【製造業の転職】中途採用の市場規模と将来性を解説!

こんにちは。メーカー専門の転職エージェント「タイズ」です。

「『安定×挑戦』の環境に身を置いて、自分を成長させたい。」「より自分と価値観の近い会社で、正当な評価をされたい。」そう思い立ったことはないでしょうか?
2005年に創業以来、メーカー一筋の転職エージェント「タイズ」だからこそわかる、製造業(メーカー)の業界動向と求められる人物像・面接での評価ポイントについて解説します!

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01. 製造業の業界とは

製造業(メーカー)業界について

国内生産額(売上に相当)の産業別構成比をみると、「製造業」が30.8% と一番比率が高くなっており、「サービス業」の22.9%、「商業」の10.0% と続いております。我が国において製造業(メーカー)の役割が重要であることが見て取れます。日本の製造業(メーカー)の売上規模は、2022年で約390兆円です。日本の製造業(メーカー)は、自動車、電子部品、化学工業、機械工業、食品工業などの分野で世界をリードしています。また、日本の製造業(メーカー)は、輸出産業であり、日本のGDPの約3割を輸出によって生み出しています。

・製造業(メーカー)にかかわる就業者数について

就業者に占める製造業(メーカー)の比率は中国が30% 程度となっています。日本・ドイツ・韓国は20% 弱。アメリカ、イギリス、フランスは約10% となっています。日本におけるメーカーの仕事に関わる人の比率は、先進国の中でも比較的多いといえるでしょう。

参考:経済産業省

製造業(メーカー)の売り上げ規模・就業者数を見ると、「日本産業の主役」であり、中心の1つと言えます。

製造業(メーカー)の平均年収と市場規模について

・製造業(メーカー)の年収について

製造業(メーカー)全体の平均年収は、他の主要業界に比べて高い傾向にあります。以下は、過去5年(2017年~2021年)の給与所得者全体の平均年収と製造業の平均年収の比較です。

(タイズ調べ)

参考:民間給与実態統計調査

これを見ると、日本の平均年収は400万円台であるのに対して、製造業は500万円以上で推移し続けており、「平均年収が高水準で安定している」ことが分かります。

業界別 平均年収ランキング(上位10業界のみ表示)
業界 平均年収
電気・ガス・熱供給・水道業 765万円
金融・保険業 676万円
情報通信業 623万円
製造業 516万円
建設業 510万円
複合サービス事業 493万円
運輸業・郵便業 425万円
物品賃貸業 425万円

参考:国税庁 民間給与実態統計調査結果

更に詳しく、全ての業種ごとに見たランキングでも全業界中で5位と、やはり製造業(メーカー)の平均年収は高水準です。また、製造業(メーカー)は特に職種の多い業界になるので、この中でも更に平均年収の高い職種や業種もあるのが特徴です。

・製造業の市場規模について

製造業(メーカー)の業種はさまざまであり、代表的な業種だけでも40種類を超えます。 更には業界をまたいで新たな業界が生まれることも多々あるのでますます業種は多く、複雑化していくでしょう。その中で、現在代表的とされているそれぞれの詳しい業種と市場規模の関係は以下のようになっております。

業種と市場規模の関係

(タイズ調べ、2023年4月時点)

参考:日経会社情報DIGITAL : 日経電子版

市場規模だけでみると、CMやお店で普段目にすることの多い「総合電機メーカー」や、現在注目されている「自動車」や「エネルギー開発」、「半導体」などの業種が上位にくる形になっていますが、BtoBの業界も市場規模が大きいところも多いです。

製造業界については以下の記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。

メーカー転職まるわかり!製造業の現実と今後の展望を詳しく解説!

 

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02. 製造業の職種・業種について

・製造業のビジネスモデルについて

メーカー(製造業)とは食品や化粧品から自動車など、私たちが生活するうえで利用している様々な製品を生産する企業のことを指します。各社の製品ごとに、食品メーカー、化粧品メーカー、自動車メーカーといったように多岐に渡って分類されます。

メーカーのビジネスモデルは、製品の販売相手に応じて「B to B」と「B to C」の2種類に大別することができます。ここでは、それぞれのビジネスモデルについて解説していきます。

◆B to B(Business to Business)

B to Bは「Business to Business」の略です。企業から企業に対して商品やサービスを提供するビジネスモデルです。例えば、製品を製造するメーカーと、その製品の部品や素材を製造・供給するサプライヤーの関係性などが挙げられます。

B to Bの特徴としては、商品単価が高く、市場が大きい傾向にあることが挙げられます。また、対象顧客が企業であるため、継続的な取引関係に結びつきやすいのが特徴です。

一方で、B to C企業よりは一般的な知名度が低い企業が多いことも事実です。

◆B to C(Business to Consumer)

B to Cは、「Business to Consumer」の略です。企業から消費者個人に対して商品やサービスを提供するビジネスモデルです。例えば、自社生産で全工程を一貫して行っているメーカーはこちらに属することが多く、私たちが店頭で購入する商品のほとんどはこのビジネスモデルによって提供されています。

B to Cの特徴としては、対象顧客が個人であるため商品単価は低くなりやすく、より沢山の商品を売ることが必要になってきます。一方で、商品や企業名の一般的な知名度は高く、人気のある企業も多いです。

・製造業(メーカー)の業種について

◆製造業(メーカー)の業界一覧

メーカーの業種は様々であり、大きく以下の業界に分けられます。

・業界(具体的な会社名)

・食品メーカー(日清食品HD、日本コカ・コーラ会社など)

・化学/素材メーカー(旭化成株式会社、ENEOS株式会社など)

・機械メーカー(株式会社クボタ、川崎重工株式会社など)

・自動車メーカー(ダイハツ工業株式会社、三菱自動車株式会社など)

・電気/電子機器メーカー(パナソニック株式会社、株式会社村田製作所など)

・医薬品/医療機器メーカー(小林製薬株式会社、塩野義製薬株式会社など)

・コンピューター/通信メーカー(エレコム株式会社、セイコーエプソン株式会社など)

・その他メーカー(株式会社シマノ、日本たばこ産業株式会社など)

上記で紹介した業界だけでなく、より細かな分類にするとさらに多くの業界が存在しています。

分類の仕方も様々ありますが、総務省が定めている日本標準産業分類では、メーカーは以下の24種類に分類されています。

参考:総務省

食料品製造業
飲料・たばこ・飼料製造業
繊維工業
木材・木製品製造業(家具を除く)
家具・装備品製造業
パルプ・紙・紙加工品製造業
印刷・同関連業
化学工業
石油製品・石炭製品製造業
プラスチック製品製造業
ゴム製品製造業
なめし革・同製品・毛皮製造業
窯業・土石製品製造業
鉄鋼業
非鉄金属製造業
金属製品製造業
はん用機械器具製造業
生産用機械器具製造業
業務用機械器具製造業
電子部品・デバイス・電子回路製造業
電気機械器具製造業
情報通信機械器具製造業
輸送機械器具製造業
その他の製造業

・製造業(メーカー)の職種について

◆製造業(メーカー)の職種は多岐にわたる

製造業(メーカー)の職種は多くあります。大きく2つにわけると「技術系」・「営業・事務・管理系」に分けられます。「技術職」に就いている方を一般的にエンジニアと呼びます。また、それぞれにおいて専門性が高いことが特徴です。

◆製造業(メーカー)の職種一覧

ここではメーカーの代表的な職種と概要を紹介します。

技術職 研究開発 新しいものを理論的に解明する役割を担う「基礎研究」と、
既存の研究結果を応用する役割を担う「応用研究」があります。
生産技術 生産ライン全体の設計、管理を行う仕事です
効率の良い生産体制を築くために、品質と効率をバランス良く向上させる役割を担っています。
生産管理 製品を生産するにあたっての「品質(Quality)、原価(Cost)、納期(Delivery)」
の3つの要素を管理し、最適化する役割を担っています。
品質管理 製品不良について原因を特定し、生産ラインの仕組みを改善することで品質の安定性を維持します。
品質保証 製造工程の管理や改善を行います。
顧客に安心や満足を保証する役割を担っており、経験のある人材が多いことも特徴のひとつです。
組み込み系 あらゆる機器を動かすためのシステムを開発します。単にプログラミングをするだけではなく、要件定義から設計、実装、テストに至るまでが、組み込み系エンジニアの担当です。
プラントエンジニアリング 工場設備や生産設備のシステム開発や管理を行います。
「機械系」「化学系」「電気系」「土木系」といった4つの専門領域に分かれ、
E(設計)P(調達)C(建設)の流れでプラントを作ります。
回路設計 回路設計の仕事は、大きく分けて「デジタル回路」と「アナログ回路」の2種類があります。
回路設計の技術は、これまでに無かった機械や機器を生み出すことができます。
工夫次第で機械や機器の性能を上げたり、小型化したり、省電力化したりすることが可能です。
機械設計 機械設計は、消費者の要求に合わせて、
立案・スケジュールの確立・コストの算出・機械の製造までの一連のフローを行います。
金型設計 自動車や電気製品といったあらゆる工業製品の生産に必要な金型を設計する仕事です。
要望どおりの金型となるよう、素材や機能性、強度、コストといったポイントを考慮しながら設計します。
製造オペレーター・保全 工場の生産ラインや機械の監視、機械の操作を行います。
具体的な仕事内容は、機械の監視、機械の操作、機械の保全(メンテナンス)です。
ほかに、検品や検査、組立を行うこともあります。
施工管理 建設工事の現場監督として工事の管理を行います。
4大管理と呼ばれる「工程管理」、「原価管理」、「品質管理」、「安全管理」を遂行することが重要です。
サービスエンジニア 納品後の機器製品の保守やメンテナンスを行います。機器トラブルに対するヒアリングを実施し、修理対応を行うほか、日常的な点検や定期メンテナンス、部品交換などをすることもあります。
セールスエンジニア 主に営業現場で活躍するエンジニアです。
専門知識を活かして販売からアフターフォローまでを担当します。
自社が提供する製品やサービスに関する専門的な知識が必要です。
営業・事務・管理系職種
営業 法人営業と個人営業に分類され、メーカー企業では法人営業の方が比較的多いです。
また、新規営業よりもルート営業うの方が多い傾向にあります。
購買・資材調達 製品を生産するための素材や材料の仕入れを行います。
購買・資材のコストダウンは企業の利益にも直結するため、非常に重要なポジションです。
企画 新商品の企画や既存製品のリニューアルを担当します。
宣伝・広報・マーケティング 自社や自社の製品についての情報を社外に発信し、広く世の中に知ってもらう役割を担っています。

03. 業界の働き方や将来性について

製造業(メーカー)企業は離職率が低い傾向

製造業は、転職後の「離職率」が他業界と比較しても低く、「定着率」が高い傾向にあります。 つまり、他業界と比べて、ワークライフバランスが良いと判断されることが多く、働きやすさがあるというのが特徴の一つです。

 

参考:厚生労働省 長時間労働の指摘がある業種・職種の実態について(例)

最近のトレンドワードとの関係

・DX×メーカー

メーカー業界ではDXがかなり浸透してきています。現在デジタル化が進んだことにより、DXはイノベーションを起こすために必要になる要素になってきています。DX化を進めることにより、大幅な業務改善による生産性向上や、生産体制の見直し、販売方法の追加など、企業にとってもビジネスの幅が広がるため、メーカー業界でも同じく取り入れている企業も多いです。

・IoT×メーカー

IoTも実はメーカー業界と深く関わりを持ちつつあります。例えば、自動車を完全自動運転にするために、さまざまな分野のIoT技術を組み込んで開発していたり、家具や家電のIoT化を進めて遠方にいる方の安否確認に利用されたりしています。メーカー業界は、いわゆる「モノづくり」をする業界であるため、そのプロダクトをIoT化していくということも増えています。そのため、IoTは意外にも身近なところから大注目の分野のところまで幅広く取り入れられてきつつあります。IoT技術は現在急速に進化している状態であるため、IoT関連の職種は将来的に市場規模も年収も高くなると予想されます。

・半導体×メーカー

半導体市場も多くの関わりを持っている上に、需要も増加しています。例えば、市場規模自体もここ数十年にわたって成長し続けており、その中でも特に製品系のスマートフォンや自動車、産業機器などの製造業(メーカー)の領域であるため、より製造業(メーカー)の関わりが深いと考えられます。更に、人工知能(AI)、自動運転、インターネット・オブ・シングス、5G通信などの新たな技術の普及によって製造業(メーカー)の半導体市場は需要が高まり、関連性が更に高まっています。

04. 製造業の転職で求められる人物像

・製造業(メーカー)業界全般に求められる人材の特徴

製造業(メーカー)業界では、まず「コミュニケーション能力がある」人は求められます。人事や営業ならこれは理解しやすいかもしれませんが、実はエンジニア職であってもコミュニケーション能力が見られます。その理由は、同僚や他部署との意見交換が必要だからです。近年では、より「みんなで創り上げる」という意識も強く、コミュニケーションを積極的に取り、連携を円滑に進めることができる人はメーカー業界に求められる人材となります。

また、中途採用市場は「即戦力となる」」人という部分も非常に重視されます。前職で身に付けたスキルなどを自社で生かせるかどうかは、中途採用ならではの面接の際によく見られるポイントです。

そして、チャレンジ精神がある」人であるかも重視される場合があります。より良いモノづくりをするためのチャレンジはもちろんのこと、さまざまなことを楽しみながらチャレンジできる人は企業からも好印象になります。

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05. 中途採用の面接における評価ポイント

製造業の中途採用面接での評価ポイント

実際に企業にインタビューを行い、中途採用においてそれぞれの企業が大切にされていることをお話しいただきました。ぜひ参考にしてください。webで公開できる情報は限られておりますが、タイズにご相談いただければ、より詳しい求める人物像・面接対策などの情報をお伝えできます。また以下の企業の求める人物像についてプロのコンサルタントが解説しています。併せてご覧ください。

【インタビュー】

株式会社GSユアサ 化学部門の社員様

「一つは夢を語れるけれど、それを人に押し付けない方です。人のいうことに耳を傾ける協調性を持った方。
もう一つは、人と対話できる明るさを持った方です。夢を語れる、協調性、明るさの3つが大事だと考えています。」

株式会社村田製作所 ソフトウェア部門の社員様

「自分たちで組織や仕組みをつくろうと思えるようなモチベーションがある人が良いですね。人脈を作って人を巻き込みプロジェクトを引っ張っていけるようなコミュニケーション能力を持っている方を求めています。」

オムロン株式会社 IABカンパニーの社員様

「モノづくりや開発に興味を持っている方に期待したいです。オムロンでこんなモノをつくってみたい、こんな技術に取り組みたいという情熱やエネルギーを持った方を歓迎します。」

06. まとめ

・製造業(メーカー)の中途採用市場は良好

製造業(メーカー)の中途採用市場は、ほかの業界に比べて、①安定して成長している点、②高度なスキルや専門スキルの需要が増加している点、③人口減少と高齢化により企業が採用に苦戦している点などから、中途採用市場における需要はまだまだ上昇する見込みです。

・製造業(メーカー)転職はタイズがおすすめ

製造業(メーカー)への転職を実現させたいなら、転職エージェントの利用がおすすめです。 中でもタイズはメーカーに特化しています。メーカーやエンジニアの業務内容や実情を把握しているメーカー出身のコンサルタントが多数在籍。

一概に製造業(メーカー)といっても職種・業種が様々であり、自分で転職先候補を複数選択するのは簡単ではないです。メーカー経験者であっても、自分のキャリア・経験がどのくらいの価値があるのか?あるいは、他のどのような業種で通用するのか?タイズなら第三社的な立場で的確なアドバイスができます。

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより

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