[株式会社神戸製鋼所]機械事業部が求める人材・選考で意識しているポイントとは?

株式会社神戸製鋼所
本社 人事労政部 採用・育成グループ 徳田 智史様
機械事業部 企画管理部 企画グループ 高倉 龍太様

機械事業部の製品や強みから、社風や選考で見ているポイントなどをインタビュー。株式会社神戸製鋼所 機械事業部のキャリア採用活動を推進する人事・採用担当者のお二方にお話を伺いました。

おふたりの経歴を聞かせください。

徳田さん:私自身もキャリア採用で2006年12月に入社しました。アルミに関する営業を担当した後、事業部門の人事担当を行い、2016年から本社 人事労政部に所属。現在はキャリア採用・新卒採用に携わっています。

高倉さん:私は2016年4月に新卒で入社しました。機械事業部門の経理グループで2020年1月まで経理に携わったのち、現在は同事業部門の企画グループで人事を担当しています。

01. 機械事業部門の事業や強みについて

機械事業部門の概要をご紹介いただけますでしょうか。

高倉さん:神戸製鋼所というと「鉄」のイメージが強いかと思いますが、鉄鋼などの素材系だけではなく、素材系、機械系、電力系の3本柱で事業を行っています。各事業で顧客の層や業界が異なるため、市況の変化などで1事業がたとえ不調となっても、お互いに支え合い、助け合う。そのようなリスク分散できる業態となっています。機械事業部門は、その3本柱のうちのひとつ、機械系の事業を担います。主に産業機械事業部・圧縮機本部(非汎用)・汎用圧縮機本部の3セグメントにて、開発・製造・販売を行っています。国内はもとより、海外でも広く事業を展開しています。

機械事業部門の産業機械事業は、どのような事業でしょうか。

高倉さん:グローバルかつ非常にニッチな市場で、高い世界シェアを維持している事業です。自動車、石油化学、鉄鋼・金属、インフラなど顧客は多分野にわたります。ゴム混練機、タイヤ試験機、大型混練造粒機、真空成膜装置、製鉄・非鉄機械、等方圧加圧装置、LNG気化器、ALEX(熱交換器)といった様々な産業機械を開発・製造しており、その大半が世界シェア1位・2位。用途や特殊仕様に特化した技術差別化を図ることで、各市場でのハイプレゼンスと、高収益の体制を維持しています。

機械事業部門の圧縮機事業ではどのような製品づくりをし、どのような特徴がありますでしょうか。

高倉さん:大型石油精製プラントから小さな町の工場まで、あらゆる設備で「プラントの心臓部」を担う、非汎用・汎用の圧縮機を開発・製造しています。非汎用圧縮機は、その名の通り受注生産のカスタム品です。スクリュ式、ターボ式、レシプロ式の3方式に対応しています。特に、この3方式に対応できるのは、日本国内では神戸製鋼所ただ1社です。汎用圧縮機では、長年蓄積したスクリュ技術を応用し、冷凍機、ヒートポンプ、エネルギー関連製品など様々な製品を提供しています。

機械事業部門全体の強みや、今後の戦略についてお聞かせください。

高倉さん:産業機械、圧縮機ともに、一部を除き受注生産品です。そこでの強みは、顧客の要求やニーズに合わせて作ることができる「高い技術力を持っている」こと。特に圧縮機は、国内で初めて開発・製造に取り組んだのが当社ですので、どこよりも長い年数にわたる技術とノウハウの積み重ねがあります。また、これは求職者の方へのアピールとしてよくお話しさせていただくのですが、大型機器が中心です。1台の金額規模が大きく、製作期間は平均1〜2年のものが多い為、日常的に大型プロジェクトに携われる環境です。

徳田さん:設備投資額を見ると素材系事業のウェイトが高く「素材事業中心の会社なのでは」と思われがちですが、素材系は製造設備の規模が大きく、改修や保守にも多額の投資が必要です。一方で機械事業部門は、素材系ほどの製造ラインを必要としませんので、設備投資額としては少なく見えるだけで会社として力を入れています。つまり、高付加価値を生み出せる点も、機械事業部門の強みのひとつと言えます。

高倉さん:今後の戦略としては、部門内においても、異なる製品同士での支え合いを強化していきます。先にお話ししたように、機械事業部門は多様な製品が揃っており、顧客は世界中の様々な業界にわたります。世界の情勢や景況、さらに時代の流れによって、伸びる製品も苦戦する製品もあるのは当然です。その時々の経済状況に応じて、押し出すべき製品を押し出していける多様性・柔軟性も、機械事業部門の強みのひとつです。

02. 求める人材や採用面接で見るポイントについて

それでは次に、キャリア採用における選考についてお伺いします。採用面接では、どのような点を意識して実施されていますか?

高倉さん:私自身は、「機械事業部門内で現在活躍している人の特徴」を意識しながら面接を行っています。部門内で活躍している人に共通して言えるのが、「自分で手足を動かして情報を掴みに行く人」であるということ。例えば部門内の営業職なら、営業のことだけでなく財務関連の知識にも明るく、技術的なことも把握しており、なおかつ全社的な他事業部門の知識などもある程度備えている人が活躍しています。物知りな人、知識欲の高い人が多い印象ですね。そうした特徴をお持ちの方を、面接でも評価するよう意識しています。目の前の業務に集中することも大切ですが、同時に視野を広く持ち、アンテナを張っている人に魅力を感じます。

徳田さん:全社のキャリア採用担当として意識していることとして「自分の担当領域を限定しない人」であるかどうかをポイントにしています。部署選考を通過した時点で、専門性とスキルについてはクリアされている一方で「その専門から外れる仕事には無関心です」という方だと、当社にはマッチしづらいと思います。当社では、どのような業務も必ず誰かと連携しながら進めますし、知識と経験の積み重ねに比例して任される仕事の幅や権限も広がっていきます。「自分の領域だけ」に固執しすぎない人が伸びていける環境です。また、チームでの成果を第一に意識している人かどうかも重視しています。個人の力だけではなくチームで助け合うからこそ、お客様への価値提供を最大化できると考えています。それを理解して、チーム全体の成果のために動ける人が、当社では活躍しています。

03. 社風や人材育成・教育体制について

社風について。神戸製鋼所というと「鉄」のイメージが強く、お堅い重厚長大企業と思っている方も多いのですが、実際のところはどうですか?

徳田さん:私自身もキャリア採用組ですから、入社前はそうしたイメージを持っていました。とにかくでかい会社だと。でも入ってみると、各事業部門内がさらに製品や需要分野単位で分かれているので、部署内の同僚は10〜20人ぐらいで、工場側の担当者も頻繁に連携するメンバーは5名程度で、前職の規模感とあまり変わりませんでしたね。また、入社前は「トップダウンの強い会社なのかな」とも思っていましたが、1製品あたりの担当者がさほど多人数ではないため、自分で考えて動ける範囲が広く、ある程度、仕事を任せてもらえる。それを楽しめる人にとっては、とてもいい環境だと思います。社員の人柄は、周囲への気遣いを忘れない人が多いですね。自分だけではなく、他事業部とも連携・調整しながら、ひとつのチームとして仕事を進めていくスタイルですので。同じ分野や製品群を担当している同士、常に目配りをしながら、お互いに何をやっているか意識して業務を進めています。

高倉さん:私は新卒入社ですが、徳田同様、入社前に持っていたのは「鉄」のお堅いイメージ。上司部下などの上下関係が強い会社なのかなと思っていました。入社して、いざ機械事業部門に配属されると、風通しの良さに驚きましたね。当時在籍していた部署内には若手が多く、部署から上層部の役員へ損益報告をする役目も、若手にどんどん任されていました。普通は一般職→管理職→役員へと報告を上げていく組織が多いかと思いますが、若手一般職のうちから幹部とコミュニケーションを取ることができました。これは機械事業部門全体に言えることですね。また責任重大な役目にも、ベースとなる指示はありますが、基本的には自分で考えて取り組むスタイルです。早いうちから仕事を任せることで、各人の成長を促す社風だと思います。

その社風が、早期の人材育成に繋がっているのでしょうか。

徳田さん:そうですね。基本的にはボトムアップ型の会社です。もちろん全体的な方向性についてはしっかり共有しつつですが、その方向性の中で、自分たちで考えながら積み上げていく。例えば営業の事業計画にしても、上からノルマ的な目標が降りてきて「これをやれ」というのではなく、自身の担当事業やお客様の動向を踏まえて、計画を提案していきます。「なぜその数字なのか」「なぜその計画なのか」を、自分の意見として表明する機会がある。それが当社の文化になっていると感じます。自分で考えて計画・遂行する訓練を、各人が入社後の早期から仕事の中で繰り返していくことが人材育成にも繋がっています。

キャリア採用者の育成については、どのようにされていますか?また、キャリア採用者の割合は?

徳田さん:今は、全社の管理職・総合職の約2割がキャリア採用、若手層ではキャリア採用者が3割以上にのぼります。特に機械事業部門は、全社平均よりもキャリア採用者の割合が高いですね。部署単位でも既に何人か受け入れ実績があり、上司もキャリア採用者という場合も少なくありません。入社後の研修も充実していまして、製品知識や設計システムに関する研修を、各部署で企画して行っています。また入社時のスキルや経験によっては、基礎知識的な事を学ぶことも可能です。全社的には入社後2〜3ヶ月時点でフォローアップ研修を行い、横の繋がりを持ってもらうと同時に、個別面談を行っています。そうした受け入れ体制が拡充してきたことで、キャリア採用者がどんどん入りやすくなっていますね。もともと新卒・キャリア採用関係なく評価される風土ですから、入社直後からメキメキと実力を発揮する人も少なくありません。

04. 残業時間や有給取得などの働く環境について

働きやすさについてはいかがでしょうか。残業や有給取得の状況も教えてください。

高倉さん:機械事業部門では、私が入社した時から残業管理の意識が強く、原則19時終業のルールが普及していました。繁忙などの状況にもよりますが、私の部署では特に、19時といわず17時半には上司が率先して帰っていますね。だから若手も帰りやすい雰囲気です。もちろん残業がどうしても発生する時もありますが、上司への申請が必要。労働時間は各事業所の労務管理部署がモニタリングしており、残業頻度が多い部署にはチェックが入ります。有給休暇に関しては、取りやすい環境と思います。機械事業部門では有給の取得目標日数を掲げており、どの部署も概ねその基準に沿って取得できています。

徳田さん:原則19時終業のルールは、機械事業部門から始まって全社的に導入された取り組みです。しっかり線を引いて効率的に仕事をしようという考えでスタートし、鉄鋼メーカーとしては先駆的な取り組みだったと思います。有給休暇に関しても、全社として計画年休5日間を設定。夏季休暇などの休日配置も、なるべく有給と繋げやすいような配置を工夫しています。最近では、管理職もしっかり休みを取る人が増えてきていますね。「上司が休まないから下が休みづらい」といった雰囲気はないと思います。

プラチナくるみん認定

「子育てサポート企業」として「プラチナくるみん」も認定・取得されています

残業削減に向けて、効率化などの点でもかなり工夫をされたのでしょうか。

高倉さん:派遣スタッフの手も一部で借りつつ、基本的に外注無しでこなしていますが、生産性はかなり高まっています。作業の棚卸しをしたり、最近ではRPAを活用して、人が手を動かす作業をなるべく減らすといった工夫を重ねています。システム化も進んでおり、例えば研究開発部署では研究の進捗状況などをペーパーレス化し、どんな研究がどのぐらい進んでいるのかを、システム内で共有できるようにしています。

徳田さん:加えて、人員の拡充を目指し、キャリア採用活動を強化しています。20年度は採用数を抑えることとなりましたが、2016年以降、平均すると100名/年以上は入社していますね。システム化などのハードを整備すると同時に、必要な所へ人材の手当てをしていくことで、残業の削減に繋げています。

05. 神戸製鋼所へ転職を考えている方へメッセージ

最後に、応募を検討されている方へのメッセージをお願いします。

徳田さん:色々な業界の出身者がキャリア入社しており、その割合も非常に高くなっています。エンジニアあっての会社ですから、エンジニアがとても大事にされる環境です。特に機械事業部門は世界的にも高い評価を頂いている特長のある機械製品を製作しており、オリジナリティの高い設計に携われることが魅力。作ったものが見えやすい仕事をしたい、数十年にわたって使われ続ける機械を作りたい。そんなエンジニア魂を持った方をお待ちしています。

高倉さん:機械事業部門が作る機械は、派手な表舞台に出ることは少ないですが、日本をはじめとした世界のプラントと産業を支える存在です。受注生産の一点物の仕事に携わりたい、大型プロジェクトに参加したいと考える人には、大きなやりがいがあります。また、昔ながらの「鉄」のイメージが強いかもしれませんが、実は社風は柔らかく、「人」を大切にする会社です。自分はこうしたい、将来はこんなことをしたいといった個人の想いに、真摯に向き合ってくれる。そのような「人」への優しさがある会社だと、入社後はきっと実感していただけるはずです。

この記事を書いた人

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北村 啓

株式会社タイズ

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