株式会社ダイフクeFA事業部生産本部パワーデバイス部の事業内容や中途採用についてインタビュー!!

株式会社ダイフク(以下、ダイフク社） の事業内容や中途採用について、コンサルタントがインタビューさせていただきました。

株式会社ダイフクeFA事業部生産本部 パワーデバイス部
部長 布谷誠様

インタビュー

布谷様は中途採用でダイフク社にご入社されたということですが、ご経歴についてお伺いしたいです。

大学卒業後、1社目はメーカーでサーボアンプの開発を担当し、約10年間勤務しておりました。その後、通信カラオケの会社に転職し、オーディオビジュアル関係の開発を2年間担当しました。

ダイフク社には34歳の時に転職しまして、入社後はリニアモータのドライバの開発を担当していました。その後、パワーデバイス部に異動し、現在までHID（非接触給電システム）やPAD（非接触充電システム）、マイコンを積んだボードの開発に携わっています。パワーデバイス部はこの３つの製品グループにわかれていまして、人数構成と致しましては社員30名、パートナーさん10名の合計40名で仕事をしております。

1993年にダイフク社が世界初「HID（非接触給電システム）」の実用化に成功しましたが、その背景をお伺いしたいです。

きっかけは、AFA事業部の方がある展示会で、オークランド大学（ニュージーランド）が開発した「非接触給電装置」を見たことにはじまります。「これはダイフク社の搬送装置の制御システムにも使えるのではないか」という発想のもと、世界初「HID」の実用化に向けて、同大学との共同開発がスタートしました。

それまでの給電システムは、集電子（トロリー）などを用いて、給電する方式でした。非接触の給電が可能になれば、接触不良や部品の交換・メンテナンスも必要ありませんし、チリやホコリなども出にくいといった利点があります。

そして1993年、世界初「HID」による「モノレール式搬送システム」を国内の自動車会社に納入しました。

半導体向け保管・搬送システム

その後、さらにHIDの技術を応用して「半導体向け保管・搬送システム」を開発してからは、半導体製造ラインや液晶パネルの搬送装置向けに、需要がかなり増えました。

現在、ダイフク社のHIDは半導体メーカーさんと液晶メーカーさんから、スタンダードな給電システムとして、採用いただくことが多く、これまで1万5000台以上の納入実績を誇ります。

―――2012年には世界初「D-PAD（非接触充電技術）」の実用化にも成功されていますね。

HID技術からのスピンアウトとして、非接触充電技術「D-PAD」を開発しました。D-PADは、フォークリフトや無人搬送車（AGV）などのバッテリーを搭載した、電動車両の給電方式に採用いただくケースが非常に多いですね。

布谷様のお仕事に対する思いについて、お伺いしたいです。

ダイフク社に入社後、私はずっと「自身が中心となって、会社の中で誰もやったことがない新しい取り組みに挑戦したい」「他社に真似をされるようなモノを作りたい」という思いがありました。私がダイフク社に入社してHIDを担当した時には、世に出ているHIDの性能があまり良くなかったので、「品質を含めて変えていきたい」という思いのもと、仕事に取り組んできました。その思いは現在も変わりません。今後も、新しいモノを出し続けて、他の人が真似できないようなことに取り組んで行きたいですね。

ダイフク社の製品がお客様に選ばれ続けている理由は何ですか？

「信頼性」で選んでいただいていると自負しております。大きな電源装置になりますので、「発熱」や「部品が故障した際に検知できるのか」といった、懸念が挙げられると思いますが、ダイフク社の製品は「不具合がほとんどない」「故障しにくい」と、お客様から高い評価をいただいております。

仕事の面白み・やりがいについてお伺いしたいです。

ダイフク社は今までシステムをメインに事業を展開して来ましたが、パワーデバイス部は機器をメインに展開していますので、新しい市場を切り開くという意味で、挑戦する面白さを感じますね。また、周りがやっていないことを、自分達ができるので、やりがいも感じます。

採用で求める人物像についてお伺いしたいです。

HIDやPADなどパワーエレクトロニクス分野は、取り扱う製品そのものが大きく、また評価期間が長いので、地道に泥臭く仕事をしていく面があります。その上で、「電力を制御することが面白い」「何か新しいことにチャレンジしたい」という思いを持った方がマッチしていると思います。そんな方のご応募を、是非お待ちしております。

本⽇は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。