社内SEの将来性|キャリアプランと転職のポイント

社内SEは、自社のシステム構築に携わる仕事です。導入から運用・保守までを担当し、社内のネットワークインフラを支える重要な役割を担っています。社外のシステム開発に携わるSEと比べて業務範囲が社内に限られる分、将来性やキャリアアップについて不安になっている人もいるのではないでしょうか。今回は、社内SEの将来性やキャリアプランについて解説します。

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社内SEは将来性のある仕事!需要が増えている理由とは

社内SEは、自社のシステムを支障なく使えるように、導入や運用保持などを担当します。 近年、需要が増えているとされていますが、どのような理由があげられるのでしょうか。

ITに関する幅広い業務を担当できるため

ITの進化や浸透により、これまで外部委託していたIT管理の業務を社内で内製化するため、自社に社内SEを設置するケースが増えてきました。社内SEが請け負う業務は、IT全般に関する内容であるため、担当領域が多岐にわたり、企業から重宝されているのです。

企業によって、具体的な担当業務は若干異なりますが、社内システムの開発から運用管理、機器の保守メンテナンスだけでなく、社内におけるトラブルサポートなどを請け負うこともあります。幅広い知識を兼ね備えた社内SEは、システムの円滑な運用に欠かせない存在です。

DXの重要性が高くなってきているため

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性に注目が集まるようになってきました。ビジネスシーンにおけるDXとは、デジタル技術を活用して、ビジネスや社会を変革させる取り組みをさします。

日本では、経済産業省が「2025年の崖」と呼ばれるリスクを警告しています。DXの停滞により、2025年以降最大で年間12兆円の経済損失が起こる可能性があるという内容です。この事態を防ぐために、大手企業を中心として、業務のDX化が推進されているのです。

参照:「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」(経済産業省)

DX推進のために、RPA、事務方のネットワーク、IoTでのシステムなどで需要が多く、求人も増えています。

リモートワークの導入が増加しているため

新型コロナウイルスの影響を受け、幅広い職種の企業がテレワークを導入しています。これまでネットワークやITなどの環境が整備されていなかった企業も、テレワークを導入する必要性に迫られたため、ネットワークの構築やセキュリティ対策など幅広い知識に精通している専門家が必要不可欠となったのです。

社内データは、外部への情報漏洩を防がなくてはいけないものばかりであり、IT環境の整備が重要課題となります。その際に、IT知識に精通した社内SEが活躍するのです。

社内SEの理想的なキャリアパス

これまで紹介した理由で、社内SEは将来性が高いとされています。では、具体的にどのようなキャリアパスが考えられるのでしょうか。

【昇進したい】プロジェクトマネージャーへ

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトを円滑に進めるための管理運営や、クライアントとの交渉をおこなう役割を担っています。SEは技術職、一方プロジェクトマネージャーは管理職であり、役割は異なります。しかし、SEでリーダーを経験したのち、プロジェクトマネージャーを目指すケースは多く見られます。

全体のマネジメント業務を担うことで、成果に責任が問われるようになります。このため、プロジェクトマネージャーは社内SEよりも年収が高くなる傾向があります。

【ジョブチェンジしたい】専門的なポジションへ

社内SEでの経験を積むと、業務をより専門的に扱うポジションへの移行も可能です。

例えば、以下のような職種が挙げられます。

・アプリケーションエンジニア
ITシステムの開発プロジェクトに携わります。システム設計からプログラム開発、動作テストまで、一連の業務を行います。

・ネットワークエンジニア
ネットワークシステムの開発プロジェクトに携わります。システムの要件定義から構築、運用のサポートから保守までを担います。

・サーバーエンジニア
あらゆるサーバーの構築に携わります。サーバー設計から構築、運用、保守を担当します。汎用的なサーバーだけでなく、特定の用途で使用するアプライアンスサーバー を担当することもあります。

・テクニカルサポート
自社製品やサービスに対する問い合わせに対応し、技術的な調査やアドバイスを行います。直接現場で作業することもあります。

【安定したい】大手企業/急成長ベンチャーへ

現在よりも安定した収入や仕事を目指して、大手企業への転職を検討する場合もあります。中小企業と大手企業では、業務内容が若干異なるため、両方を理解しておくことが必要です。

中小企業では、ITを利用した経営戦略や業務フローの改善、実際の業務システムの運用など、実務に関わるケースが多くなっています。

対して大手企業では、実務よりもベンダーや協力企業に対して指示を出す業務が主流です。具体的には、情報漏洩のリスクに対する対策や個人情報の保護、基幹システムの管理などを請け負います。社内の教育制度が充実している企業が多く、周囲のサポートを受けながらスキルアップできるメリットがあります。他の職種と同じく、中小企業よりも大手企業の方が高収入が期待できます。

近年では、社内におけるIT環境構築のため、急成長中のベンチャー企業のほか、成長期のメーカー、電子部品、化学部品を扱う会社でも、社内SEの需要が高まっています。このような企業であれば、安定した待遇が期待できるでしょう。

【経営に携わりたい】ITコンサルタント/CIOへ

ITコンサルタントとは、社外の経営コンサルタントとして、IT戦略や組織計画の立案支援および大規模システムの企画などを担当します。これに対し、CIOは社内の執行役員として、社内向けにIT戦略の立案や推進を担当します。

どちらも経営に関わる職種であるため、経営戦略に関する幅広い知識が必要不可欠です。

社内SEでキャリアアップするためのポイント

将来性がある社内SEの業務でキャリアアップするためには、さまざまなコツがあります。どのような点に取り組めば良いのでしょうか。

実務経験を積む

他の業種と同じように、社内SEにおいても、需要が高い技術やスキルを取得するための実務経験を積むことは、とても大切です。データサイエンスや人工知能、セキュリティなどに関する技術やスキルなどは、特に需要が高まっているため、実務経験を積むことで転職活動におけるアピールポイントにできます。

業務に役立つ資格を取得する

社内SEになるのに、必須資格はありません。ただし、関連資格は複数あり、取得することで大きなアピールポイントに繋がることがあります。キャリアアップや年収アップに役立つ可能性もあるでしょう。

一例として、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験・システム監査技術者・プロジェクトマネージャー試験などがあります。それぞれの試験について詳しく知りたい方は、以下のリンクから公式ページを参照ください。

「基本情報技術者試験(FE)」(独立行政法人 情報処理推進機構)
「応用情報技術者試験(AP)」(独立行政法人 情報処理推進機構)
「システム監査技術者(AU)」(独立行政法人 情報処理推進機構)
「プロジェクトマネージャー試験(PM)」(独立行政法人 情報処理推進機構)

転職エージェントのサポートを受ける

社内SEとして待遇の良い企業への転職は、自力ではなかなか難しいものです。転職を成功させるには、業界に精通した転職エージェントに相談するのがおすすめです。

メーカーに特化した転職エージェント「タイズ」では、エンジニア業界の事情に精通しており、社内SEの転職活動を最適な方法でサポートいたします。タイズの特徴は、職種や年収などの条件だけではなく、求職者の転職理由・性格・価値観などを丁寧にヒアリングする「アナログマッチング®」を行っている点です。

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まとめ

社内SEの将来性をふまえると、社内SEの求人は、今後も安定した需要が見込まれます。転職に必要なスキルや知識を幅広く得られるように、日頃の心がけが大切です。転職だけでなく、キャリアアップなどを目指すためにも、向上心を持ち続けるようにしましょう。

 

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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