【機械設計の転職】必要な知識を公開!実はCAD資格は必要ない?

機械設計での転職では、実務経験が重視されることが多いです。中途採用の求人には実務経験のある人を優遇する旨の記載があるのをよく見かけます。 しかし、希望する職種での転職に有利な経験が少ないのではないかと考えている方もいらっしゃるでしょう。そのようなときには資格を取得して、キャリアアップをしたり、実務経験の不足部分を補うと良いかもしれません。ここでは、機械設計の仕事に関して、転職で評価される資格や求められている人材について紹介していきます。

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機械設計の転職で保有していると有利な資格や知識

最初に機械設計の転職をする際に取得しておくと有利な資格や知識について見ていきましょう。

CADに関する知識

そもそもCADとは「Computer Aided Design」の略語であり、設計や図面製作などの業務効率化を目的とした設計支援ツールです。

機械設計の多くで使用されているソフトウェアで、使えることが前提ですが資格が必須というわけではありません。
例えばビジネスマンならWordやExcelが使えて当然のように、機械設計者ならCADが使えて当然という共通認識があり、採用条件に入っている企業も多いです。
CADについては基本的な知識・操作経験が必要だと言えます。

CADにはいくつかの種類があり、2DCADと3DCADに大別できます。
2DCADは2次元の図面を書くときに使用するものです。主に設備系の設計の仕事をしたい場合には2DCADを使えるようにしておくと良いでしょう。

3DCADは主に部品系の設計を行うときに使用されています。
3DCADの場合には対象物の形状だけでなく、体積や重心、質量なども扱うことができます。複雑な図面だと3DCADの方が分かりやすいのも3DCADのメリットのひとつです。

CADは独学でも学べますが、専門学校に通って学ぶと勉強しやすいです。ほかに派遣会社で未経験者や経験の浅い人を対象に研修を実施しているところもあり、そこで知識を得ることもできます。

英語力をつけておく

一定の英語力があることは、転職において有利にはたらきます。
現在でも製造業界全体ではグローバル化が進んでおり、就職先によっては海外企業や現地スタッフと英会話によるやりとりを行う場合もあります。
ビジネス用の英会話ができれば、機械設計エンジニアとしてさらに仕事の幅が広がるでしょう。

その際、目安となるTOEICが高得点であるほど入社や昇給において有利となるので、早いうちから習得しておくのもおすすめです。

ほかに役立つ資格は?

ここまで紹介した以外では、機械設計技術者試験や技術士(機械部門)などの資格も取得を目指してみるのも良いでしょう。

機械設計技術者試験は難易度により1級から3級まで分かれています。実務経験と力学の知識の両方が試される内容の試験です。もっとも易しい3級は誰でも受験可能で大学の機械工学科卒業くらいのレベルの問題が出題されます。

技術士は国家資格で複数の部門に分かれており、その中に機械部門というのがあります。難易度は高めです。一次試験と二次試験に分かれており、一次試験に合格すると「技術士補」になれます。

二次試験を受験するには一次試験に合格した後に4年以上の実務経験を積まなければなりません。そして、二次試験にも合格すれば「技術士」になることができます。

経験が少ない人だと、転職後にしばらく経験を積んでから二次試験を受けることになるでしょう。転職のときだけでなく、その後のキャリアアップにもつながる資格です。

機械設計で企業が求めている人材とは?

機械設計企業が求めている人材について、実務経験がある場合と未経験者の場合に分けて見ていきましょう。

実務経験があるなら

実務経験があるなら、設計だけでなくその前段階で行う企画や構想などもできる人の方が採用されやすいです。設計には、既存のものをベースにした「カスタマイズ設計」と、一から新しいものを作る「新規設計」があり、後者のほうが難しく人材が不足しています。

そのため、採用にあたっては発想のセンスを重視する企業が多いです。特に新規設計は知識だけだと上手くいかない面もあり、どうしてもセンスが必要になります。
センスを磨くためにも、普段から世の中や業界のトレンドをキャッチすることが大切です。常に最新の求人票をチェックしたり、製造業界に強い転職エージェントに相談したりするのも有効な情報収集です。
一長一短で身につけるのは難しいですが、経験を通して少しずつ磨いていくようにしましょう。

ほかにも、実際にプロトタイプを試作した後の動作確認や評価などもできれば、なお良いでしょう。設計とそれに関連する仕事を幅広くこなせる人が重宝されます。

さらに経験者の場合は、面接時に具体的な仕事体験談を話すのも有効なアピールになります。苦労しながらも結果を残したエピソードなどあれば、即戦力として期待してもらいやすくなるでしょう。

未経験なら

機械設計の求人の中には極稀に未経験者が応募できるものもあります。未経験者の場合、前述したCADの基本的な知識くらいは覚えておき、図面を見れるようになっておく必要があります。

また、大学や専門学校で工学を専攻していた人なら未経験でも転職の可能性があります。特に力学については必須です。

未経験での機械設計への転職は難関ではあるものの、企業によっては募集枠が無いわけではありません。希望の求人が出たときに即座に反応できるように、転職エージェントに登録しアンテナを張っておくと良いでしょう。こちらの記事も併せてご覧ください。

【事例あり】機械設計の転職事情と求められる人材とは

エージェントに相談してミスマッチを防ごう

単に資格やスキル、実務経験だけで転職をしようとすると、自分の希望の仕事が見つけにくかったり、なかなか書類選考に通らない、というようなこともあるでしょう。

ではなぜスムーズに転職できないのか、上手く転職先を見つけるにはどうすれば良いのか見ていきましょう。

自力で探すデメリット

自力で機械設計の求人を探して応募してみても、なかなか採用されないケースも多いです。面接どころか書類選考にすら通らない人もいるでしょう。そもそも、機械設計という仕事は、応募先選びが簡単ではありません。

ひとくちに「機械設計」といっても、企画、構図作成、試作など、その仕事内容は多岐にわたります。加えて扱っている材料や成形方法も会社ごとに違いがあります。
そのため、企業で求めている人材というのはある程度決まっており、それに合わない応募者だと実績があっても採用が難しくなるのです。
一方で、求人票には求める人材についてあまりくわしくは記載されていません。経験年数や保有資格など、アバウトにしか記載されていないことが多いです。そのため、企業が求める人材と合致せず、落とされてしまうということがよく起こります。

また、企業が求める人材のイメージに本当は近い場合でも、それを上手くアピールできない人も多いです。

そもそも自分のアピールできる魅力や能力について正確に把握出来ておらず、そのため面接でのアピールに失敗し、その結果、なかなか採用されずに転職活動が長引く、ということはよくあります。

タイズなら選考通過率が高い!

企業が求める人材を応募前に知るのは難しく、自力で求人を探す場合にはどうしても転職活動が長引いてしまいがちです。そこで、転職エージェントを利用する方法があります。

転職エージェントの中でもタイズならメーカーに特化しているのが特徴です。同じ機械設計の求人でも、どの部門でどのような経験のある人材を求めているのか、またその企業が求めている仕事内容はどういうものかを把握した上で紹介しています。

そのため、企業が求める人材と自分の経験や能力が合致しないという事態は極力避けられるのです。書類選考通過率も高いため、自力で求人を探すのとは違うというのが実感できるでしょう。

また、タイズでは求人紹介の際に、アナログマッチング®という方法を用いています。アナログマッチング®とは、社風や働きごこちなどを考慮して求職者の希望や、価値観、人柄などと企業の希望がマッチングしやすい求人を厳選するやり方です。

大半の転職エージェントでは、年収額や職種、年齢などをもとにしてシステム的に条件と合う求人を紹介しています。そのため、社風や働きごこちなどの環境面でのミスマッチが起こりやすいのです。

アナログマッチング®の方法で求人を紹介しているタイズなら、そのようなミスマッチは大部分防止できます。
機械設計で自分に合った環境の職場に転職したい人は、ぜひタイズにご相談ください(無料)。

まとめ

機械設計の求人は未経験者や経験が浅い人でも応募できるものもあります。今回紹介したCADをはじめ、いくつかの知識や資格を押さえておくのがおすすめです。

機械設計の経験者であれば、自分が現在できることやスキルの棚卸しから始めてみましょう。今までに手がけた製品や材料、経験した加工方法、自信のある強みなどです。自分の強みを把握することで応募先を絞りやすくなり、何をアピールすれば良いかが明確になります。

もしも自力で求人探しをしてなかなか上手くいかない場合には、転職エージェントを利用して、自己分析や客観的なスキルの把握にお役立てください!タイズなら分析結果から、単なる条件面だけでない企業とのマッチングを提案いたします。

 

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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