【アクア㈱(開発拠点:ハイアールアジアR&D㈱)】ランドリー商品開発本部の方々に業務内容ややりがい、中途採用に求める人物像などをインタビュー!

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ハイアールアジアR&D株式会社 ランドリー商品開発本部 商品開発グループ シニアマネージャー K様 (2021年入社 機構系担当)

ハイアールアジアR&D株式会社 ランドリー商品開発本部 商品開発グループ シニアマネージャー N様 (2023年入社 電装系担当)

01. 会社概要

アクア㈱(開発拠点:ハイアールアジアR&D㈱)は大型家電分野において15年連続で世界トップシェアを獲得しているグローバル大手家電メーカー“ハイアール”のグループ会社です。国内家電メーカーであった三洋電機社の洗濯機・冷蔵庫事業の技術・ノウハウをもとに、洗濯機と冷蔵庫をメインとした家電製品を日本国内へ販売・展開しています。

ハイアールの事業拡大計画に伴い、同社も日本での販売拡大に向けて開発に取り組んでいます。毎年本社へ新製品のアイデア発表の機会もあり、自分のやりたいことを実現させやすい環境です。

自由な風土・メリハリのある働き方など外資系企業らしさもありつつ、労働組合があり会社と社員が対等であることや穏やかな雰囲気もあることなど、日系企業の特徴も持ち合わせている会社です。

02. ご経歴について

これまでのご経歴やお仕事に対する想いについてお聞かせください。

K様)前職も家電業界で開発業務をしていました。よりグローバルに活躍できる環境を探していたところ、大型家電で販売数シェアNo.1の地位であるハイアール、そして当社に出会いました。家電開発を通じて、日本だけでなくグローバルに社会貢献したいと考えています。

N様)モノづくりの仕事をしたいという希望から、一貫して製品開発に携わってきました。前職は長年家電メーカーに勤務し、BtoB向けの製品開発を担当していました。BtoC製品にチャレンジしたい思いのもと、昨年10月に当社へ入社しました。

アクア㈱を志望した理由/入社の決め手についてお聞かせください。

N様)「ユーザーのための価値を創造する」という顧客志向の製品開発を行っていると感じたことが入社の決め手です。

メーカーのものづくりではQCD(品質/コスト/納期)が重要視されがちですが、それはメーカー目線での指標となります。当社ではそれだけでなくV(バリュー)、つまりお客様への価値を管理指標としており、お客様ファーストのモノづくりをしています。

K様)大型家電販売台数世界シェアNo.1の家電メーカーとして、自身の開発する技術や製品がグローバルにも展開可能であり、多くの社会貢献ができる見込めたことも魅力だと感じました。

外資系企業の会社環境や開発環境に少し不安はありましたが、面接のなかで社内には“三洋イズム”も存在し、日本の良い部分はしっかり引き継がれていると感じたため、入社を決意しました。

“三洋イズム(三洋電機社から引き継がれた文化)”とは具体的にはどういった文化でしょうか。

K様)一般的に外資系企業は実力主義で自由な印象があるかと思いますが、その反面、雑さも目立ちます。しかし当社には、日系企業の良さである“丁寧さ、緻密さ“がしっかり存在しています。ベテラン層は【日本家電のスペシャリスト集団】ですので、細かな設計のノウハウなども十分蓄積されており、当社はそれを活かした環境があると感じています。

N様)もちろん、外資系企業らしさもあります。

前職は日系企業で色々なことがきっちり決まっている環境でしたが、当社は自由度が高く、良い方に変化するための提案が可能です。若手でも意見を発信しやすい環境のため裁量を持って働くことができます。

入社後のギャップはありますか?

K様)中途入社者も多く、受け入れ体制が整っていることが良い意味でギャップでした。これまでの文化を押し付けるのではなく新しい考えも積極的に取り入れるスタンスで、意見交換も活発にできます。中途採用の壁は全く感じなかったです。

また、私が家電業界の経験者で、即戦力として期待を持ってもらえていたこともありますが、入社後すぐに責任者の業務も任せてもらえました(笑) 正直驚きましたがやりがいも大きく、大手企業や日系企業にはないスピード感を実感しています。

N様)入社後のギャップとして、洗濯機という製品が想像していたよりも良い意味で広いと感じました。様々な要素技術のある深い製品であり、幅広い技術を学ぶ必要がありました。

03. 事業内容について

会社や事業(ハイアールグループとの関係性)についてお聞かせください。

K様)私たちは、グローバル家電メーカー「ハイアール」の日本法人です。ハイアールは白物家電で世界を代表する家電メーカーです。ハイアールはグループとして世界に10か所のR&Dセンターを有しており、その中の一つが日本のハイアールアジアR&Dです。

部門ではどういった事業・製品を担当されていますか?

N様)民生用洗濯機(ドラム型洗濯乾燥機、縦型洗濯機)、衣類乾燥機、食器洗い機などの開発を進めています。AQUAブランドの民生用洗濯機が中心です。

年に数回、社内展示会などで冷蔵庫の担当や他製品部署との技術交流や成果を見せ合う機会があります。部門の担当製品は民生用洗濯機ですが、冷蔵庫など他製品とも通じる点があり、技術交流を行いながら開発を進めています。

事業・製品の競合優位性や強みを教えてください。

K様)グローバルメーカーの利点を活かし拠点間連携を行うことで、世界に通用する技術を保有しています。また、マスメリットを生かした製品開発も行っているため、コスト力には強みがあります。

特に、“ユーザー目線”や“提供価値”にこだわっています。例えば、近年ドラム式洗濯機は「欲しいけど大きくて置けない」という声が多くあり、コンパクトでも大容量な製品開発による差別化に取り組んでいます。

さらに、三洋電機社の製品から引き継いだ日本特有の技術も扱っています。ダウンなどの頻繁に⽔洗いしない⾐類をふんわり仕上げ、除菌・抗菌・消臭もできる「エアウォッシュ」という技術は、ベースとなる乾燥技術を応用させた日本独自の機能です。

グローバルでも通用する技術を活かし、国内では「AQUA」「Haier」のWブランドを持ち、若年層からファミリー層まで多様化した顧客層に向けた製品開発を行っています。

「AQUA」と「Haier」のブランドの違いを教えてください。

K様)主 に顧客ターゲット層が違います。「Haier」は外資系メーカーとして日本で展開しており、幅広い顧客層がターゲットでベーシックな製品が中心です。大学入学や新社会人で独り暮らしを始められる方なども、「Haier」ブランドがお勧めですね。

「AQUA」は日本で生まれた家電ブランドであり、ファミリー層を中心とした客層がターゲットで、ハイエンドモデルとしてデザイン性・機能性を高めた製品が中心です。ブランドを分けることにより、幅広い顧客に対し価値を提供することができています。

開発戦略、販売戦略などは親会社(ハイアール)から指示されるのでしょうか?

N様)外資系なのでトップダウンかと思っていましたが、実際は一方的に戦略を指示されることは全くありません!もちろんグローバルの戦略は周知されますが、日本のマーケットをわかっている私たちの意見は重視され会議でもしっかり伝えられます。日本市場を理解した上で擦り合わせることで、より良い戦略が生まれていると思います。その分、会議が長くなることもありますが(笑)

直接ユーザーが手に取るBtoC製品だからこそ、地域のニーズや市場の意見も尊重しており、お客様への価値を大切にしています。

今後の部門の展望や計画(事業展開)についてお聞かせください。

K様) やはり目指すべきは洗濯機国内シェアNo.1です。縦型洗濯機はすでに高いシェアを誇っていますが、ドラム型洗濯機なども拡販を進めている最中であり、シェアを増やしていきたいです。

N様)縦型洗濯機のラインナップは技術者の我々でも把握しきれない程ありますが…、それでもユーザーからは「もう少し小さければ」「こんな機能があれば」という要望が数多くあります。一つの地域でこれだけの製品を揃えることは一般的なメーカーでは不可能ですが、グローバルメーカーだからこそ実現できています。

今後もグローバルリソースを持つという強みを活かし、知名度や認知度をより高めていきたいですね。また、Wブランドにおける技術としての棲み分けをよりはっきりしていきたいとも考えています。

仕事の進め方についてお聞かせください。

N様)まず事業計画やブランド戦略を鑑みたうえで、開発や営業など全ての関連部門で製品方針を決めていきます。商品ラインナップ等においても、各部署のトップが協議のもと進めていきます。方針が決まり次第、開発に着手し、試作、デザインレビューを繰り返し、生産まで一貫して担当しています。

担当案件にもよりますが、一つのモデルの開発から販売まで、約2年かけて製品を開発します。開発は基本的に中国R&Dと共同で開発していますが、日本が主導して開発するモデルもあれば、中国、もしくは他国の拠点が開発したモデルを日本向けに導入するケースもあります。

仕事のやりがいを教えてください。

N様)商品のレビューやアンケートなど、お客様からの素直な意見は社内でもよく話題になります!ポジティブな意見が届くことは非常に嬉しく、やりがいにつながっています。また、技術者としては自分が手掛けた技術をグローバルにも展開できるという点も大きいです。

K様) 民生用洗濯機は、本当に身近な存在です。ユーザーに自分が開発した製品を届けることができ、お客様からの声も届きやすくなっています。実は、時々家電量販店まで足を運んで購入検討者や購入者の声を直接聞くようにもしています(笑)販売シェアのアップや自身の技術がグローバルに展開されることももちろんうれしいですが、お客様が「これに決めた!」と笑顔で話す瞬間は、やはり一番嬉しいですね。日々の励みになりますし、モチベーションアップにも繋がります。

04. キャリア採用・求める人物像について

教育制度についてお聞かせください。

K様)基本的にはOJTが中心ですが、定期的に社内で勉強会を開催しています。また、年に数回、外部講師を招いての勉強会も行っており、教育や次世代への技術継承に力を入れています。社外セミナーへの参加も奨励しており、業務に必要なセミナーであれば技術以外の内容でも受講できます。実際に、洗濯機と関連が深い洗濯洗剤の業界を知りたいという理由から洗剤業界のセミナーに参加した社員や、除菌について勉強し製品に応用したいとの理由から除菌に関するセミナーに参加した社員もいます。

新卒採用の方とキャリア採用の方について、違いを感じられることはございますか?

K様)現在、新卒採用は行っていません。中途入社者が多く、様々な業界経験者が集まってきています。中途入社者に対する壁はなく、三洋電機社時代の有識者の層は厚いですが、固定概念にとらわれることはなく、良いアイデアがあれば即採用、即実行で業務に取り入れてもらえます。

部門ではどのようなキャリアパスがあるのでしょうか?

K様)過去の経験によりますが、例えば洗濯機開発では機構系、電装系、性能系のキャリアパスがあります。まずはそれぞれの系統に配属され、洗濯機の開発に従事します。その後は個々の力量によりますが、将来的には、管理職としてジェネラリスト、もしくはスペシャリストとしてマイスターというポジションもあり志向に合わせたキャリアパスが選択できます。専門職であるマイスターとして各性能のそれぞれの領域のスペシャリストを目指す方も多いです。

キャリア採用ではどのような方を求めていらっしゃいますか?

N様)国内は大規模な組織ではないため、自ら道を作り自己解決できる人を求めています。自分にも課題を設定し、自律的に動くリーダーおよびリーダー候補です。社内にはコツコツと仕事をする人も多くいますので、そういった人も巻き込み活発に活動できる方にぜひ入社していただきたいです。

また、即戦力としての活躍はもちろんですが、同じメンバーで長く仕事をしているとどうしても新たな気づきが得にくくなります。前例踏襲でやってきたところも、新しい視点で業務の遂行・改善を図ってもらいたいと考えています。

K様)やはり仕事に前向きに取り組むことができるかどうかは重要視していますね。R&D部門として単に製品を開発するだけではなく、新規技術の研究開発も行う必要があるため、色々なアイデアをもって新しい技術に取り組みたい方が合っていると思います。ただそういったチャレンジ精神だけでなく、技術者としてコツコツ取り組むことも大切ですので、両方の要素が必要だと思います。

キャリア入社社員の活躍エピソードをお伺いしたいです。どのような方がご活躍されていますか?

K様)同業の家電メーカーだけでなく、他業種のメーカーから転職してきた社員も多いです。モノづくりメーカーから来られた方は、即戦力として時には中国を行き来しながら、中国R&Dと共に新製品開発に取り組んでいます。また、中には化学メーカーから入社した社員もおり、化学の知識と経験を生かし洗濯機の洗浄力強化に向け洗剤の活用方法を検討するなど、化学の側面から開発に従事しています。

05. 働き方や社風について

御社の社風について、どのような社風だとお感じですか。

K様)外資系の自由でアクティブな風潮と、日系の細やかな気遣いの良いとこ取りをした風潮があります。また、技術に関しても三洋電機社時代をリードした確かな技術を持ったベテラン層が健在しており、何でも相談できる環境が整っています。

N様)会社としては新しいことへの挑戦や改革を推奨しており、若手の方でも手を挙げ、チャレンジできる風土だと思います。

職場の雰囲気についてお聞かせください。

K様)落ち着いた雰囲気の職場ですが、会議等では活発な意見交換があるなど、メリハリを利かせて業務を進めています。また、ハロウィンイベントなど社内イベントもあり、部門間の壁は低く、誰とでも気さくに話をすることができる雰囲気です。

ワークライフバランス(残業/フレックス/有給取得など)についてお聞かせください。

N様)ワークライフバランスはばっちりですね!事前に業務調整しておけば、有給休暇は希望通り取得でき有休消化率は高いです。家庭事情による突発なフレックス勤務にも柔軟に対応可能です。開発の進捗状況にもよりますが、開発会社としてはかなりワークライフバランスをとれていると思います。

K様)一般的な開発部門はハードなイメージがありますが、残業時間も大体20時間以下で、休日に仕事をすることも滅多にありません。仕事は担当者へ任せてもらえる体制があるため、裁量を持って働ける環境があります。

私は小さい子どもがいるのですが、お風呂に入れたり料理を作ったり家庭や育児の時間も大事にできて、家族は大喜びです。

ただ誤解のないようにお伝えすると、仕事にはそれなりのプレッシャーもあり、高いアウトプットが求められます。限られた時間内にパフォーマンスを発揮するためにも、日々効率を意識して仕事を遂行しています。

06. 転職希望者へメッセージ

キャリア採用のご応募を検討される方へメッセージをお願いします。

N様)グローバル販売台数シェアNo.1メーカーのハイアールグループで働くことで、世界の開発拠点の最新情報を知ることができます。技術者としてのスキルは当然のことながら、グローバルな感覚も身につけることができるなど、自らの成長にもつながります。風通しのよい職場ですし、業務に前向きに取り組んでいただける方であれば色々なチャレンジもできる、やりがいのある職場です。

また、何よりモノづくりが好きな技術者ばかりです。黙々とデスクワークをすることもありますが、実験現場ではああでもないこうでもないと、輪を作り活発に意見を出し合いながら業務を進めています。実機にも触れながら楽しく仕事ができる環境です!

K様)中国や外資系メーカーのイメージが強いかもしれませんが、社内は日本人が大半で、わからないことは先輩が丁寧に教えてくれます!一方で外資系の良さでもある、手をあげれば誰でも挑戦できる風土もあり、直接社長に進言することもできるフラットな環境です。これまでの経験が活かせるか、不安に感じる方もおられるかもしれませんが、我々が持っていないノウハウや違った考えも大歓迎ですし、広げるフィールドはたくさんあります。

また、日本だけに留まらず、自分の知識や経験をグローバルにも広げていきたい、またグローバルからもたくさん学びたい!という意欲のある方には、とてもやりがいのある職場だと思います。さらには、民生用洗濯機ということもあり、家電量販店に行けば、自身の開発した商品がずらりと並び、お客様の喜びの声もたくさん聞くことができるため、自身のモチベーションUPに繋げやすい製品だと思います。

そんなグローバルシェアNo.1の家電企業で一緒に働いてみませんか? 皆様のご応募をお待ちしています!

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この記事を書いた人

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鳥居 省吾

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
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  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより
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