2019.09.30【合格者の回答例付き】ネガティブな理由で退職、面接でどう答えるべき?

カテゴリ:面接について

退職理由の伝え方

目次

1.退職理由は選考結果を左右する重要な質問
2.内定をもらえた人はどんな回答をしている?
3.短期間で退職してしまった場合はどう伝えたらいい?
4.ネガティブな退職理由も「ポジティブ」に変換する
5.【まとめ】退職理由は深ぼりされるもの。回答は明確にしておく

退職理由は選考結果を左右する重要な質問

転職活動の面接において、どのような年齢、経験の方であっても退職理由はとても重視されます。まして新卒で入社して半年程度での転職や、30歳前後で複数回の転職を経験している方であれば尚更です。退職理由は人によってさまざまですが、伝え方が良くなければ選考に影響してしまいます。退職理由を答える際のコツを押さえておきましょう。

内定をもらえた人はどんな回答をしている?

退職理由と志望理由には一貫性が必要です。「前職の会社ではこれが理由でできなかったことが、御社では実現の可能性がある」といったように、退職理由と志望理由はセットで考えましょう。

退職理由(1)「給与の改善(年収アップ)を図りたい」

給与を退職理由にするためには、前職の会社では給与の改善が望めないという事実が必要です。待遇が悪くない会社でこれを理由にすると、あなたの評価が低いということになります。また、「給与が上がればどの会社でも良いのでは」という印象を持たれないよう、「働きぶりを正当に評価してくれる会社で働きたい」という気持ちを伝えてください。

回答例

「会社の業績が低迷しており、ここ数年昇給がほとんどありません。先輩方も同じで、10歳年上の仕事のできる先輩との年収の差が50万円ほどです。この度、結婚することもあり、成果を上げれば、待遇に反映される御社を志望しました。」

退職理由(2)「ワークライフバランスを改善したい」

ワークライフバランスを理由にするには、過度な残業や休日出勤がある、休日が少ない、有給休暇が取得できないといった事実が必要です。不満ばかりを伝えると「仕事への意欲が低い」「責任感がない」と思われる可能性があります。「余暇時間をスキルアップにあてたい」「家族との時間を増やしたい」といった理由を述べましょう。

回答例

「前職の会社での仕事にやりがいを感じていましたし、残業手当を含めると年収も高かったのですが、夜は深夜に帰宅し、休日も出勤も多くありました。そんな状況がここ数年続いており、この度子供が産まれることもあって、休日をきちんと取れる仕事をしたいと、転職を考えました。」

退職理由(3)「人間関係(パワハラ)を改善したい」

人間関係やパワハラはどの会社でも起こりうる可能性があるため、退職理由としては基本的に話さない方が無難です。人と合わないことを理由に退職を考える「協調性の低い人材」だと判断されかねません。もし答えるのであれば、特定の個人ではなく、会社の風土や仕事の進め方といった話に転換してください。

回答例

「安定した経営基盤と高い技術を持つ優良企業でしたが、仕事の進め方は年功序列が徹底していて、上司の指示通りに業務を行うことが求められていました。キャリアを4~5年積んだ若手の意見やアイデアを取り入れる仕組みも風土もなく、同期も次々と転職しています。自由に意見を交わして、いいアイデアならキャリアに関係なく取り入れていく、そんな風に仕事を進められる環境で仕事をしたいと転職を決めました。」

退職理由(4)「今の仕事が合っていないので変えたい」

今の仕事が自分には不向き、やりがいを感じないという理由をそのまま伝えてしまうと、「忍耐力がない」と思われるリスクがあります。「こんなことをやりたい」「自分の希望に合った仕事で活躍したい」と、仕事への意欲をアピールしましょう。その際、希望する仕事内容と、応募先企業の実務がマッチしていることが前提です。マッチしていなければ、適正がないと判断されます。

回答例

「前職では、既存顧客向けの営業を担当してきました。お客様の抱える課題やニーズといった生の声を多数聞いてきましたが、営業として出来ることには限界があり、根本的な問題解決に至らないケースも多くありました。これまでの知見を活かし、お客様のニーズに寄り添った製品を企画したいと、転職を決意しました。御社では顧客の意見や要望を積極的に取り入れる環境・社風があり、より多くのニーズに応えられると感じています。」

短期間で退職してしまった場合はどう伝えたらいい?

企業はなぜ転職回数を気にするの?採用側の本音

「ストレス耐性がなさそう。嫌なことがあったらすぐに辞めそう。」

「定着性に不安があり、採用してもすぐ辞められると困る。人事の責任にもなり、採用コストもかかっているので、慎重に判断していきたい。」

採用担当者に話を聞くと、上記のように「またすぐ辞めるのでは」と懸念する声が多くあがります。求人企業にとって、採用した人材の定着は非常に重要です。せっかく時間やコストをかけて採用した人材が数ヶ月程度の短期間で退職してしまうと、非常に大きな損失になります。

広告や人材紹介会社へ支払う採用コスト、就業環境を整えるファシリティーや備品等の受入れコスト、入社後の育成コスト等々、入社した本人には自覚のない、給与以外の多くのコストが実際にはかかっています。1年程度の就業では、収支はマイナスのケースが多いのも事実です。

短期間での退職理由を伝えるポイント

転職回数や退職理由は面接で必ず聞かれます。筋の通った回答を準備し、相手に理解・納得してもらうが大切です。だからといって、嘘をつくのはNG。これまで何百人、何千人と面接をしてきた人事のプロに嘘は通用しません。あくまで事実に基づいた理由を述べましょう。ポイントは次の3つです。

伝え方のポイント

  • 状況に対して「自分なりに打開できるよう努力をしたが、致し方なく退職を選んだ」ということを伝える。
  • 「次の会社では長く働きたい」という意思を示す。前職では入社前のリサーチ不足、考え至らなかったことを反省し、今回は念入りなリサーチをしていると伝えるのも効果的。
  • これからどのように働いていきたいのか、将来のビジョンをアピールする。

また、「採用時と入社後で条件や業務内容が違っていた」といった場合でも、前職の会社を非難するような言い方は面接官を不快にさせ、自分の評価を下げてしまいます。

早期退職の回答例

「前職では生産管理採用で内定を頂きましたが、実際に配属されたのは、技術営業部門でした。お客様のニーズなど理解を深めることができ、良い機会を得られたと思っています。しかし、やはり希望する生産管理の仕事がしたいと思い、部署異動を願い出ましたが、将来的にも異動は難しいとのことでした。より自分の実力が発揮できる環境で働きたいと思い、転職を決意いたしました。」

ネガティブな退職理由も「ポジティブ」に変換する

退職理由は正直に本音を言えば良いというわけではありません。不満を述べただけのネガティブな退職理由では、マイナスな印象を与えます。

ネガティブな退職理由も、見方や捉え方を変えればポジティブな言い方に転換できるもの。ポジティブな表現は評価につながり、面接官の納得・共感も得られやすくなります。不満の裏に隠れている「ポジティブな理由」を考えてみましょう。

悪い例

「会社の経営陣の考え方が古くて、新しい事業や仕事をさせてもらえず不満がたまっています。」

良い例

「業績を上げるために、新たな取り組みを(具体的に)提案しましたが、時期尚早ということで見送りになりました。堅実経営を理念に掲げる会社ですのでやむを得ないとは思いましたが、将来を見据えて、より自分の力を磨けるフィールドで働きたいと思い、今回、転職を決意し、新規事業に積極的な御社に応募しました。」

【まとめ】退職理由は深ぼりされるもの。回答は明確にしておく

退職理由はとくに深ぼりされる項目のひとつです。退職理由を確認することで、同じ理由で辞めることがないか、面接官はある程度判断できます。

また、求職者の志向性や価値観を確認する上で、退職理由は大切な質問です。企業によって仕事の進め方や社風はそれぞれ違います。「失敗を恐れず挑戦する」社風の企業と「堅実・着実に積み上げていく」ことを大切にしている企業とでは、求める人物像が異なるでしょう。求職者の志向とミスマッチと判断されれば、不合格の可能性は高くなります。

なぜ会社を辞めるのか、その退職理由を明確にすることが転職成功のポイントです。退職理由をしっかり考えると、どんな仕事したいのか、どんな環境で働きたいかがハッキリします。その上で、自分のビジョンを実現できる求人を探して応募しましょう。

「嫌になったから辞めるのではなく、求めているものが別の場所なら実現できるから転職する。」その軸をぶらすことなく、一貫性のある転職活動を進めていくことが、いい転職を実現するためには何よりも大切です。

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