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「リテンション」とは?簡単に意味を解説
ビジネス用語「リテンション」とはどういう意味なのでしょうか?簡単に意味を解説していきます。

―目次―
1.マーケティング用語としての「リテンション」、経営用語としての「リテンション」
2.「リテンション」用語の使い方について
3.「リテンション」が注目される理由について
4.番外編:リテンションと一緒に覚えておきたい言葉
マーケティング用語としての「リテンション」、経営用語としての「リテンション」

ビジネス用語「リテンション」には2つの意味合いがあります。
①マーケティング用語としてのリテンション:既存顧客との関係性を継続し、安定させていくための活動を言います。(=リテンション・マーケティング)この活動によって、顧客に継続して製品を購入してもらうこと、また継続してサービスを利用してもらうことなどを目指します。
→「CRM(顧客関係性マネジメント)」に関連するマーケティング用語でもあり、顧客分析や休眠顧客(1度購入を検討してくれたが、離れてしまった顧客、購買行動を継続してくれないユーザー)に対してアプローチをしていきます。
例:利用歴のある顧客に対して割引サービスを実施する、ポイント制度にして継続してポイントを貯めてもらえるような施策を実施する、メルマガを配信して購買意欲を高めてもらうなど。安定的な利益を得ることを目的として取り組みます。

②経営用語(人事用語)としてのリテンション:良い人材を社内に定着させて、安定させていくための活動を言います。この活動により、離職を防ぎ、自社に長く勤めてもらうことを目指します。
例:「ノー残業デー」や「有休推奨日」を設けて働きやすい環境作りを実施、「チャレンジ制度」を設けて個人のキャリア形成を支援する施策、待遇の改善(年収アップ、結果に対して金銭的報酬を支払う)を行うなど。企業の採用担当者などが、離職・退職を防ぐために取り組みます。
☆そもそも、言葉としての「リテンション(retention)」は「保持」を意味し、マーケティング用語・経営用語どちらの意味としても、人やサービスなどを「保持」する」ことを目的として利用されます。
「リテンション」用語の使い方について

①マーケティング用語として
「リテンションに注力しつつ、新規顧客の取り込みについても施策を考えていく方針です」
②人事用語として
「平均勤続年数を伸ばすためにも、社内のリテンション活動にもっと取り組むべきです」
「リテンション」が注目される理由について

近年、「リテンション」という言葉が注目される理由として、
①リテンション・マーケティング:新規顧客の獲得よりも、既存顧客の単価(1回の購買で顧客1人当たりが支払う金額のこと)を上げる施策を行う方が、結果的に利益に繋がることから、優良顧客の離脱を防ぐためにも、既存顧客に注力する取り組みが注目されています。
②人事戦略としてのリテンション:新しく人材を採用するよりも、社内の優秀な人材を伸ばしていくほうが効率的だから、人材の流出で企業力が弱ってしまうから、といった理由が挙げられます。転職市場が活性化し、人材が流動的な昨今だからこそ、社内の働きやすい環境作りに注力する動きがあるようです。
番外編:リテンションと一緒に覚えておきたい言葉

①リテンション・マーケティングと一緒に覚えておきたい言葉
・『1:5の法則』 新規顧客の獲得コストは、既存顧客に再度商品を購入してもらうためにかかるコストの5倍であるという意味。だからこそ、リテンション・マーケティングが注目されます。
②人事管理用語「リテンション」と一緒に覚えておきたい言葉
・『働き方改革』 →コチラをチェック!記事:<簡単・わかりやすい>働き方改革とは?最低限の知識とQ&A(3/30掲載予定)
以上、リテンションの意味を簡単に解説しました。ビジネス用語として注目される単語ですので、覚えておきましょう!
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