【コンサルタント監修】生産技術のおすすめプログラミング言語4選

モノづくりの一端を担う生産技術の仕事を10年後、20年後と続けられるようにするには、生産技術に特化してスキルを磨くだけでは十分とはいえません。転職において、生産技術の経験は強みになるものの、それだけでは希望する企業に転職できないこともあるでしょう。 生産技術の経験だけでなく、関連するほかの技術やスキルも身につけるべきです。そのひとつがプログラミングです。生産技術とプログラミングの関係、おすすめのプログラミング言語などを紹介します。

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生産技術でもプログラミングは知っておいた方が良い!

生産技術においても、プログラミングの知識はあったほうが良いです。実際にプログラムを組まなくても、プログラミングを知ることで、動作のメカニズムが理解できます。転職でも有利に働くでしょう。具体的には、以下のような理由から生産技術でもプログラミングを知っておくべきです。

機械学習で故障などを予測

生産工程においては、ロボットの動きを機械学習させることで警報のしきい値を決めるプログラミングが組まれます。故障や部品交換のタイミングを測るのに重要な作業です。機械学習で故障などを予測できる点で、プログラミングの学習には意味があるでしょう。

データ分析に使える

生産技術では、工程最適化のため、データを取得、分析することも多いです。膨大なデータを整理し、適切に分析するには手間もかかります。効率良く適切にデータを扱う意味でも、プログラミングができると良いです。

設備同士をつなげるのに必要

プログラミングは、想定される処理をプログラミングして機械に指示を出すことのほか、機械を連携させて同時作業を行うような場面でも使われます。複雑なプログラムを習得するには時間がかかりますが、基礎のコードだけでも押さえておくとプログラムの構造を理解しやすいです。

どの言語を選べば良い?

プログラミングに使うプログラミング言語には、さまざまな種類が存在します。

中にはマイナーな言語もありますし、生産技術に関連するプログラムにあまり使われないものもあります。やみくもに多くのプログラミング言語を学習するのは非効率です。

そこで、プログラミング言語を絞って学習することが重要になります。ここでは、生産技術に関連するおすすめのプログラミング言語をいくつか見ていきましょう。

Python

AIに関連する分野でよく利用されているプログラミング言語がPython(パイソン)です。Pythonの特徴は、ほかの言語との親和性が高く、特別な開発環境を必要としないこと。開発ツールが無料で手に入るため、学習しやすく、PCだけあれば開発できます。

モノのインターネットとして知られるようになってきたIoTとの相性が良く、生産技術の現場に適した言語です。生産技術で必要なデータ解析、機械の自動化、予防保全にも利用できます。

なお利用しやすいプログラミング言語であるため、インターネット上で検索をかければ疑問に対する回答を得やすいことも利点です。

Java

Java(ジャバ)は、主にソケット通信に使われるプログラミング言語です。Javaも生産技術エンジニアが学習するのにおすすめの言語のひとつといえます。

理由は、通信に必要なプログラミング言語であるほか、一般的に学びやすいプログラミング言語といわれているため。

Javaには処理を実現するためのAPIが豊富に整備されています。
プログラムに必要な機能のほとんどが存在するため、既存のAPIを組み合わせるような形でプログラムを構築できます。一から記述を考える必要がありません。プログラムの流れを知るには、Javaから学習するのも良いでしょう。

C言語

C言語は、組み込みシステムで主に使用されているプログラミング言語です。身近なところでは、スマートフォン、洗濯機や自動車など、機械に組み込むシステムで利用されています。

C言語の歴史は古く、1970年代には存在していた言語です。歴史の古いプログラミング言語にもかかわらず現代でも使われているのは、コンピューターが理解する機械言語に近い言語で記述するため。

コードが軽く、指示から動作までの時間が早いため、資源が限られる機械のコンピューターの制御として現代でも広く使われています。

Javaなどのはじめやすい言語と比べると初学者は苦労するかもしれませんが、プログラミングを深く理解し、生産技術に活かす意味ではおすすめのプログラミング言語です。

VBA

VBA(ブイビーエー)は、Visual Basic for Applicationsの略で、Excel(エクセル)に搭載されているプログラミング機能のことをいいます。Excelを利用していれば比較的学びやすく、プログラムの対応範囲が広いのが特徴です。

職場でExcelを利用しているケースは多いため、VBAを学習すれば、さまざまなプログラミングに対応できる可能性があります。VBAを使えば、Excelでの作業を自動化できるだけでなく、マルチメーターとの通信、I/Oの制御も可能です。

プログラミング言語の勉強方法

プログラミングの学習方法としては、大きく独学とスクールの利用が考えられます。それぞれの特徴について簡単に見ていきましょう。

独学

情報にアクセスしやすい時代ですので、よほどマイナーなプログラミング言語でなければ、インターネット上から情報を集めることができます。初心者向けの本もありますので、本などを購入して学習を開始することも可能です。

まずは、どのプログラミング言語を学習するのか、学習するプログラミング言語にはどのような環境が必要か、入門本などの初心者向けの参考書などはあるか確認しておきましょう。

独学のメリットは、空いた時間を活用して、自分のペースで学習を進められること。プログラミング言語の学習本には、練習問題付きで実際に作るタイプのものもありますので、知識だけインプットするのではなく、アウトプットできるようなものを選ぶと良いです。

また、初学者だとプログラミングでできることが把握できず、目標を高く設定しすぎることもあります。はじめから完璧で高度なプログラミングを作ろうとするのではなく、小さなプログラムから作成してスキルを高めていくようにしましょう。

スクールへ通う

独学のほか、プログラミングスクールに通って学習を進めるのも方法としてあります。仕事をしながら通える土日や平日夜だけのスクール、オンラインスクールもありますので、自身のスタイルに合わせて選択すると良いでしょう。

スクールのメリットは、要点を押さえて学習できるため、独学に比べて効率良く学習を進められることです。わからないことは講師に質問できますので、疑問を抱えたまま挫折することも少ないでしょう。

また、スクールだと勉強する仲間がいます。勉強仲間で情報を共有したり、わからない部分を教え合ったりすることで、学習のモチベーションを高めることが可能です。挫折せずに集中して取り組みたいなら、スクールへの通学を検討しても良いかもしれません。

プログラミングを活かせる企業へ転職

 

プログラミングを学習することは、生産技術エンジニアの仕事にも関係してきます。しかし、プログラミングを勉強しても、今の会社では活かす機会がほとんどないといったケースもあるでしょう。

プログラミングの知識と生産技術の経験を生かして仕事をしたいなら、それを実現できるような企業への転職がおすすめです。

転職には、タイズをぜひ活用ください。関西メーカーに特化した転職エージェントで、求人票だけでは分からない仕事内容や必要となるスキルについて熟知しております。その中から、プログラミングスキルを活かせる職種も紹介することができます。

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生産技術の転職に関してはこちらの記事でも紹介しています。

まとめ

生産技術エンジニアとして将来を考えるなら、生産技術の経験プラス、スキルを身に付けておきたいものです。プログラミングの知識は、生産技術エンジニアの強みになりますので、転職を考えるならなおさら身に付けておくと良いでしょう。

プログラミングの学習には、選択するプログラミング言語、自身に合った学習環境の構築が重要です。

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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