【国際産業に成長】日本メーカーが高いシェアを持つ建設機械業界で働く魅力とは

建機

こんにちは。メーカー専門の転職エージェント「タイズ」です。

建設機械は油圧ショベルやブルドーザー、クレーン、フォークリフト、ダンプトラックなど、様々な種類があり、世界の建設機械市場で、数多くの日本の建機メーカーが高いシェアを誇っています。今回は、建設機械市場の推移や業界で働く魅力についてご紹介します!

建設メーカーへの転職をご希望でしたらお気軽にご相談ください(無料)。

タイズの強み

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目次

1.世界シェアを持つ日本の建機メーカー
2.日本の主要建機メーカーを詳しくご紹介
3.建設機械業界の市場推移
4.建設業界で働く魅力
5.建設機械の求人

 

世界シェアを持つ日本の建機メーカー

世界の建設機械市場で高いシェアを持つ日本メーカーが「コマツ」です。
コマツは世界2位の売上高を持ち、世界1位の米キャタピラーとともに世界の2大メーカーとして知られています。また、他にも豊田自動織機はフォークリフト、クボタはバックホー(ミニショベル)で世界1位。タダノはフォークリフトで世界2位の世界シェアを占めているなど、それぞれの分野で日本メーカーが高いシェアを獲得しています。

建設機械メーカーの売上高世界ランキング2018年

1位 キャタピラー(米) 5兆8919億円
2位 コマツ 2兆7252億円
3位 日立建機 1兆337億円
4位 ボルボ(スウェーデン) 9301億円

様々な建機分野で高いシェアを獲得する日本メーカー

豊田自動織機 フォークリフト 世界シェア1位
クボタ バックホー(ミニショベル)世界シェア1位
タダノ フォークリフト 世界シェア2位

日本の主要建機メーカーを詳しくご紹介

建機2

日本には様々な強みを持った建設機械メーカーが数多くあり、それぞれの特性を活かして世界市場で活躍しています。

コマツ

  • 売上高世界第2位で国内トップの建機メーカー
  • 海外売上比率80%超え
  • 国内ではブルドーザー 60%油圧ショベル 30%でトップシェア

世界第2位で国内トップの建機メーカー。日本で初めてトラクターやブルドーザーを国産化。油圧ショベルやホイールローダー、ブルドーザーなどの建設・鉱山機械をはじめ、林業機械や地下建機などを生産し、幅広いラインナップを誇っています。海外での売り上げが80%を超え、国内のシェアでは、ブルドーザー 60% 油圧ショベル 30%でトップシェアを占めています。現在はICTと言われる情報通信技術を活かした建設現場の省力化に積極的に取り組んでいます。

日立建機

日立

  • 大型ショベルやミニショベルなどの油圧ショベルを主力に展開
  • クローラー式油圧ショベルの世界シェア第1位
  • 油圧ショベルの国内シェア第2位

クローラー式油圧ショベルの世界シェアは第1位、油圧ショベルで国内シェア第2位。大型ショベルやミニショベルなどの油圧ショベルを主力としています。その他にもホイールローダーやダンプトラック、解体重機、道路機械などを生産しています。

クボタ

  • ミニバックホーで世界シェア1位(25%)
  • 15年間連続でシェアトップの地位を確立
  • その他ホイールローダーやゴムクロキャリアなど製造

ミニバックホーと呼ばれるバックホーで、世界トップシェア25%を占めており、15年間連続で世界第1位を獲得しています。その他にもミニホイールローダーや除雪・畜産に使用する特別仕様のホイールローダー、様々なものを運ぶためのコンパクトなゴムクロキャリアなどを製造・販売しています。

クボタの求人を見る

コベルコ建機

コベルコ

  • 神戸製鋼グループの建機メーカー
  • 油圧ショベルとクレーンを主力に海外売上比率60%
  • 「低燃費・低騒音」の優れた環境性能が強み

神戸製鋼グループの建機メーカーです。油圧ショベルとクレーンを中心に生産しています。売上高の6割を海外市場が占めており、「低燃費・低騒音」の優れた環境性能に強みを持っています。

ヤンマー

ヤンマー

  • 油圧ショベルで国内シェア第3位
  • 農機、建機、発電機など幅広い産業用機械を生産
  • 2016年にドイツの中堅建機メーカーを買収、世界市場拡大を目指す

油圧ショベルでは国内シェア第3位。農機、建機、発電機など幅広い産業用機械を生産しています。2016年にはドイツの中堅建機メーカーを買収し、世界市場でのさらなる拡大を目指しています。

建設機械業界の市場推移

2008年のリーマンショックの影響で、2009年に大きく落ち込んだ日本の建設機械の出荷額は、それ以降は震災の復興や大型の開発プロジェクトなどによる国内需要の拡大、世界市場では新興国や北米などの需要の拡大があり、出荷額は堅調に推移してきました。

2015年は新興国の建設が伸び悩み、鉱山資源の価格低下などの影響で、業績が落ち込みましたが、2017年には大きく回復し、2018年の出荷額は2兆8073億円と過去最高を記録しました。アジアを中心とした新興国でのインフラ整備の需要が拡大し、鉱山資源の価格も回復して需要も高まりました。海外での売り上げは約1兆3000億円、国内売り上げは1兆円程度と海外での売り上げ比率が上回っており、2013年から国内の市場はほぼ横ばいで、海外市場で需要が建設機械業界の出荷額に大きく影響します。

海外市場の現状と今後の展開

建設機械の輸出先シェア2018年

1位 北米  36.8%
2位 欧州  22.3%
3位 アジア 17.5%
4位 オセアニア 8.9%
5位 その他 14.5%

日本の建機メーカーの輸出先は、北米 36.8%が最も多く、続いて欧州 22.3%、この2地域で約60%。第3位は中国を含むアジア地域で輸出シェアは17.5%。欧米の大手建機メーカーとの競争も激しさを増し、中国の建機メーカーも低価格の製品を市場に投入し、業績を伸ばしています。

海外シェア拡大に注力、M&Aを積極的に行う

日本メーカーではこうした状況に対して、M&Aを積極的に行っています。2016年、ヤンマーが独テレックス・コンパクト・ジャーマニー社、日立建機が鉱山機械部品を扱う豪ブラッドケン社を買収。2017年にはコマツが米ジョイ・グローバル社を買収しました。

現場の生産性向上に積極的に取り組む

また、ICT(情報通信技術)を活用し、現場の生産性を向上させるサービスの開発にも建機メーカー各社が積極的に取り組んでいます。コマツは油圧ショベルなどの建設機械の情報を遠隔で確認するためのシステム「KOMTRAX」を開発、さらにICT機能を搭載した建機などの活用によって、建設現場のあらゆる情報をICTでつないで、安全で生産性の高い現場を実現する「スマートコンストラクション」というサービスを提供しています。

新しい技術の開発により競合優位性を高める

環境への負荷を軽減する技術もこれからの世界市場で求められることになり、現在日本メーカーは排ガス規制に対応した装置の開発にも取り組んでいます。

日本製品が強みとする耐久性に加え、M&Aによって世界中をカバーする生産・販売・アフターサービス網、ICTによって生産性を向上させる新たなサービス開発、そして環境への負荷を軽減する技術などによって、今後も日本の建機メーカーは欧米や新興国のメーカーとの差異化を図り、その優位性をさらに高めていくと思います。

建設業界で働く魅力

今や国際産業に成長し、世界市場で活躍する建設機械の開発・生産・販売・サービスに携わることは大きなやりがいにつながるのではないでしょうか。また、新興国などでのインフラ整備、災害復興、都市開発などの大型開発プロジェクトなど、世界中の人々の暮らしを向上させるために欠かせない建設機械を生み出しているという喜びを実感することができます。

いま、建設機械も大きな変革期を迎えており、ICTや環境負荷軽減など新たな技術がどんどん取り入れられています。機械設計や生産技術はもちろん、通信技術や情報技術などのエンジニアにとって、これまでになかった新たな機能を持つ建設機械を世界に送り出せるチャンスも数多くあります。

実際にタイズで転職された方の声

タイズからクボタに転職成功された方
20代・男性(2019年入社)

前職の会社はどちらかというと縦割りの組織で、専門業務を深めていくことを求められていました。クボタでは少数で開発を行い、一人の社員がいろんな業務を担当しますので、スキルの幅が広がり成長できていると感じます。

建設機械の求人

機械設計・電気設計・油圧開発などのメカトロ系のエンジニアを中心に数多くの求人があります。また、今後主力となるICT建機のサービスを開発していくために情報通信やロボット・AIのエンジニア、新たな機能をユーザーに説明する技術指導・インストラクター、世界中にある生産拠点への部品調達などを行うSCM部門の求人などもあります。

求人の種類(例)

  • 機構設計
  • 新機構評価
  • 開発設計
  • 機械設計
  • 生産技術
  • 実験評価
  • 油圧システム開発
  • 電気設計
  • 制御設計
  • 技術指導
  • 品質保証
  • 技術サポート
  • 調達・SCM
  • 情報通信
  • ロボット・AI

神戸製鋼所の方々に企業インタビュー

機械事業部門の方々
Q:若い方でもどんどん挑戦して、大きな仕事を任される風土がありますか。
A:「その実感はありますね。計画して提案すれば、割とすんなり「じゃ、やってみろ」となります。ただ、提案したからにはある程度自分たちで頑張らないといけない。でも、難しい状況に陥ったときは、上司がきちんとフォローしてくれるというのはあります。」」

Q:神戸製鋼は鉄鋼のイメージが強いですが、機械エンジニアとしての魅力を教えてください。
A:「私がいる部署は特殊で、水素エネルギーというこれからの技術に取り組んでいます。だから非常に面白いですね。神戸製鋼の事業の中で、特に圧縮機事業部というのは、売り上げを伸ばすためにも、いろいろと新しい事業にチャレンジしようという風土があります。その一環が私のいる水素エネルギー室です。既存の技術をやる人も新しい技術をやっている人もいる。だから、今持っているものが神戸製鋼の機械事業部のすべてではないというところが魅力です。」

神戸製鋼所/機械事業部門のインタビュー記事を見る

タイズの強み

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより

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