生産技術のあるべき姿と役割を解説!いまの仕事で大丈夫?

生産技術は幅広い業務を担う、製品開発や生産の要です。しかし求められるものが幅広いゆえに、勤務先ごとに活かせる能力や仕事内容が異なる場合も多いのが生産技術の特徴です。 すでに生産技術として活躍している方の中には、「自分の能力を活かせているだろうか」「自分のやり方で合っているだろうか」と不安を抱いている方も多いでしょう。 ここでは現在の職場で不安を抱いている方へ、生産技術として現場で求められる仕事内容やあるべき姿について紹介します。

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生産技術の果たすべき役割を整理しよう

生産技術は多種多様な業務を任される存在ですが、果たすべき役割は非常にシンプルです。

一見すると専門的知識を必要としないように思える業務であっても、課せられた役割を果たすためには軽視できないものもあります。自分自身の判断や仕事に自信が持てなくなったときは、本来の果たすべき役割に照らし合わせてみましょう。

数多くの職場で求められる生産技術の役割は、大きく分けると以下にあげる2つです。

計画されたQCDを達成する

どのような製品も、モノづくりはQCDの3つの要素が重要です。品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)から成る製造業の根本は、生産ラインの従業員と生産技術によって支えられています。

同じ機械や材料を使用していても、生産ラインや製造日が異なれば品質にバラつきが生じることがあります。製造業者は、あらかじめ決められたラインでの品質・コスト・納期を守るよう製造計画を立て、実行しなくてはなりません。

とくに品質に関しては、図面通りの製品を作り、品質のバラつきを許容範囲内に抑えることのできる優れた転写技術が求められます。

単純に傷の有無や大きさなど仕上がりを目視チェックするのではなく、専門的知識によって計画されたQCDを達成することが生産技術の役割です。ときには、根本的に作業環境の改善なども行う必要があるでしょう。

QCDを向上するために、4Mをコントロールする

定められたQCDを達成することに加え、生産技術はより高品質かつコストパフォーマンス性の高い、効率的な作業環境の実現も目指す仕事です。

製品にバラつきが出る原因は主に4Mと呼ばれる要素にあり、QCDを維持するためにも、向上させるためにも、念頭に置かなくてはなりません。人(Man)・機械(Machine)・材料(Material)・方法(Method)から成る4Mに基づき生産ラインを細分化して把握・分析し、コントロールする必要があります。

また、同時に顧客の要望にはすべて応えることも求められます。

生産技術があるからこそ企業が達成できること

生産技術は製造業を支える重要な存在であり、高い需要があります。実際、生産技術という役割がなければ日本の精密かつ高品質な製品の量産は実現できません。

生産技術の仕事によって企業が達成できるのは、前述したQCDの維持や向上の他にも多岐に渡ります。

この項目では、生産技術があるからこそ企業が達成できることを3つのポイントに分けて解説します。

新製品の量産体制を構築できる(量産立ち上げ)

新しい製品を作るための生産工程開発も、生産技術の重要な仕事のひとつです。品質やコスト、効率性を重視したうえで生産工程を開発します。作業工程や温度・湿度などの環境要因により精度が若干ズレる程度でも計画とは異なる製品が仕上がってしまうため、手順や機械・部品の微調整なども含まれます。

単純な作業内容であれば、専門的知識がなくとも生産ライン自体を構築することは不可能ではないでしょう。しかしQCDの実現は困難です。

生産技術の4Mコントロールがあればこそ、高品質な製品を短期間かつローコストで受注どおりの量を生産するための体制を築きあげることができます。

既存ラインの量産改善ができる

立ち上げた後も、既存ラインの量産改善など継続的な管理業務が残っています。量産改善は、市場やユーザーの要望を反映させるのみではコストや技術的な問題が生じやすく、結果として不良品の多発につながりかねません。

生産ラインの見直しや各部署との調整・交渉、新技術の導入など生産技術が多角的に手を加えることで効果的な量産改善が実現します。

コストを度外視すれば、実のところ工程を一部外注することである程度の量産改善は可能です。しかし自社の生産技術が担当すればコストカットにつながり、一部の外注していた工程を内製化することでスピードや品質のコントロールも容易となるでしょう。

万が一、根本的に製造工程の見直しが必要な不良品が出た場合も、迅速に対応することができます。

製品に付加価値をつけて売ることができる

前述した量産改善は、既存の製品に対して新たな付加価値をつけることにもつながります。一例としてあげられる付加価値は、以下のとおりです。

■付加価値の例

・原価を抑えられる…売値を下げることができる
・品質を向上させる…売値を変えずに他社より高品質な製品を提供できる
・リードタイムを短縮する…短納期に対応できるようになる

製造にかかる原価を抑えられれば、同じ生産量でも売値を下げることができるため、他社に流れていたシェアを狙うこともできます。

仮に同等の売値であっても、高品質で勝負できるメリットは大きいでしょう。原価を抑えつつ品質向上を実現すると、売値を下げる必要もありません。

更に短納期に対応できるようになれば、受注量が増えたりより多くの生産量を受注できたり業績アップも可能です。

生産技術としてもっとやりたいことがある場合は転職も視野に

生産技術の仕事は多岐に渡るため、勤務先や配属先によっては自分が希望するような業務を任されないこともあります。入社時にイメージしていた仕事ができない、もっとやりたいことがある、という方は新しい道を模索するのも良いでしょう。

モノづくりは幅広く、多くの現場で生産技術の安定した需要が期待できます。

いまの生産技術としての仕事に満足しているか?

生産技術は責任ある重要な仕事であることから、活躍する人の多くはプロ意識が高い傾向があります。そのため前述した生産ラインの立ち上げや量産改善などが目標どおりに達成できない場合、力不足を痛感したり、やりがいを見出せなかったりします。

新しい技術や改善策を思いついても、コストや人員数の問題で導入できないケースも多く、歯がゆさを感じることもあるでしょう。

生産技術としての仕事自体に愛着があっても、現在の職場にやりがいを持てなくなってしまったという方は、他社への転職も選択肢のひとつとしておすすめです。

さまざまな経験・スキルが求められる仕事のため、生産技術と一口に言っても求人ごとに最適な人材は異なります。業界に詳しい転職エージェントにサポートしてもらうと、自分に合った求人を効率良く見つけられるでしょう。

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まとめ

生産技術のあるべき姿は、大きく分けて「QCDを維持・向上する」「4Mをコントロールする」の2つの仕事をこなすことです。計画に基づいた製造ができるよう、生産ラインの立ち上げから管理、改善までを幅広く手掛けます。

しかし仕事内容が多岐に渡るため、勤務先によって個人が担当する業務は異なるものです。任された仕事が合わずにストレスや働き難さを感じているときは、他社への転職もおすすめです。生産技術の転職に強いタイズなら、ご希望の環境や求職者の方の適正を考慮したうえで求人をご紹介します。ぜひ無料相談からお気軽にお試しください。

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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