装用プラスチックフィルムやエンジニアリングプラスチック、タッチパネルといった非繊維（機能資材）の事業の方が営業利益は大きいのです。「善い人が良いものをつくる」という考え方のもと、どの事業分野においても品質にこだわったモノづくりで、顧客の信頼を得てきました。自社内で開発した独自技術によって常に業界をリードし、それぞれの事業において高いシェアを誇っています。

【中期経営計画「VISION2030」】
”新しい価値を創造し「ここちよさ」を提供することで持続可能な社会の実現に貢献します”
■stage1[2022～2024]
〇新たな価値の創出
・新規事業の創出と既存事業の成長（M&A含む）
・サステナビリティを追求した新商品・新サービスの提供
〇企業体質の進化
・多様な人材が活躍する組織風土づくり
・働き方改革による意識・業務改革の推進
・デジタルの積極活用によるプロセス改革（生産、販売、開発、物流、間接等すべて）
〇資本コスト重視の経営
・経営資源の戦略的配分
・資本効率の追求によるGVA黒字化
〇環境に配慮した経営
・事業活動における環境負荷の低減

■事業概要
【機能ソリューション事業】売上比率37%　営業利益58%
〇プラスチックフィルム分野：飲料ボトル、食料品、トイレタリー用品など生活必需品の各種包装用フィルムの製造・販売
・生活必需品の包装用フィルムとして使用される「シュリンクフィルム」や、生鮮食品の包装に使われる「曇りにくいフィルム」などを開発。中でも飲料ボトルの包装用シュリンクフィルムは、国内で高いシェアを堅持しています。(国内シェア約３割)
・「薄く・軽く」、「環境に配慮した材質」で人と地球にやさしいフィルム製品を開発しています。
・今後は環境対応型新商品の開発や、サーキュラーファクトリー(資源循環型工場)実現に向けたプロジェクトをスタートします。

〇エンジニアリングプラスチックス分野：オフィスで使われる複写機やプリンタなどのOA機器用部品や半導体、医療、フィルム等多様な産業で使われるエンプラ樹脂の高機能部材を製造・販売
・「定着ベルト／ロール用フッ素膜チューブ」、「転写ベルト」はOA機器分野における高画質化に貢献してきました。

〇電子部品分野：パソコンや車載機器、医療機器、ファクトリーオートメーションに至るまで様々な分野で使われるタッチパネルや機能性を高めた各種フィルムを製造販売
・高硬度、耐指紋、低反射など＋αの価値を付加した製品とタッチパネル技術のシナジーで、お客様のあらゆるニーズに応えます。

〇メカトロ分野：「包む」「揃える」「洗う」「並べる」を簡単にする省力機器の機械設備を設計、製造、販売

【メディカル事業】売上比率9％　営業利益19%
グンゼが長年培ってきた技術を応用した、医療機器の製造と販売。
・縫合糸から縫合補強材、骨接合材、人工真皮など、「生体内吸収性」に着目した医療機器を豊富に取り揃えています。また、海外からの需要も多く、グローバルな事業展開を推進しています。
・今後は国内販売体制の強化による新たな診療科への進出と中国他海外市場での拡販および次期大型新商品の承認取得を目指します。

【アパレル事業】売上比率45%　営業利益14%
インナー「YG」、ボクサーブリーフとしてのジャンルを確立させた「BODY WILD」、下着の「快適工房」などの主要ブランドや、女性の肌のことを一番に考えた「KIREILABO」など、さまざまなコンセプトに基づいたブランドを展開しています。更に、品質にこだわるグンゼのロングセラーストッキング「SABRINA」や、レギンスパンツからデザインストッキングまで最新のレッグトレンドを発信する「Tuche」など、多彩なラインナップで女性の脚もとを演出。ハウスカジュアル分野では、ナイトウエアやホームウエアを展開。繊維資材分野では、安定した品質と技術により、新機能を備えた各種ミシン糸や、より高い安全性が求められる自動車のエアバッグ縫製用ミシン糸など、衣料用から各種産業資材に至るまで幅広く展開しています。国内の工業用ミシン糸業界ではトップクラスのシェアを獲得しており、アジア全域でシェアの拡大を目指しています。

【ライフクリエイト事業】売上比率9％　営業利益8％
「クオリティ オブ ライフ（QOL)」の向上を目指し、スポーツクラブ事業、遊休地を利用した商業デベロッパー事業、環境ビジネスなど、質の良い製品やサービスによってお客さまのライフスタイルをサポートしています。例えば、関西の大型商業施設「グンゼタウンセンター つかしん」や、日帰り温泉施設を運営。また、全国21店舗でスポーツクラブを展開しています。

■製品ブランド力
・プラスチックフィルム製品　シュリンクラベル用 フィルム
　【国内シェア　約40%】
・アパレル商品
　【国内年間販売数　1億1,000万枚】
・メディカル製品　吸収性組織補強材
　【国内シェア　約90%】
・メディカル製品　吸収性人工皮膚
　【国内シェア　約40%】

■競合優位性
祖業である蚕糸業の時代から、同社は基本的に原料を持たない加工メーカーとして創意工夫された加工技術によってお客様のニーズに沿ったものを提供することを生業としてきました。原料を持たないことが結果的にいろいろな組み合わせに積極的にチャレンジすることができ、「グンゼしかやらない」オリジナル性の高い製品を生み出してきました。こうした試作品を作るような一風変わった、それゆえオリジナリティーの高いものづくりを目指すべく、創業当時から材料系と機械・電気系の人財が交流を積極的に行う環境が整えられており、他社にない製造装置を構築することで差異化商品を創出しています。

〇樹脂加工技術
グンゼにおける樹脂加工は、溶融押出による成形技術を基本とし、分散混合や多層成形などグンゼの機能ソリューション事業を支える基礎技術として発展してきました。今後も中核となる技術として進化させ、新商品、新事業の育成に貢献できるよう取り組んで参ります。

〇繊維加工技術
蚕糸研究を起点とするグンゼの繊維加工技術。その伝統の中で培った編・染・縫の基本技術をベースに高度化された繊維機能付与、快適性評価、装置開発にわたるアパレル商品開発のコア技術を自社調達できるグンゼの「強み」は、未来の衣療へつながる技術開発を加速します。

〇表面加工技術
グンゼでは樹脂・繊維の加工後に、高機能を付与する手段としてWet＆Dryの多層薄膜形成の表面加工技術を進化、発展させてきました。使いごこちの良い製品開発に向け、樹脂加工、繊維加工にプラスアルファの価値を表面加工技術で付加し、社会のニーズに応えていきます。

〇製造技術×装置開発
長年の研究で培われたメカトロニクス技術・センシング技術などを日々進化させることにより、高品質、自動化を実現するオリジナル生産設備の開発を通じてコア技術の進化を支えています。新商品のみならず既存商品のための新製法の開発等により、社内製造技術の発展に寄与しています。

<諸手当>
時間外手当、通勤手当、家族手当、住宅手当
※補足※
通勤手当：月50,000円迄支給
家族手当：月9,000円～27,000円支給
住宅手当：月13,000円～35,000円支給

【グンゼの研究組織体制】
グンゼは創業の地でもある京都府綾部市と、滋賀県守山市に、研究開発拠点を設けています。新たな技術を創出すべく、相互交流を促進するために京都、滋賀の一本化した研究体制を取っています。研究開発部・滋賀では、有機高分子材料の加工技術、表面改質、材料開発などに関する研究を中心に新規事業、新商品創出の為の研究開発を行っております。

■会社経営の根幹を担う“人財”を育てる教育制度
当社は、会社経営の根幹は“人財”であると考えています。社員を単なる働き手ではなく、未来のグンゼの担い手（＝人財）としてとらえ、新入社員から管理職までそれぞれの段階に応じた階層別研修を実施。そのほか通信教育や語学力向上支援などを通じて、世界で活躍できる人財へと育てます。自主的なキャリア形成を目指した【キャリアデザインシート】の作成や社会人の基礎を築く入社後1年間の【トレーナー制度】などキャリア面の支援も充実。人を大切にするグンゼの風土のもとで、お客様に求められる「優良」な製品やサービスを提供できる「優良」な人財へと成長してください。