2019.10.12雇用保険被保険者証とは?転職時の疑問を徹底解説!

雇用保険被保険者証の疑問

入社後に加入する「雇用保険」。知っているようで意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では雇用保険被保険者証が必要になるタイミングや交付条件、紛失してしまったときの再発行方法など、詳しく解説していきます。

雇用保険被保険者証って?

雇用保険被保険者証とは、ハローワークから発行される「雇用保険の加入者であることの証明書」です。雇用保険は、失業した場合に給付金を受け取ることができる、失業時のための保険のこと。雇用保険被保険者証には次の項目が記載されています。

  • 雇用保険被保険者証の交付年月日
  • 雇用保険被保険者番号
  • 被保険者氏名
  • 生年月日
  • 直近で勤めていた会社名

この雇用保険被保険者番号は、労働者ひとりに対して、ひとつの番号が割り当てられます。転職を重ねても同じ番号が引き継がれるので、番号が変わることはありません。被保険者番号は11桁の数字です。雇用保険に加入した会社の番号である「事業所番号」も記載されているので、間違えないよう注意しましょう。

雇用保険は2つ同時に加入することはできません。2社以上で仕事をしている方は、どちらか一方の企業で加入することになります。

雇用保険に加入しているかどうかは、給与明細で確認できます。加入していれば「雇用保険」と項目があり、いくらかの金額が天引きされているはずです。雇用保険被保険者番号は離職票でも確認できます。

なお、雇用保険被保険者証で、職歴が分かるということはありません。前職の企業名は記載されているので分かりますが、それ以前に働いていた会社名などが転職先の会社側に知られることはありません。

雇用保険の加入条件

雇用保険の加入対象となるのは、次の2つの条件を満たす方です。

  1. 1週間の所定労働時間が20時間以上
  2. 31日以上、雇用されることが見込まれている

なお、所定労働時間とは「実際に働く時間」のことです。午前10時から19時まで、休憩が1時間の場合の所定労働時間は8時間となります。雇用形態に関係なく、アルバイトや派遣社員、パート社員でも加入はできますが、短時間アルバイトなどの場合は加入の対象外です。また、原則として学生も加入の対象外となります。

雇用保険被保険者証と離職票 何が違う?

離職票は正式には「雇用保険被保険者離職票」と言います。名前は似ていますが、雇用保険被保険者証とは全く違うものです。

離職票とは「退職を証明するための書類」です。基本的には転職先の企業に離職票の提出を求められることはありません。離職票はハローワークでの失業保険の給付申請で必要です。離職票は退職から10日前後で交付されます。

離職票1と離職票2に分かれていて、離職票1には氏名や退職した会社名などが記載。離職票2には氏名、会社名、住所、退職前の賃金などが記載されています。

雇用保険被保険者証はいつ受け取るもの?

雇用保険被保険者証は自分で加入手続きをするのではなく、最初に就職した企業が手続きをしてくれます。発行後は紛失や再発行などのトラブルを避けるため、企業側が保管するのが一般的です。そのため、転職経験のない方は「自分の雇用保険被保険者証を見たことがない」という場合もあるでしょう。退職する際に手渡されるか、郵送で返却されます。

転職後の雇用保険の加入手続きを行うのも企業側です。企業の担当者が氏名や雇用保険番号を記入した書類をハローワークに提出し、問題なく受理されれば、ハローワークから雇用保険被保険者証が交付されます。

企業の担当者が直接ハローワークの窓口で申請すればすぐに発行されますが、郵送で提出した場合は1〜2ヶ月後に送られてくることも。その後、会社から社員に手渡されるケースもありますが、前述の通り、雇用保険被保険者証は会社で保管されていることが多いです。その場合は、退職時に受け取ることになります。もし退職した会社から雇用保険被保険者証を受け取っていない場合は、連絡して確認するようにしましょう。

雇用保険被保険者証に有効期限はある?

雇用保険の適用から外れて7年以上経つと、その雇用保険番号はハローワークのデータから削除されます。7年以上、雇用保険に加入していない場合は再就職の際、新たに雇用保険被保険者証の発行手続きをしてもらい、新しく番号を取得する必要があります。出産や育児などで7年以上働いていなかったという方は、その旨を企業の担当者に伝えましょう。

転職時には雇用保険被保険者証の提出が必須

転職先の企業が雇用保険の引き継ぎ手続きをするため、入社時に雇用保険被保険者証の提出が求められます。企業が知りたいのは記載されている「被保険者番号」です。そのため、コピーを提出しても問題はありませんが、原則としては原本を提出します。

入社後、指定された期日までに担当者に提出しましょう。証明書には「資格取得等 確認通知書」という部分は、提出時には不要なので切り離しても差し支えありません。

なお、ハローワークで失業保険の手続きをする場合や、教育訓練給付金の支給を受け取る場合にも必要となります。

手元にのこった雇用保険被保険者証、破棄してもいいもの?

退職時に受け取った雇用保険被保険者証は、次の会社に入社するときに提出を求められます。次の転職まで時間が空く場合も、失くさないようきちんと保管しておきましょう。最新のものがあれば良いので、前々職のものは捨ててしまっても問題ありません。

雇用保険被保険者証を紛失した…!再発行のやり方は?

雇用保険被保険者証を紛失してしまった場合は、ハローワークで再交付の手続きを行ってください。再交付は就業している事業所(退職している場合は最後に被保険者であった事業所)を管轄するハローワークで行います。

「雇用保険被保険者証再交付申請書」に必要事項を記載し、提出します。ハローワークが混雑している場合は後日になる可能性もありますが、基本的には即日発行してもらえます。

再交付には本人確認・住所確認ができるもの(運転免許証・国民健康保険証・住民票など)と印鑑(シャチハタ不可)が必要です。また、最後に被保険者として雇用されていた事業所の名称・所在地・電話番号も記入するので、あらかじめ確認しておきましょう。

ハローワークは土日祝日休みのため、平日に行くことになります。平日、ハローワークに行くのが難しいという方はインターネットや郵送での申請も可能です。インターネットの場合は電子政府の総合窓口「e-Gov」から行うことができます。ただし、認証局が発行するICカード型電子証明書と、読み込みに必要なカードリーダーを用意しなくてはなりません。

【転職】雇用保険被保険者証以外に用意する書類

転職先の企業には雇用保険被保険者証以外に、次のものを提出します。

  • 源泉徴収票
  • 年金手帳
  • マイナンバー

その他、会社が指定した書類があれば用意しましょう。なお、退職する会社には、健康保険被保険者証、名刺や社員証などの身分証明書、その他パソコンや会社から支給された備品などを返却します。

【まとめ】雇用保険被保険者証は大切に保管しておこう

雇用保険に加入していることを証明する「雇用保険被保険者証」。普段は使うことがありませんが、転職時に必要となりますので大切に保管しておきましょう。もし失くしてしまった場合は、ハローワークで再発行の手続きをしてください。