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2018.10.18株式会社ダイセル・特機・MSDカンパニーのエアバッグ用インフレータ事業の海外展開や今後の事業展開について、播磨工場で働く社員様にお話を伺いました。

(2018.10.18更新)
株式会社ダイセル 特機・MSDカンパニー 播磨工場 総務部長 梅園健治様
同上                   MSD技術開発センター 商品開発室 主席部員 宮地克人様
同上                   カンパニー管理室 主任部員 絹田一平様

 

特機・MSDカンパニーの火工品事業について

当社は、火工品の開発技術をベースに自動車のエアバッグ用インフレータ(エアバックを膨らませるためのガス発生装置)やシートベルトプリテンショナー用ガス発生器(PGG)等の事業を拡大させました。エアバッグ用インフレータで国内1位、世界2位のシェアを獲得し、グローバルに事業を拡大させ、新たな分野へも挑戦を続けています。今回の取材では、株式会社ダイセル・特機・MSDカンパニーの播磨工場 総務部長の梅園健治様、MSD技術開発センター 商品開発室 主席部員の宮地克人様、カンパニー管理室 主任部員の絹田一平様に、エアバッグ用インフレータ事業の海外展開や今後の事業展開について、コンサルタントがインタビューさせていただきました。

インタビュー

特機・MSDカンパニーは海外工場をいくつも持たれていますよね。

梅園様:リーマンショックが起こる頃までは、国内工場でインフレータの約3/4を生産していました。特に21世紀に入ってからは、自動車メーカー様が海外生産の製品の比率を上げ、当社もそれに伴い海外での部品供給体制を整えなければならない状況になり、2000年にアメリカ、2002年にタイ、2004年にポーランドと中国、2011年に韓国に進出しました。現在はそれぞれの国での生産体制が整い、日系メーカー様だけでなく現地メーカー様とも取引ができる段階にまで発展しており、インフレータの生産数量は海外の方が断然多く約8割が海外生産です。

絹田様:また直近では、インドで販売会社の設立を進めています。

海外拠点の生産体制について教えてください。

梅園様:インフレータに必要な重要なパーツとして内部に充填する火薬「ガス発生剤」と、着火のための信号を伝達する部品「イニシエータ」があります。先行する国内のこの播磨工場では従前より、これらのパーツも含めた一貫生産を行って来ましたが、海外拠点がまず最終製品のインフレータの生産を開始し、その後生産量に応じてこれらパーツの自力生産を開始する方式をとって来ました。中国では最近、イニシエータの生産を開始し、タイではガス発生剤の製造を開始しました。中国、タイ、アメリカの各工場では、パーツからの一貫生産が可能になるように体制を整えて来ましたが、一方、ポーランドや韓国では、部品を他の拠点から供給し製品を組み立てる、コンパクトな工場です。

ダイセル社のイニシエータ

何名ほどの社員が海外でお仕事をされているのでしょうか。

絹田様:ダイセル全体で海外駐在員が100人ほどいますが、そのうち約半分が火工品事業に携わる社員です。ここまで大きい生産拠点を持っているのは、ダイセルの中でも私たちの事業だけですね。

梅園様:海外の各工場のテクニカルセンターの整備も進めており、海外志向の強い方には、すごくいい事業だと思いますし、海外との関わりは必須と言ってもいいかもしれません。

インフレータ事業のおもしろさ、仕事の魅力は何でしょうか。

宮地様:自動車部品でありながら、自動車メーカー様からの製品仕様の提示だけでは完成できない点が1つの特徴です。自動車メーカー様から、製品の作り方をこと細かく指定されて製造する部品は数多くありますが、インフレータについては、自動車メーカー様も仕様を指定するのが難しく、ダイセル独自の技術を組み込まなければ完成しません。自動車メーカー様のエンジニアの方々もインフレータに非常に興味を持って接してくれ、ディスカッションが対等に行われる点もおもしろいです。さらに、自動車の安全装置についての法規が国によって違います。ヨーロッパ、中国、アメリカで、それぞれ法規が違うことで、私たちができるビジネスチャンスも異なると考えています。国に合わせたインフレータの開発を行うということも、やっていて非常におもしろいです。単なる自動車部品とは違う、ダイナミックさがあると思いますね。

梅園様:インフレータは単純に見えますが、エアバッグの作動のカギを握るのが、インフレータです。可能な限り容器を小さくし、そこにガスを詰め、作動する時は瞬時に多くのガスを発生させ、なおかつ有害物質を出さないという、機械系と化学系の知見がミックスされた技術です。通常、インフレータと同等の立ち位置にある部品は、モジュールメーカー様に納められ、モジュールの中に組み込まれて自動車メーカー様へ納入されますが、エアバッグインフレータは、自動車メーカー様に直接呼ばれて一緒に検討を行って開発を進めるという特殊性があります。これはエンジニアにとって大きなやりがいですね。

開発エンジニアの業務の担当はどのように分けられているのでしょうか。

宮地様:インフレータの型式別に担当を分けています。例えば同じ型式のインフレータを、違う自動車メーカー様が使用するとなった時も、そのエンジニアが全部の自動車メーカー様を担当します。メインの設計担当者1人に補助の設計者が1~2人つくような体制です。営業はお客様ごとに担当し、あらゆる型式を全て見ています。エンジニアは、すぐに市場に出る製品を扱うグループ、3~5年先に市場に出る製品を扱うグループ、の2グループ分かれています。

電気自動車についてはどのようにお考えでしょうか。

宮地様:電気自動車の分野では、バッテリーの話がよく話題に上がります。バッテリーをいかに軽く、小さく、それでいて出力を大きく、ということがカギになっています。エアバッグインフレータも、小型化、軽量化、高性能化に対する要望が強まると想定して開発を行っています。将来的に、電気自動車になろうと、自動運転になろうと、インフレータはなくならないものだと考えています。

自動車の自動運転の開発がどんどん進んでいますが、将来的にインフレータはどうなるのでしょうか。

宮地様:2つの説があります。1つめは、自動運転が実現すると事故がなくなり、エアバッグがいらなくなる、2つめは、自動運転の車は事故を起こさないが、自動運転でない車が残っているのでエアバッグが必要。自動運転の車では誰がどこに座っているかわからないから、ちゃんと守らないといけないスペースが広がるはず、こういった将来を予測して、時代のニーズを追いかけるのも非常におもしろいですね。

今後の新たな事業展開として、火薬の技術をどのように応用されていくのでしょうか。

宮地様:火薬の応用ということですと、インフレータに出会えたおかげで、事業構造が大きく変わりましたし、インフレータの次なる、当社の核となる新たな製品に応用したいと思っています。
1つは電気自動車の電流遮断装置です。電気自動車は事故を起こした瞬間に、漏電によって感電する危険性があります。電気自動車には必ず電流遮断装置という、電流系統をすべて遮断するための装置が搭載されています。これに火薬を使い、ぶつかった時の衝撃で電気系統を遮断する装置の研究開発を行っています。

ダイセル社の電流遮断装置

ドローンにエアバッグを搭載する、といったアイデアはいかがでしょうか。

絹田様:すでにその話はいただいておりまして(笑)。

宮地様:ドローンが墜落したら、ドローン自体もそうですが、載せているカメラが壊れます。それを防ぐために、ドローン落下の重力加速度を感知し、エアバッグが開いて衝撃を吸収するような仕組みを作りたいというニーズがあります。逆に、ドローンが落下する先に人がいた時を想定すると、金属の塊がそのまま落ちてくるのと、エアバッグに包まれて落ちてくるのとでは全然違いますよね。

インフレータの開発にあたり、中途採用でどのような方を求められていらっしゃいますか。

宮地様:技術系の方であれば、プレス加工が必要な製品を経験されている方や鋼管メーカーの方は、板をどう変形させるとどれだけの耐久性になるかへの理解が深いです。ガスを閉じ込めるために溶接技術が必要ですので、薄板の溶接経験がある方とは会話が弾みますね。これらの方は材料について理解されていますし、特に高張力鋼の経験のある方ですと話が尽きません。
また、自動車業界でシートベルトなど安全部品や車載部品に携わっていた方、自動車が衝突した際の解析をされていた方などは、勘所が違います。自動車メーカーと仕事をされていた方は、自動車メーカーの要求水準やスピード感をよくご存知ですので、センスが良いと思います。
技術系の方であれば、業界がマッチする方か、技術面でマッチする方ですと、すんなりと馴染んでいただける傾向があります。

絹田様:中途で入社される方の中には、即戦力であるということを意識しすぎて、すぐに成果を出さなくてはとプレッシャーをお感じになる方がいらっしゃいますが、同業界から来られる方の方が稀ですので、気負わずに来ていただきたいですね。

御社の社風にはどのような方がマッチしますか。

宮地様:元気が良くて、「自分の技術を使って、ダイセルでこういうことがやりたいんです!」という思いを強く持っている方、ご自身の技術に自信があり、それを熱く語ってくださる方ですね。グローバル志向で、海外で活躍したいという方も大歓迎です。

本⽇は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

 

―担当コンサルタントより―
事業の今後の展開や、求める人物像をお伺いする事ができ、火工品事業の可能性を更に広げていきたいという熱い闘志を持った方々に、是非ご入社頂きたいと思いました。ダイセル社は、間もなく100周年を迎えます。今後も世の中が求める事・価値を、化学の枠を超えて提供し続ける事ができる企業ですので、一人でも多くの方にダイセル社と出会って頂き、一緒に次の100年を創って頂きたいと思います。貴重なお時間をありがとうございました。

この取材は私が担当致しました
株式会社タイズ コンサルタント 丹田 真寿美

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