転職すると年収は下がる?上がる?

弊社は関西メーカー専門の転職エージェント「株式会社タイズ」です。本記事では求職者の方より時折ご相談いただく、転職と年収についてまとめています。
転職すると年収は上がるのか下がるのか。また、それはなぜなのか整理してみましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

―目次―

1.広告で見かける「年収UP」の実際は?
2.転職して年収が上がる例
3.転職して年収が下がる例
4.まとめ


広告で見かける「年収UP」の実際は?

テレビCMをはじめとした広告でよく見かける「転職して年収UP」というフレーズ。期待が高まる半面、「本当に?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
今回は転職エージェントという立場から、転職と年収の関係について、事例をもとにご紹介したいと思います。
最初に結論をお伝えすると、当然ながら「ケース・バイ・ケース」というのが正解です。ただし傾向的には「20代の転職はほぼ変化なし」「30代は上下とも変化しやすい」「40代以降の転職は下がる」ことが多いようです。

この背景を紐解くと、以下になります。
まず、20代(特に前半)の場合はビジネス・スキル、経験に大きな差がつきにくく、そもそも年収に差が発生しにくいということがあります。また年収が上がる場合、中堅中小規模の企業から大手企業へ転職するケースが挙げられますが、大手企業の評価・報酬制度に年功序列的な色合いが残っていることも多く、20代では大きな差が出ないことが理由です。

30代の場合は、知識や経験、技術も身についてきた働き盛りと言える時期であり、転職先の企業規模や仕事内容によって、年収に差がつきはじめます。経験を活かして中小企業から大手企業への転身を果たした際などには、年収が100万円単位で上がることも珍しくありません。一方で前職時代に管理職であった方が、転職先ではまずは一般メンバースタートとなる場合など、一時的に年収が下がるということもあります。

そして40代以降の転職ですが、この年代の方は上位役職に就いていることも多く前職年収が高いために、一般的には年収が下がる傾向にあります。とはいえ、これはあくまでも傾向であり、上級管理職としての転職や、高い技術力を買われての転職など、40代、50代であっても年収大幅UPを実現される方も多くいらっしゃいます。

転職して年収が上がる例

年収は、その方のスキル・経験によって決まる部分と、どのような業界、会社に所属するかによって決まる部分があります。一般的には、やはり大手企業の方が給与水準は高く、年収がアップする場合、中小規模の企業から大手企業へ転職を果たした、というケースが最も多くなります。

例えば中小企業の場合、人的リソースに制限があるため、一般的に大手企業と比べて従業員一人あたりの仕事の範囲が広いことが多いです。規模こそ大きくないものの、案件の最初から最後まで関わることで、全体を俯瞰して捉えることができ、その分、知識、経験値が大手企業の同年代よりも身につくということがあります。また同じ理由で早くから組織長を任され、個人ではなく組織として成果を出すことを求められた経験から、より高い視点が身についているケースもあります。そのようなスキル・経験を活かして中小企業から大手企業への転職を果たすことで年収が上がるというケースは、意外に多いです。

転職して年収が下がる例

キャリアチェンジ
これまでの経験とは異なる業界・職種へキャリアチェンジする際は、積み上げたスキル・経験を(少なくとも直接的には)活かすことができないことから、年収が下がるケースがほとんどです。新卒採用と異なり、中途採用ではより即戦力性が求められるため、転職によってキャリアチェンジを実現したい際には、年収ダウンも覚悟しておきましょう。

残業時間の減少
転職理由として残業時間の削減を挙げる方も多いですが、当然ながら残業時間が減った場合には、その分の残業手当も減額されるため、年収は下がります。労働時間の短縮、働き方など、ワークライフバランスの充実を重視される際には、年収に影響がでる可能性があることも念頭に置いておきましょう。

福利厚生の変化
見かけ上の年収に変化がない(あるいは上がる)場合でも、実質的な年収ダウンとなるケースがあります。それが福利厚生面です。例えば同じ住宅補助が目的でも、住宅手当として一定額が毎月給与の一部として支払われる場合と、借り上げ社宅のように、賃貸契約を法人名義として家賃も会社が負担し、従業員から一定の社宅料を給与天引きするといった場合があります。前者の場合、見かけ上の年収は上がりますが、その分所得税や社会保険料も上がります。一方、後者の場合は、見かけ上の年収は下がるものの、会社負担分の家賃は本人の所得にはならないため、税金や社会保険料がかからないという意味で、実質の可処分所得が増えます。提示された年収の額面だけに捉われすぎないようにご注意ください。

まとめ

転職と年収についてお話ししてきましたが、最も重要なのは、何を目的として転職するのかという点です。年収UPを目的としているのであれば、キャリアチェンジはお勧めできません。また、残業時間の改善が目的であれば、年収が多少下がることを覚悟しておきましょう。

そしてどのような理由であっても、事前に転職のプロに相談できれば安心して転職活動を進められます。転職を検討する際には、転職エージェントの活用も是非ご検討ください。

 

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タイズマガジン編集部

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タイズは、2005年の創業以来、メーカー専門で転職支援を行っている転職エージェントです。15年以上の転職支援実績を元に記事を執筆しております。

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  • 関西メーカー専門転職エージェント総合満足度NO.1(ゼネラルリサーチ調べ)
  • リクルートキャリア主催 GOOD AGENT RANKING ユーザー満足度部門入賞
  • パナソニック株式会社様 ベストエージェント賞 受賞

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