【事例あり】生産技術のキャリアプランとは?おすすめなキャリアアップ方法まで解説

製造業の中でも生産技術は重要な役割を担いますが、業務範囲の広さからさまざまなキャリアプランが考えられます。 将来がまだ見えていないという方は、少しでも早く理想のキャリアプランを考えておいた方が良いでしょう。 今回は、生産技術がどのようにキャリアアップしていくのかを具体的に解説しますので、理想の将来を描くための参考にしてください。

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生産技術のキャリアプラン

まずは同じ会社で働き続けた場合、どのようなキャリアプランが考えられるのか、オーソドックスな例を紹介しましょう。

以下が勤続年数ごとの主な役職と仕事です。次項から詳細について解説いたします。

勤続年数 役職 主な仕事内容
1~5年 社員 他部署との折衝
5~10年 係長 部下の指導・教育
10~15年 課長 部署の責任者
15~20年 部長、工場長 全体のマネジメント

入社1〜5年目

まず入社後からは、生産技術へ配属されて工場実習などが行われることが多くあります。

基礎的な部分を経験し生産方法などを学びながら、数週間から半年ほど過ごすことになるでしょう。

早ければ入社1年目から新しい生産工程開発などにも携わるケースもあり、すぐにでも部署内で専門性が求められることもあります。

徐々にプロジェクトの経験を積み重ねていくことで、工場の担当者として業務を任されることになるでしょう。

担当する範囲が広がるほどに、ほかの部署との調整業務も増えることになりますので、品質管理や製造管理などとの折衝力が必要になります。

知識や技術だけではなく、コミュニケーションスキルを高めるためにも重要な時期です。

ときには、外部のベンダー管理が必要になる場合もあり、未経験ながらさまざまな業務を多く経験しながら少しずつ成長していかなければなりません。

新しい技術やスキル習得のためには、日々学習していく姿勢も大切になるでしょう。

入社5〜10年目

この時期になると、ある程度の経験と実績が蓄積されてくるため、キャリアアップも兼ねた人事異動が行われることがあります。

中には、技術を磨くための修行する期間として、他部署への異動を実施する会社もあるようです。5年目までとは違う新たな挑戦の時期になるかもしれません。

さらに、自分自身も頼られる立場に変化する頃でもあるでしょう。

役職としては係長などが該当する時期なので、部下の指導や教育に携わる機会が増えてきます。

知識や技術を現場で活かすだけではなく、部下にも伝えていく指導力や観察力も必要となる期間なのです。

少しずつリーダーとしてのスキルも必要になるタイミングといえるでしょう。

入社10〜15年目

多くの経験を積み重ねた10年目以降は、部下の人数も増えて部署全体を牽引していく存在になるでしょう。

役職としては課長などのポジションで、全体的な方針を決めて若い生産技術者の育成や管理をするマネジメント業務が多くなります。

部長や工場長などの上司と関わりを持ち、業務を円滑に進めるための報告や連絡も担う重要な役職です。また顧客からのクレーム対応に追われることもあるかと思います。いわゆる「責任者」であるためトラブルが起こった際の調整や解決に奔走する機会も多いでしょう。

掲げられた目標に向けた取り組みだけではなく、現場の状況に応じた指示や行動ができる柔軟性も求められる位置付けになるでしょう。

入社15〜20年目

一般的に生産技術が同じ会社で働き続けることで、最終的に到達することができるポジションが部長や工場長です。

この地位になると、全体的なマネジメント能力や管理能力が求められ、常に的確な判断力が必要とされます。

そのため、これらの能力が十分に身に付いていない場合や周囲からの評価が得られていないと、順調な出世は厳しくなるでしょう。

スキルや評価は、過去のさまざまな実績からも大きく影響を受けるため、若手のうちから目標意識を持つことが大切です。

また、さらに上の役職には事業部長や本部長という地位もありますが、長い勤続年数や一般的な経験・実績だけでは辿り着くことができません。

特別な実績や実力、そして一際厚い人望や群を抜くリーダーシップなど、同年代の中でも圧倒的な存在である必要があるでしょう。

生産技術でキャリアアップする方法とは

 

生産技術のキャリアアップにはどのような選択肢があるのか見ておきましょう。

現職での実績を積んで出世する

まずは、先ほど紹介したように現職で経験を積み重ねて、実績を残しながら出世していくキャリアプランです。

生産技術はさまざまな知識や技術を求められ、さらには他部門とのコミュニケーションスキルも重要とされます。多くのスキルが必要な仕事であるため、勤務年数が長くなるにつれて豊富な経験と知識が蓄えられ、比較的出世がしやすい職業でもあるのです。さらに、最新の技術を吸収するための勉強、チーム全体を管理できるようなマネジメント能力などを磨いていくことで、より早いキャリアアップにつながるでしょう。

海外へ行ってキャリアアップ

海外拠点への勤務は、グローバルに生産技術で活躍するためのキャリアアップの選択肢です。

海外の子会社や工場を任されるなど、一気にキャリアが飛躍する可能性もあるでしょう。豊富な経験からマネジメントスキルが身につき、給料が倍になるほどの手当が発生するなど、待遇面でも優遇される企業も多いです。とはいえ、海外勤務は簡単なものではありません。少なくとも、現地のスタッフと円滑なコミュニケーションを取るためには、十分な英語力を身につけておく必要があります。

また、海外に派遣できる人数も限られているため、より優秀な人材でなければ選ばれることはないでしょう。そのため、英語だけではなく生産技術としても高いスキルが要求されます。経験が4年以上になれば、国際資格である「国際認定生産技術者」を受けることができるようになるので、グローバルな活躍を目指す方はぜひ取得しておきましょう。

国際認定生産技術者の資格については、以下をご覧ください。
「生産技術者の認定について」

生産技術の資格についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

生産技術の転職では資格があったほうがいい?

同職種への転職

同職種の中でも、より上流の工程への転職を目指すことができれば、それもキャリアアップにつなげることができます。

同じ生産技術といっても、業務内容や任される範囲は会社によって違うため、現職の経験を持って新たな働き方をするだけでも知見を広げることができるでしょう。また、投資予算規模が大きい会社への転職もキャリアアップにつながりやすく、より規模の大きなプロジェクトに関わるのは貴重な経験となります。

しかし、単に勤めた会社が多ければ良いというわけではありません。生産技術職は知識の広さ以上に深さが大切になるので、浅い経験を増やしてもあまりキャリアアップにはつながりにくいでしょう。

まったくの異業種へは難しい

もちろん、生産技術としてのキャリアアップではなく、製造業から離れることも選択肢のひとつではあります。

しかし、完全に未経験の人材を採用する際は、若さを重視する企業が多いのも事実です。そのため、20代のうちでなければ異業種への転職は厳しく、経験がないため現職よりも社格や給料が下がることは覚悟しておかなければなりません。新しい可能性へ挑戦することは決して悪いことではありませんが、その場合はできる限り早く決断して行動に移した方が良いでしょう。

理想のキャリアプランを描くには

より良いキャリアプランを考えるためのポイントについて解説しましょう。

自分の今後のキャリアプランを明確にするためには?

まずは、自身のスキルや経験を棚卸しすることから始めましょう。今できることや培った能力を整理した後は、自分の価値観を明確にします。どのように働きたいか、今後はどう社会に貢献したいのかがはっきり見えてくると、理想のキャリアがイメージしやすくなるでしょう。そこからさらに、生涯年収などの人生設計も含めてキャリアプランを考えていくことが大切です。

転職で理想のキャリアプランを描く

今の会社では、自分の思い描いているプランが達成できそうにない場合、転職も視野に入れて考えると良いでしょう。一人でキャリアプランを考えるのは難しいため、転職エージェントなど専門家に頼るのも良いです。

メーカーに特化した転職エージェントのタイズなら、まずは求職者の理想を描くところからコンサルタントが一緒にお手伝いをします。そして独自のアナログマッチング®によって、求職者の業務経験やスキルだけでなく、価値観や人柄などについても丁寧なヒアリングを行います。その内容をふまえ、理想に近づくことができる企業をご紹介できますので、キャリアプランや転職でお悩みの際にはぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

今回は生産技術のキャリアプランについて解説しました。同じ会社で実績を積んだり、海外勤務を目指したり、同じ業種で転職をしてもキャリアアップにつなげることができます。

人によって理想となるキャリアは異なるため、まずは今後のキャリアプランを明確化することも重要です。転職や将来に不安がある場合は、タイズがお悩みを解消するためのサポートを行いますので、理想的なプランを一緒に考えていきましょう。
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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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