転職ガイドライン
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転職エージェントの選び方 -ホームページを比較する

<細井智彦> 細井智彦事務所代表 転職コンサルタント 大手人材紹介会社にて20年以上転職相談や模擬面接などの面接指導に取り組む。企画し立ち上げた面接力向上セミナーは12万名以上が受講する人気セミナーとして現在も実施中。採用企業の面接官向けにも研修・講義を開発し、人事担当から経営者まで、260社、面接官3000人以上にアドバイスをしている。2016年3月に独立し、フリーな立場から、引き続き個人と企業の面接での機会創出に取り組んでいる。著書『転職面接必勝法(講談社)』ほか多数
コラム再開の第一弾は、同じタイミングでリニューアルされたタイズのホームページ(https://www.ee-ties.com/)をひやかしながら、思ったことを徒然に記してみようと思います。
タイズ社のホームページをチェックしました。
まっ先に飛び込んでくるのは、ビシッとネクタイを結んだスーツ姿の男性。単純にカッコいいです。ノーネクタイ化がとまらないメーカーでは少数派になっているかもしれませんが・・・。これはタイズ社の社名の由来でロゴにも表現されている結びつける絆、とかけているのかな?
そして、使われている色調は、これもロゴに使われているコーポレートカラーなのかダークブルー。この色、ちょっと古いメルセデス・ベンツのミッドナイトブルーという塗色に似ていて個人的に大好きな色目です。あしらいはちょっと黒みがかった赤い帯が画面を締めています。このダーク系の色づかい。一般的には、落ち着いたちょっと高級感を打ち出したいときによく用いられていると思うのですが、人材紹介会社会社のサイトではあまりお目にかかりません。たいていもっと明るめの色調です。これは「転職」というものが引きずっている、ちょっとどんよりしたイメージを打ち消す明るいイメージにしたい、という意識の現れかもしれません。そんなことから、このページをぱっと見たときに、「高級」と感じるか、「暗い」と感じるかで、その人の「転職」というものの世界観をセルフチェックできるのではないか、と思いました。みなさんはいかがでしょうか。
転職エージェント各社の登録フォームまでの流れを比較すると
さて、転職エージェントをネットで検索してみると、多くの会社で、広告から真っ先にリンクしているのが「登録フォーム」です。この傾向は大手になればなるほど強く、もう会社のことは知ってるよね、だからまず登録してね、ということなのでしょうか。まず転職希望時期や年収情報を真っ先に求めてくる会社もあります。まるで自動車販売会社へのカタログ請求のノリと同じようで、転職エージェントもそのくらいポピュラーになったのかとも思うと同時に、その後のその会社での情報の扱われ方を思わず想像してしまいました。
そういった大手に比べて、中小エージェントはすぐエントリーしてもらうに足る情報に乏しいので、まずは自社のことを知ってもらわないとあかんのでしょうか。広告からは、まずトップページにリンクされることが多いです。
各社の売り出しポイントも共通している?
で、各社のサイトを見ると、売りはどこも似たり寄ったりで、特に大手のサイトは社名を伏せたらどこかわからないほど同じです。
1:求人数、成約数、満足度などでナンバーワンかオンリーワンを打ち出す
2:非公開求人数が多い
3:コンサルタントやアドバイザーが手厚くサポート
まあ、これしかない、とも言えるのですが、わたしなりにちょっと客観的にみたところ、各社の状況や悩みが透けてきそうな気がしてきました。
1:「誰に見てほしい!」というターゲットが見えない。(打ち出しにくいともいえる)
2:とにかく非公開求人や数をPRして、質や得意分野についての記載に乏しい(利用者が多く、質的に深い情報をPRできない?)
3:コンサルタントやアドバイザーのサービスは謳うものの、どんな「人」がいるか、はあまり打ち出していない。(アドバイザーの知見や力量をPRしづらい?)
転職エージェントをホームページから比較する時のポイント
以上、まさに徒然と書きましたが、転職エージェントや求人情報をネットで集められる際には、その会社の事業内容などの客観情報を集めるだけではなく、サービスの打ち出し方や、サイトのユーザビリティ、全体から受けるイメージなど、その会社が発信しているメッセージを五感全身で感じ、各社の得意分野やサービスの質、アドバイザーやコンサルタントの情報を比較しながら、ご自身に最も合った転職エージェントを利用されてみてはいかがでしょうか?
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