製造業とは?種類(業種)や仕事内容、年収、向いている人、働くメリットは?
こんにちは、メーカー専門の転職エージェント「タイズ」です。
本記事では、製造業とはなにか、製造業にはどんな種類があるのかや、職種と仕事内容、向いている人、製造業で働くメリット・デメリット、未経験でも働けるのかなど詳しく解説します。
タイズは、メーカーを専門とした転職エージェントです。優良な大手企業や中堅企業を多数ご紹介可能です。転職事例も豊富なので、サービスや事例を知りたい方はぜひ以下のページを確認してください。
01. 製造業とは?
製造業とは、素材や原材料などを加工・組み立てして、製品を生産、提供する産業です。世の中で販売されているものはほとんど製造業です。製造業には食品や機械、自動車など様々な種類(業種)があります。
また、農業や漁業、林業などを一次産業といいますが、製造業は二次産業にあたります。一次産業で生み出された原材料を加工して製品をつくるので、二次産業といわれています。ITやサービス業など目に見えないものは三次産業といわれます。
製造業の種類(業種)と企業例
製造業の種類(業種)とそれぞれの代表的な企業をご紹介します。
機械関連
その名の通り、機械を開発、設計、生産、販売している製造業の一種です。機械といっても幅広いですが、普段目にするような家電から、産業用の機械、研究装置、試験機、農機具など生産に使用される機械も該当します。
◯代表的な企業例
- 株式会社クボタ
- 株式会社ダイフク
- 住友重機械工業株式会社
電子機器・電子部品関連
電子機器は普段みなさんが使用しているスマートフォンやパソコン、ゲーム機などがあたります。変化が激しい業種のため、常に最先端の技術に関わることができます。
◯代表的な企業例
- キオクシア株式会社
- 日本たばこ産業株式会社
- 東京エレクトロン株式会社
- パナソニック株式会社
- ソニー株式会社
自動車・航空機関連
普段私たちが使用している自動車や大型トラック、バイクなどを開発、生産している製造業や、航空機を開発、生産している製造業のことです。
◯代表的な企業例
- 本田技研工業株式会社
- 株式会社デンソー
- 日産自動車株式会社
- マツダ株式会社
- 三菱自動車工業株式会社
食品関連
私たちが普段口にしている食品を開発、生産している製造業のことです。加工食品から飲料品、お菓子、調味料など幅広い業種です。
◯代表的な企業例
- ハウス食品株式会社
- 江崎グリコ株式会社
- 日本コカ・コーラ株式会社
- 株式会社神戸物産
化学製品関連
化学反応を利用して製品を開発、生産する製造業のことです。例えば、化学繊維を使った製品、洗剤、化粧品、ゴム製品、医薬品などがあり、私たちの生活に欠かせない製品です。
◯代表的な企業例
- DIC株式会社
- 旭化成株式会社
- 帝人株式会社
- 三菱ケミカル株式会社
- 日東電工株式会社
木製品関連
古くから家などの建築物や、ベッドやテーブルなどの家具、箸などの生活用品に使用されてきた木材は、今も重要なものです。木製品関連の製造業は、これらの木材の加工や組み立てなどを行っています。
◯代表的な企業例
- 旭化成建材株式会社
- 積水化学工業株式会社
金属・鉄鋼関連
鉄や金属を製造・加工する製造業のことです。製造・加工した鉄や金属を流通させている企業も含まれます。鉄の製造や加工を行う鉄鋼メーカーは、原料や製造方法などの違いから高炉メーカー、電炉メーカー、特殊鋼メーカーの3つに分類されます。
◯代表的な企業例
- 株式会社神戸製鋼所
- JFEスチール株式会社
- 株式会社中山製鋼所
医薬品関連
医薬品の研究開発や製造、販売を行っている製造業のことです。
◯代表的な企業例
- 小林製薬株式会社
- 武田薬品工業株式会社
- ロート製薬株式会社
- 旭化成ファーマ株式会社
- 塩野義製薬株式会社
建築・住宅関連
私たちが住んでいる住宅や、ビルなどを設計、建築、販売する製造業のことです。
◯代表的な企業例
- 高松建設株式会社
- 城東テクノ株式会社
これらの代表的な企業はタイズでご紹介可能です。企業とのパイプも太いため、企業の情報をたくさん保有しています。転職したい方はお気軽にご相談ください。
タイズの強み
- メーカー特化型エージェント
- 技術職への深い知見
- メーカーとの太いパイプと
転職支援実績
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製造業の職種と仕事内容
製造業には多種多様な職種が存在します。ここではその一例をご紹介します。
技術職 | 研究開発 | 新しいものを理論的に解明する役割を担う「基礎研究」と、既存の研究結果を応用する役割を担う「応用研究」があります。 |
生産技術 | 生産ライン全体の設計、管理を行う仕事です効率の良い生産体制を築くために、品質と効率をバランス良く向上させる役割を担っています。 | |
生産管理 | 製品を生産するにあたっての「品質(Quality)、原価(Cost)、納期(Delivery)」の3つの要素を管理し、最適化する役割を担っています。 | |
品質管理 | 製品不良について原因を特定し、生産ラインの仕組みを改善することで品質の安定性を維持します。 | |
品質保証 | 製造工程の管理や改善を行います。
顧客に安心や満足を保証する役割を担っており、経験のある人材が多いことも特徴のひとつです。 |
|
組み込み系 | あらゆる機器を動かすためのシステムを開発します。単にプログラミングをするだけではなく、要件定義から設計、実装、テストに至るまでが、組み込み系エンジニアの担当です。 | |
プラントエンジニアリング | 工場設備や生産設備のシステム開発や管理を行います。
「機械系」「化学系」「電気系」「土木系」といった4つの専門領域に分かれ、E(設計)P(調達)C(建設)の流れでプラントを作ります。 |
|
回路設計 | 回路設計の仕事は、大きく分けて「デジタル回路」と「アナログ回路」の2種類があります。回路設計の技術は、これまでに無かった機械や機器を生み出すことができます。工夫次第で機械や機器の性能を上げたり、小型化したり、省電力化したりすることが可能です。 | |
機械設計 | 機械設計は、消費者の要求に合わせて、立案・スケジュールの確立・コストの算出・機械の製造までの一連のフローを行います。 | |
金型設計 | 自動車や電気製品といったあらゆる工業製品の生産に必要な金型を設計する仕事です。要望どおりの金型となるよう、素材や機能性、強度、コストといったポイントを考慮しながら設計します。 | |
製造オペレーター・保全 | 工場の生産ラインや機械の監視、機械の操作を行います。具体的な仕事内容は、機械の監視、機械の操作、機械の保全(メンテナンス)です。ほかに、検品や検査、組立を行うこともあります。 | |
施工管理 | 建設工事の現場監督として工事の管理を行います。4大管理と呼ばれる「工程管理」、「原価管理」、「品質管理」、「安全管理」を遂行することが重要です。 | |
サービスエンジニア | 主に営業現場で活躍するエンジニアです。専門知識を活かして販売からアフターフォローまでを担当します。自社が提供する製品やサービスに関する専門的な知識が必要です。 | |
営業・事務・管理系職種 | 営業 | 法人営業と個人営業に分類され、メーカー企業では法人営業の方が比較的多いです。また、新規営業よりもルート営業うの方が多い傾向にあります。 |
購買・資材調達 | 製品を生産するための素材や材料の仕入れを行います。購買・資材のコストダウンは企業の利益にも直結するため、非常に重要なポジションです。 | |
企画 | 新商品の企画や既存製品のリニューアルを担当します。 | |
宣伝・広報・マーケティング | 自社や自社の製品についての情報を社外に発信し、広く世の中に知ってもらう役割を担っています。 |
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製造業の平均年収
製造業の平均年収は、金融や情報通信など他業種と比較すると、16業種のうち10位で416万3,999円となっています。
製造業の中でも業種や、企業規模、年齢、学歴などで平均年収が変わります。製造業の中ではキーエンスの平均年収が最も高く、2,182万円となっています。
タイズ経由で製造業(メーカー)に転職された方の年収も公開しているので、ぜひご覧ください。
02. 製造業に向いている人
顧客視点で考えられる人
製造業に限らずですが、お客様が何を求めているのか、何を解決したいのかという視点を忘れず、製品の開発や設計、生産、PRすることが重要です。そのため、常に顧客視点を持って仕事を進められる人が向いています。
効率化が好きな人
製造業は、製品を開発して生産するのに、比較的コストのかかるビジネスモデルです。そのため少しでも効率化してコストを抑えることが求められます。そのため、効率化を考えられる人、好きな人が向いていると言えるでしょう。
他部門と連携が取れる人
製造業は、ひとつの製品が出荷されるまで非常に多くの部署が携わっています。そのため、他部門とのやり取りも多いです。他部門としっかり連携を取れる人が向いています。
03. 製造業で働くメリット
ワークライフバランスが取れる
製造業は比較的、残業が少ないことが多く、ワークライフバランスが整っています。また、体力をあまり必要としない職種も多くあるため、女性でも長く働きやすい環境となっています。
高収入を目指せる
製造業には市場価値の高い職種も多いため、キャリアを積んだり優良な大企業・中小企業に転職することで高収入を目指せます。また、夜勤がある職種では手当も出るため高収入を目指せるでしょう。
スキルアップ・キャリアアップができる
資格の取得にかかる費用を負担してくれる企業や、社内の研修だけでなく社外での研修なども積極的に活用している企業が多いです。そのため、スキルアップが可能になるでしょう。また、製造業での職種(生産技術や開発職、生産管理、品質保証、経理、開発営業、人事など)は、非常に市場価値の高い職種となっているため、キャリアアップも可能でしょう。
04. 製造業で働くデメリット、時にやめとけと言われる理由
3K(汚い・くさい・危険)のイメージが根強い
製造業には3K(汚い・くさい・危険)のイメージが昔からあるため、敬遠する方も多いでしょう。
しかし、昨今の情勢もあり労働環境を是正する企業が多く、特に「危険」についてはかなり対策している企業がほとんどです。
立ちっぱなしの職種もある
製造業の職種には工場でのライン作業などもあるため、このような職種では立ちっぱなしのことがほとんどです。また、開発職などの技術職でも実験などがあるため、たった状態での業務が発生することもあります。
単純作業の職種もある
工場でのライン作業などについては、単純作業の繰り返しになることも多いでしょう。単調な仕事が苦手な方は避けたほうがいいでしょう
05. 製造業についてよくある質問
未経験でも働ける?転職できる?
専門知識やある程度の経験が必要とされる職種やポジションもありますが、製造業は未経験でも働けることが多いです。マニュアル化されているところも多いため、専門知識がなくても未経験でも比較的スムーズに働けます。 また、第二新卒や20代など比較的年齢が若い方は、経験やスキルが乏しくても採用されるケースはあります。
業種や職種で給与は変わる?
業種や職種で給与は変わります。業種別の平均年収は下記の通りです。
順位 | 製造業内の業種 | 平均年収 |
1位 | たばこ | 667万円 |
2位 | トイレタリー | 561万円 |
3位 | 総合電機メーカー | 542万円 |
4位 | 香料 | 492万円 |
5位 | 化学メーカー | 489万円 |
6位 | 自動車・輸送機器メーカー | 488万円 |
7位 | 電子・電気部品メーカー | 487万円 |
8位 | 機械・電気機器メーカー | 479万円 |
9位 | 試薬メーカー・受託合成・受託分析 | 470万円 |
10位 | 鉄鋼・金属メーカー | 465万円 |
11位 | ゲーム・アミューズメント機器メーカー | 461万円 |
12位 | スポーツ・アウトドア用品 | 434万円 |
13位 | ベビー用品 | 433万円 |
14位 | 食品・飲料・化粧品メーカー | 426万円 |
15位 | 住宅設備・建材メーカー | 425万円 |
16位 | 玩具 | 423万円 |
16位 | 紙・パルプメーカー | 423万円 |
18位 | 日用品・文具・オフィス用品メーカー | 412万円 |
19位 | ペット関連 | 411万円 |
20位 | 繊維メーカー | 398万円 |
参考:doda「業種別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版)」
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06. まとめ
✔製造業は素材や原材料などを加工・組み立てして、製品を生産、提供する産業
✔製造業には機械関連や自動車・航空機関連など様々な職種がある
✔製造業の職種は営業や商品企画、品質管理、研究開発などがある
✔製造業の平均年収は、16業種のうち10位で367万2,000円
✔製造業に向いている人は、顧客視点で考えられる人、効率化が好きな人、他部門と連携が取れる人
✔製造業で働くメリットは、ワークライフバランスが取れる、高収入を目指せる、スキルアップ・キャリアアップができる
✔製造業で働くデメリットは、3K(汚い・くさい・危険)のイメージが根強い、立ちっぱなしの職種もある、単純作業の職種もある
✔造業は未経験でも働ける。特に第二新卒や20代は未経験でも転職しやすい
✔製造業は業種や職種で給与が異なる。最も給与が高い業種は「たばこ」