおく必要があると考えています。
新宅様:GSユアサでは、電池を作るときには柔軟に設計します。柔軟に設計した上でトライ&エラーを繰り返して開発を進めていきます。その中で良い結果が出た時に、その理由は分からないけれど製品化するといったことはしません。良い結果が出たのはなぜか?悪い結果が出たのはなぜか?といったメカニズムの解明を徹底的に行います。そのために万が一トラブルが起こっても、何が原因なのかをすぐに見つけて、対応することができます。それがGSユアサの強みだと思います。
GSユアサ化学部門5

05. キャリアプランや活躍している人材の特徴について

キャリアステップについてお聞かせください。

丸田様:経験やスキルによって違いはありますが、入社後、配属された部門やプロジェクトの中で、各人が取り組む課題が設定され、上司や先輩からの指導・アドバイスを受けながら仕事に習熟するとともに、電池の技術、開発の流れ、ビジネスの視点で電池の仕事にどう取り組むべきかなどの知識をOJTで身に付けていきます。
取り組んでいる開発プロジェクトが完了したあとは、さらに新しいプロジェクトや開発を担当して開発者としての経験を重ねたり、製品の量産立ち上げに引き続き携わり、自分が手掛けた製品を世の中に送り出すところまでを見届けるメンバーもいます。
毎年、全社員がキャリア開発シートに、今後どんなキャリアを築いていきたいか、どんな仕事をしたいのか、異動の希望などを記入して提出しています。そのシートを参考にして、各部署で異動ニーズが出た時は、本人の希望とマッチングできるように、人事異動などを行っています。
また、本人が希望するキャリアパスを実現するためにいろんな教育制度を用意し、講習や資格取得の支援も行っています。チームワークで仕事を進める中で基本的な知識については習熟していただきますが、そこから先、適性や得意分野、やりがいなどは人それぞれで、どんなふうにステップアップするかは個々人次第です。自分自身でこうなりたいという思いがあれば、それに応えていくサポートもあるので、自分でキャリアパスを築きたい方にとってはよい環境があると思います。
新宅様:キャリアパスについては、丸田が説明した通りです。私の考えとしては、まずは夢を語れる人に来て欲しいと考えています。仕事はどの会社に行っても、自分がやりたいことだけをやれるわけではありません。キャリア開発シートを使って異動するケースもありますが、それでもお客様と向き合っている時などに、どうしても厳しい状況を乗り越えないといけない場面があります。そんな時に、夢を持っていない人は諦めてしまいがちですが、夢を持っている人は、夢への途中、過程だと思って乗り越えていきます。だから、夢を持っている人に来て欲しいと考えています。
私も中途採用の電池業界未経験で入社しましたが、ものすごく手厚いサポートを受けました。実験のやり方や考え方だけではなく、リチウムは扱い方によっては危険を伴うことがあるので、これをやると危険だといったことを先輩やリーダーが口を酸っぱくして教えてくれました。だから、夢を語れる人なら、キャリア形成はいかようにもなると思います。

専門職のキャリアパスもあるとお聞きしました。

専門職のルートも人事制度で用意されています。技術のエキスパートとして、専門管理職として進むことも可能です。
一方で、技術系でもマネジメントを行う総合管理職へと進むケースも多いです。製品開発は、限られた専門性だけでは成立せず、広い視野を持って取り組むことが必要であり、チームのマネジメントを通して成果を出していくことが求められます。第一開発部では自分の軸や意見はしっかりと持ちながら、周りと協調してチームワークを大切にして、仕事を進めていける人を求めています
専門管理職でなければ専門性を伸ばせないわけではないと思います。総合的な視点を持ちながら、その中で専門性を高めていくことは十分できると考えています。
GSユアサ化学部門6

御社で活躍しておられる方の特徴についてお聞かせください。

丸田様:2つあると思います。一つは電池という製品はいろんな技術が集まってできているので、いろんなことに興味を持って、学ぼうという姿勢のある方です。そういう方は開発技術者として良い仕事ができて、評価も上がるので、結果として活躍しています。
もう一つは、チームワークを大切にする人です。一つの製品を開発する上で、膨大なタスクがあります。、決して一人だけではできず、チームワークで進める必要があるため、協調性を大切にして、コミュニケーションを取ってチームで成果を出していこうというマインドを持った方が活躍しています。
新宅様:丸田がいう通り協調性はとても大切です。先ほど、夢を語れる人に来て欲しいと話しましたが、他にも備えてほしい資質は2点あります。
一つは夢を語れるけれど、それを人に押し付けない方です。人のいうことに耳を傾ける協調性を持った方。
もう一つは、人と対話できる明るさを持った方です。夢を語れる、協調性、明るさの3つが大事だと考えています。
GSユアサには自由度の高い風土があります。普通は学ぶのも自由、学ばないのも自由となりますが、幸いにしてGSユアサに来る人はみなさん真面目なので、しっかりと学んでいます。会社も学ぶことを拒みません。資格を取るにしても会社が講習費用や受験費用を負担するなど手厚いサポートがあります。会社の資金サポートはもちろん資格試験の日は仕事ができないことについても部課長が調整するなど、学ぶことに対して何一つ文句が出ません。GSユアサの自由度の高さを大切にして学び続ければ、おのずと技術スキルは伸びていくと思います。

出向しておられたリチウムエナジージャパンは風土に違いはありますか?

丸田様:自動車メーカーはやはり要求がタフでかつ原理原則に立ち返った考え方で議論をしていきます。そこが自動車メーカーは非常に強いし、そこに私たちもついていかなければなりません。特に車載用リチウムイオン電池で自動車メーカーと付き合いをする中で、私たちも学ばせていただいており、鍛えられる部分もあります。

栗東拠点は、リチウムエナジージャパンと併設された拠点だと思いますが、仕事を進める上でのメリットなどはありますか?

丸田様:開発する中で、実際に工場で製品をつくって検証できることはメリットになっています。
新宅様:栗東のリチウムエナジージャパンの本分は量産工場です。私たちは電池開発に際して、良いデータが1回出たら、それに固執しがちになるのですが、これは本当に量産できるのかなと思う時があります。そんな時に分からなくなっても、近くに量産プロセスの技術者がいるので、すぐにFace to faceで質問できるメリットを感じています。
GSユアサ化学部門7

06. 働き方について

在宅勤務についてお聞かせください。

丸田様:特に今はコロナ禍での措置として、仕事の状況に応じて、本人が選択して実施できるようになっています。私自身も在宅勤務を経験して、通勤時間が不要だということに大きなメリットを感じました。通勤時間を仕事にあてられるのは、とても効率的だと考えています。また、リモート会議は時間を決めてきっちりと進めるので、会議時間が延び延びにならないので、メリハリのついた予定が立てられるのも在宅勤務によって変化した部分です。
新宅様:週5営業日ある中で、3日は在宅勤務をしています。在宅勤務でメリハリのある仕事ができると感じています。開発業務には会社でしかできないことと、自宅でもできる業務があります。実験は会社でないとできませんが、データ整理は自宅でもできます。会社でしかできないことはこの日にやって、データ整理は翌日在宅でやるという風にメリハリをつけて、開発業務に取り組んでいます。

栗東勤務のおすすめエリアについてお聞かせください。

栗東に住んでいる人も結構いますが、近くのエリアだと大津や草津は街として大きいので生活するのは便利だと思います。栗東からは京都、大阪にはすぐに行けるので、JR沿線に住めばどこでも便利です。
私は京都からマイカー通勤していますが、電車より車の方が通勤時間を短縮できる場合などは、マイカー通勤を申請することができます。

ワークライフバランスについてお聞かせください。

丸田様:在宅勤務もありフレックス制度も導入しているので、みなさん柔軟に出勤時間を自分の生活に合わせて調整しています。今は基本的に多忙な時期に入っているので、残業時間はそれなりにありますが、みなさんの健康に気を使って、残業時間の管理はきちんと行っています。
また、休暇もしっかりと取得しています。有給休暇の年間10日は取得義務となっています。全社では取得率70%を目標にしており、部門でも計画的に休暇の取得を進めています。
育児休業についても、最近では男性社員が取得するのも普通になっており、こうした点も、ワークライフバランスが充実している一面だと思います。
GSユアサ化学部門8

07. 転職希望者へメッセージ

御社に興味をお持ちの方にメッセージをお願いします。

丸田様:求める人材は自律型人材です。指示待ちではなくて、自分の考えで行動して、自分で課題を発見して、分からないところは周りのサポートを借りながら、自分で調べたり学んだりしながら、道を切り拓いていく人材に期待しています。
入社されてからすぐに責任のある仕事を任せたいと考えています。そんな環境で頑張ってみたいという方であれば、異業界からの応募も大歓迎します。ぜひとも私たちチームで一緒に仕事をして欲しいと考えています。

SNSでシェア

この記事を書いた人

プロフィール写真

田熊 聖樹

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより

送信中です