【フィブイントラロジスティクス(株)】技術本部長へ同社の強みや社風・求める人物像についてインタビュー!

執行役員 兼 技術本部長 河本 天様

01. ご経歴について

これまでの経歴について

1995年に大学院を卒業し、複数の事業を展開するメーカーに就職しました。そして私が入社した年に本社機構に新たに設置された各事業部の開発案件を統括する開発部へ配属されました。開発部では主に半導体工場内搬送システムの開発や工作機械の開発に従事していました。約5年間開発部に所属した後、半導体工場内搬送システムを扱う事業部に異動となり、約17年間システムエンジニアとしてアメリカ、韓国、中国、台湾といった海外のお客様を対象に仕様決めから据え付け・検収までを執り行うプロジェクトマネジメント業務を担当していました。特に世界的に半導体製造の中心である台湾での仕事は約15年間にもなりました。

2018年に当時の協力会社の方から新規事業立ち上げにかかわるリーダーとしてオファーを頂き、人生初の転職を経験しました。入社後、事業部長として新規事業を立ち上げ、約半年間で事業を形作ることができ、受注も獲得できました。そして3年後、事業が安定化したタイミングで更に新たなことにチャレンジしたいと考え、2021年6月にフィブイントラロジスティクス社へ転職を決めました。

入社当初は技術本部 技術監理部の部長として当社の有する技術の標準化業務や業務改善を中心に取り組みました。そして、2022年1月からは技術本部長兼執行役員として業務に取り組んでいます。

転職を決めた理由について

理由は大きく2つあります。

まず1つ目は現在の会社の規模に対して業績が非常に大きなところです。

フィブイントラロジスティクスはファブレスメーカーという業態ですが、いわゆる技術商社ではなく、しっかりと自社の技術を有し、それに基づいたシステムソリューションを提供している企業であるという部分に可能性を感じ非常に興味が沸きました。

実際に、当社は自社で制御システムの開発を行い、自社ブランド製品を確立しています。その結果、優位性と高い利益率を生み出し、同規模の企業と比較すると非常に大きな業績を生み出すことができています。

2つ目はフランスが本社のグローバル企業で、且つ長い歴史を持つ企業であることです。

私はこれまで日本メーカーでしか経験を積んでいなかったため、外資系且つ新しい業態の企業で自分の知見や経験がどこまで通用するのか、更にキャリアアップが目指せるのかチャレンジしてみたいという気持ちが大きかったです。

入社前と後で印象やイメージは変わりましたか。

 

入社前と比較すると、技術者の守備範囲が非常に広いと感じたこと、そして、どのレイヤーのコミュニケーション(上司と部下、経営メンバーと一般社員など)も闊達に行われていることが、印象として大きく変わった点です。

ファブレスメーカー、エンジニアリング会社ではモノづくりする製造部がないので、技術者が淡々と図面やプログラムを作成しているイメージを持っていました。しかし、実際に入社してみると、私の持っていたイメージ以上に個人の守備範囲が広いことに驚きました。

例えば技術者でもコストに関する意識や嗅覚を持っている、また、電気担当者でも機械のことを良く知っている。私が在籍していた大企業の技術者と比較しても、断然に高く、幅広いスキルと知見を有していると思います。だからこそ、少数精鋭で高い年商と大きなビジネスの規模が支えられているのだと理解しました。

また、当社は良い意味でフラットな社風で、どのレイヤーであっても遠慮することなく、コミュニケーションを取っています。経営方針や戦略について社員同士で話し合い、分からなければ上司に聞き、上司も分からなければ「ちょっと社長に聞いてくる」と質問に行くこともあります。社長自身もみんなに声をおかけになるタイプで、風通しの良さを感じます。社内全体でコミュニケーションにスピード感があり、上下の垣根を感じるようなことはないため、新しい人が入ってきても孤立することはなく、すぐに溶け込めると思います。

 

02. 会社の強みや今後の展望について

御社の強みについて

当社の強みとしては、ファブレスメーカーであることと制御プログラムを完全自社開発しているため、お客様の課題や潜在的なニーズに最大限応え得るシステムを提案・構築できることです。

一般的なメーカーであれば、お客様のニーズを理解することはできたとしても可能な限り自社製品で構成したシステムで提案するケースが多いと思います。一方、ファブレスメーカーである当社であれば、自社製品にこだわり過ぎず、お客様に合わせた最適なシステムを提案することが可能なので、課題解決に向けてとことん考え抜くことができます。

また、当社の最大の強みはシステムの制御プログラムを全て自社開発していることだと考えています。各々のお客様にとって有益な運用方法まで考慮した制御プログラムを開発することで、最大限の能力・メリットをお客様に提供することができます。またその中にも当社が今までにお客様と一緒に培ったノウハウという財産が存分に活かされています。それらをベースにした対応力、提案力は当社でしか提供できない価値のあるものだと考えています。

具体的な例を挙げますと、当社のトップブランド製品である「クロスベルトソーター(GENI-Belt)」は、競合企業も同タイプの仕分け機を提供しています。しかし、徹底した顧客理解と顧客の期待に応えるための技術開発から省電力性や使い勝手、冗長性など、競合企業にはない技術で差別化を行い、お客様に最適な付加価値を提供し、リピート率を向上させています。

今後、マテハン業界は二極化していくと考えています。

一つは当社のように、エンジニアリングから始まり、提案・サービスを行い、システムを納めるファブレスメーカー。もう一つはモノづくりを含めて1から10までを自社で一貫して行うマテハンメーカー。

私たちはファブレスであることを強みとし、より良いものを提供し続けていくことができると考えています。また、そうした活動を進めなければ当社の業態は意味をなさなくなります。

ファブレスメーカーのソリューションプロバイダーだからこそ提供できる付加価値をもって、競合他社との差別化を図ることに高い意識を持って取り組んでいます。

顧客層について

当社のメイン顧客としては運送業界のお客様です。宅配企業の仕分け装置においては当社のシステムが90%のシェアを占めています。現在売上の約70%は運送業界が占めておりますが、新たにeコマースや通販大手企業や大手運送会社の仕分けや配送を請け負うサードパーティーロジスティクス(3PL)、最後の1マイル(お客様へ商品を届ける物流の最後の区間)を担当するディストリビューションセンター(DC)などの顧客層も順調に増えています。

一度システムを納品すると20~30年は使用されますので、保守メンテナンスも重要なサービスとなっています。あるお客様には全国で50~60のシステムを納入させていただいており、また、その他のお客様も同程度のシステムを納入させていただいているので、メンテナンスも1年がかりで回っています。また最近では「複数のシステムを統合して1つの大規模システムをつくろう」といった取り組みがあり、納入済みの拠点に更に新しくシステムを納入するという案件もあります。

今後の課題と展望について

直近の数年間ではメイン顧客である運送業界を中心に、eコマースや通販大手企業、3PL、DCなどの新たなお客様の仕事をどんどん手掛けていこうと盛り上がっていました。

しかし、当社の社名である「イントラロジスティクス」の定義は倉庫や工場での搬送・マテハンです。従いまして、今はお客様の期待に応えていくために事業エリアを特定の分野に絞ってはいけないと考えております。分野やカテゴリーを意識せずに、効率化や自動化ソリューションをどんなイントラロジスティクスであっても提供し続けていくことができないとおそらく当社の事業展開はどこかで止まってしまいます。

既存のお客様は当然大切です。仮に既存のお客様に今まで通りのもので喜んでいただけたとしても、そこで満足しては会社としての成長は止まります。AIやIoTなど新しい技術も積極的に取り入れ、会社としての技術レベルを向上させ続けることで、イントラロジスティクスのすべてを解決できる会社になることが今後の重要な課題で、さらなる事業展開につながるのだと考えています。

現代ではネット通販など、物流そのものがインフラとなっていると感じています。その物流を支えるシステムを提供する当社が社会のインフラを支えているんだ、という誇りを持って仕事をする、そんな企業でありたい、そして、それが会社のミッションだと考えております。

03. 開発部の組織構成や業務内容について

開発部の組織構成、雰囲気について

開発部の部長の下で機械設計担当2名、電気のハード設計担当1名、ソフト設計担当2名、マーケティング・パテント調査担当1名の計7名で運営しております。また開発部は当社の中でも若手が多い部署で、1名を除いて後のメンバーは30歳代前半の方で構成されています。開発部の特徴として機械・電気・ソフトにかかわらず、課題があった時には業務範囲を超えてみんなで話し合うことが多いです。別の立場からの意見が数多く出てくるので新たな気付きもあり、ソフトについて悩んでいたら、答えが機械設計のメンバーから出てきた、そんなコミュニケーションを重ねる姿を見ていると「これがワンチームなんだな」と感じています。

業務内容、開発の進め方について

開発部ではまずテーマを持つことからスタートします。テーマを決める上では営業からの情報だけではなく、自分たちでお客様の声を聞き、マーケティングを行い、会社の業績に貢献できるのか、経営戦略に沿ったものかを判断した上で、明確なテーマを設定しています。

テーマが決まれば、コンセプト立案や基本設計を開発部で行います。当社はファブレスメーカーで試作機や量産機の製造自体は開発部内ではできないので、協力会社と打ち合わせを行いながら進めていきます。つくるものによってはすでに取引している協力会社に依頼するケースもあれば、既存の協力会社で対応できないものについては新たな会社を探して見つけてくることもあります。既存・新規の協力会社にかかわらず、進捗確認を頻繁に行い、少しでも引っかかることがあれば、問題が起きる前にやり取りを重ねて、手戻りがないように意識を高く持って、仕事を進めてくれています。

また海外のフィブグループとの接点も多く、イタリア、フランス、アメリカ等の各グループ会社の開発部と英語を用いて開発テーマを共有し、他拠点との間で技術提供や情報共有を行っております。各開発部で最新の開発テーマ、取り組みに触れることができるためエンジニアとして成長できる環境が整っております。

開発部のミッションについて

開発部のミッションは「会社が将来にわたって継続的に顧客へ価値を提供するため、経営戦略に沿った製品開発を行う」ことです。

開発には2種類あって、一つは非常に製品に近いところの新製品の開発というものと、もう一つは要素開発で将来のために何かを考えようというものです。当社の開発部は要素開発のファクターはあまりなく、会社に貢献、還元できる開発がメインで、かなり製品に近いところで仕事をしています。当社にはイノベーションを大切にするという風土があります。イノベーションという言葉はすごくエンジニアのモチベーションを上げてくれますし、達成した時には大きな高揚感も味わえます。しかし、イノベーションとは、i-phoneやテスラのような、今まで見たこともないような、社会に大きな「革新」「刷新」「変革」をもたらすというような意味合いがありますが、私たちはイントラロジスティクスという分野で企業活動をしているため、ここからかけ離れた製品-例えば空飛ぶクルマ-を一生懸命考えてもなかなか会社への貢献・還元につながりません。従いまして、当社ではイノベーションを起こすというよりは、よりイノベーティブな製品をつくることが求められます。そのため、当社の開発部は一般的な開発部と違ってエンジニアが自ら社外に情報を取りに行き、直接得た生の声を活かしながら開発を進めることにこだわっています。

仕事の喜びや面白さについて

一言でいえば、自分たちが開発した製品や機能が形になり、それが自分たちの構想した通りに動く様子を見られることでしょう。シンプルですが、これが第一の醍醐味だと思います。

開発部は当社の中でも特に技術力や知見を求められます。当然、現状のレベルでは解決できないことも発生します。そのために各々が或いは部全体として技術的なスキルアップを求められます。開発部のメンバーは自分たちで課題を視える化し、一つずつ解決し、着実にゴールに向かって歩む強い意志を持っています。またゴールが遠くてもそれを苦にせず、たどり着くためのプロセス自体も楽しんでいます。

世の中にない新しいものを作っているという喜びも有りますし、自分自身のレベルアップの喜びも有ります。

納期やコストに対する意識も高く、その制限の中で最大限の成果を上げ、最終的にお客様や社会に貢献できているという実感を得られれば、技術者として大変な喜びにつながると思います。

04. 働き方や求める人物像について

働き方について

タイムマネジメントを含めて、メンバーに多くの裁量を任せています。開発部のメンバーは自分の役割、求められるアウトプットをよく理解しているため、どのような仕事の進め方をすれば良いかを自ら管理しています。残業ありきではなく、9時から17時までの7時間の勤務時間の中で、どうすればゴールにたどり着けるのかという考え方で業務を行っています。

フレックス制度、GW全休、4連休以上の連続計画休暇の制度もあり、開発メンバーはうまく利用しており、自身に合わせた働き方で勤務しています。

教育制度について

当社はファブレスメーカーですが、メインに取り扱っている製品はすべて本社のデモセンターに設置しており、そちらで製品理解を深めていただくことが可能です。

開発の際には机上で設計を終えて、協力会社に制作依頼するだけではなく、まず実験機を製作し、デモセンターに設置し、機械、電気、ソフトの全ての項目に関して、自ら検証を行っております。また対象になるシステムがデモセンターには無い特定の企業様にのみ納入されているような特殊なシステムの場合は、お客様にお願いして、お客様のサイトに伺い実験させてもらうこともあります。

また当社では英語教育にも力を入れており、1日約30分間、WEBベースで外国人の講師による、個人の英語力に合わせた英会話教育のカリキュラムを提供しています。社内の受講者は、半年に一度、会社負担でスピーキング、リスニングなどのコミュニケーションのテストも受験いただきます。目標設定を行い、計画的に英語力向上を目指していただきます。

またイタリア、フランスなどへ出張の際は、英語でプレゼンを行う機会もあります。このような機会を持つことができれば、イタリア、アメリカ、フランスのメンバーと接点ができ、新たな開発のアイデアなどの情報を得ることや、グローバルなネットワークを構築することもできます。

入社時には英語が話せなかったメンバーがこの教育制度を活用し、約1年半の期間でプレゼンを行えるほどの英語力を身につけた実例も有ります(海外のグローバルミーティングで、ご本人自らプレゼンされました)。

語学力・技術力ともに向上することができる環境を整えております。

求める人材について

実際に活躍している人を鑑みると、一言でいえばやはり「技術力を持った人」です。

但し、よく「即戦力」になれる人材という表現をしますが、技術力を持っていれば即戦力になれるかというと現実的にはそうではないと考えています。ほぼ同じ分野で活躍していた人ならまだしも、開発部に配属される部員が全てそういう人材ではありません。従い「技術力を持った人」というのはあくまで将来性も含めた“期待値”であり、“即戦力”とイコールだとは考えていません。つまり、若く経験が少ない人材であっても向上心、好奇心を持った人であれば、十分なポテンシャルを持っている人材と考えます。

また当社では性別や国籍を問わず人材を求めています。多様な文化や価値観があるチームの方がより革新的なアイデアが生まれる、異なる経験、異なる発想がイノベーションにつながっているという考えの元で積極的に採用を行っています。

当社の各々のグループ企業の拠点に開発部が設置されています。グローバルな開発会議ではフランス人、イタリア人、アメリカ人、日本人が一堂に会して議論します。文化・国籍・性別・バックグラウンドが全く異なるメンバーの協議・会話を通じて多くの気づきがあり、大変有意義だと感じています。当社の開発部もそのようなダイバーシティに富んだ部署にしたいと考えています。

05. 転職希望者のメッセージ

フィブイントラロジスティクス社に興味を持つ方へのメッセージ

当社のルーツであるフィブグループは1812年にフランスで創業した工業エンジニアリング会社であり、時代の流れとともに常に改革を続け、20年以上の歴史を紡いできたグローバルカンパニーです。この歴史を尊重しながら、さらに社会に貢献するために向上心をもって変革していくことが全グループ企業の強い意志です。

その中でも当社は物流の自動化システムを軸に、社会インフラに貢献しています。常に新しい価値を生み出し、提供し、さらなる貢献のため、チャレンジを続ける当社であるからこそ、開発者や技術者にとって非常に面白い環境があると思います。ぜひ一緒に達成の喜びを分かち合いましょう。

この記事を書いた人

プロフィール写真

タイズマガジン編集部

株式会社タイズ

タイズは、2005年の創業以来、メーカー専門で転職支援を行っている転職エージェントです。15年以上の転職支援実績を元に記事を執筆しております。

受賞歴

  • 関西メーカー専門転職エージェント総合満足度NO.1(ゼネラルリサーチ調べ)
  • リクルートキャリア主催 GOOD AGENT RANKING ユーザー満足度部門入賞
  • パナソニック株式会社様 ベストエージェント賞 受賞

送信中です