品質保証のやりがいとは?年収やキャリアプランを解説

品質保証の仕事は、自社の製品がねらいどおりの品質を維持できているかを確認したり、販売後も品質の保証を行ったりすることです。不良品やクレームが発生した場合の対応も求められるため、業務内容では迅速かつ柔軟な行動が求められます。 そんな品質保証における仕事のやりがいは何でしょうか。 ここでは、品質保証の仕事を続けるうえで感じられるやりがいについて紹介します。

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品質保証のやりがい

どんな仕事に従事していたとしても、続けていくためにはやりがいが重要です。やりがいが感じられないと、「自分は何故この仕事をしているのか」とモチベーション低下を生じさせかねません。

では、実際に品質保証の仕事に就いている方々は、どのような場面にやりがいを感じているのでしょうか。

業務上でやりがいを感じられるポイントとして、次の4つがあげられます。

会社の裏方を支える存在

品質保証は欠陥品・不良品を世に出さないことへの責任が生じる仕事です。顧客対応を担う機会も多いため、自らの仕事が会社全体の信用性に関わっています。

たとえばトラブル内容によっては、取引の中止など売上の大幅な減少につながることも少なくありません。製品自体の問題が小さくても、その後の対応が不十分であれば大きな損害が発生する可能性があります。

品質保証は、このようなトラブルや被害を最小限に抑えるために活躍できる仕事です。損失を社内で抑えるため、常に製造の最適化を目指し、会社や従業員を裏で支えているという実感が、やりがいを生み出しています。

顧客の安心・安全を守ること

品質保証は会社のイメージや売上を守るだけではなく、製品を購入・愛用している顧客の安心や安全を守っています。「顧客が安心して自社の製品を使うこと」に対して、大きな責任感や使命感があります。

そのため、実際に顧客が自社製品を愛用しているシーンを見たり、口コミなどで役に立っていることを知ったりするときも、大きなやりがいを感じるでしょう。「自分たちが、あの製品の安心や安全を守っている」という事実は、仕事に対する自信にもなります。

社内で感謝されるとき

前述のとおり、品質保証にはクレームやトラブルへの対応が求められます。クレーム対応は自社が抱える課題を発見するきっかけとなる他、顧客満足度および会社の信用性を左右する重要な業務です。

問題に対して上手く対処できると、顧客だけではなく営業など社内の仲間からも感謝されることがあります。営業は社内で顧客と最も密に接するため、本人から直接感謝の言葉をかけられなくても、人づてに感謝していたことを耳にすることが少なくありません。

チームでやり遂げる達成感

品質保証は、クレーム・トラブル対応において、最終判断をする立場にあたります。課題解決に際しては複数人のチームで取り組むケースが多く、メンバーがまとまったときの充実感や、課題を解決したときの達成感があります。

ひとりでコツコツと課題解決に向かうよりも、チームで一丸となって取り組みたい方は、品質保証の仕事に大きなやりがいを感じるでしょう。

品質保証の年収

日々の業務の中で、感謝されたり目標を達成したりと仕事に対するやりがいを感じることも重要ですが、収入面も重要なポイントです。人によっては、業務上で感じる達成感よりも、仕事内容に見合った収入を得ることにやりがいを感じることもあります。

品質保証は大きな責任を伴う仕事のため、年収水準は高い傾向です。2020年度における年収データによると、20代~40代で以下のとおりでした。

年代 年収
20代 400~650万円
30代 550~750万円
40代 600~850万円

※2023年度タイズ経由での決定者・理論年収データ

品質保証の年収の特徴は、給与幅が大きいことです。会社における責任の大きさの他、業界・業種によるこまかな業務範囲の違いが影響しています。一部の業界・業種ではクレームやトラブルなどイレギュラー対応が多くなり、残業代など業務内容に応じた金額が加算されるためです。特に食品や生活必需品を主に取り扱う会社の場合は工場がフル稼働になりやすいため、休日対応や深夜対応が生じます。

一方で、イレギュラー対応が少なく、工程改善やトラブル対策の仕事が主となる会社もあります。

品質保証のキャリアプラン

品質保証は勤務先によってはイレギュラー対応を任されたり、大きなチームで課題解決に取り組んだりする場合も多い仕事です。楽な仕事とは言えませんが、その分、将来のキャリアプランを考えるときは、経験に基づいて複数のルートから選ぶことができます。

品質保証を目指す方のキャリアプランの例として、3つのルートがあげられます。

マネジメントコース

品質保証は自分自身が開発に携わるわけではなく、マネジメント業務が主となる立場です。そのためプロフェッショナルというよりも、チームや製造工程をマネジメントするキャリアへ進むことがほとんどです。

最初は先輩についてもらい、考え方を習得しつつ対応の経験を積むことから始めます。その後スタッフからリーダー、マネージャーへステップアップして、やがて自分が部下の管理や教育を担うようになります。

品質保証に関する知識や対応技術を身につけると、部下やチームを持つようになり、より大きなプロジェクトへ関わる機会も得られるでしょう。

もちろん、キャリアアップを目指すのであれば経験を積むだけではなく、国際規格や関連法規など専門分野の知識や、製造工程に関する理解も必要です。品質保証としての実績やスキルが認められると、更なるキャリアアップが期待できます。

海外勤務

品質保証が求められる現場は、国内のみとは限りません。大手メーカーの場合は工場など海外拠点を有する場合も多く、海外赴任できるケースもあります。

他国の文化や言語に興味を持っている方は、働きながら現地の人と関わりを持つことができる点もメリットです。国内とは異なる課題と出会うこともあり、海外での経験を帰国後に活かせる強みを得られます。

転職する

年収の欄で触れたとおり、品質保証と一口に言っても任される業務の範囲や残業の有無は会社ごとに大きく異なります。より経験を積みたい方や、更なるキャリアアップを目指したい方は、別会社の品質保証へ転職するルートも選べます。

たとえば前述のように海外赴任ありの会社を探したり、イレギュラー対応が多い会社で判断力を養ったりする方法も魅力的です。現在の自分の業務内容や年収に不満や不安を感じている方は、キャリアアップを前提とした転職も検討してはいかがでしょうか。

品質保証へ転職するなら

近年は業界問わず、前向きな理由で転職を検討する方が多いため、キャリアアップ目的で他社へ移ることは珍しくありません。現状に満足できない場合は、他社での活躍も視野にいれることをおすすめします。

最後に、他社の品質保証へ転職を検討している方へ、押さえておきたいポイントを紹介します。

品質保証への転職のポイント

基本的に、品質管理から品質保証へ転職するケースが一般的です。ひとつの会社でステップアップする場合も、最初は品質管理から始めて経験を積んだ後に品質保証へのキャリアパスを得ています。異業種からの転職は前提知識や経験の問題もあり、難しいと言えます。

よってすでに品質保証として働いている方はもちろん、品質管理からの転職を検討している方も、まずは知識や経験を身につけることが重要です。

転職エージェントを活用しよう

品質保証への転職は、応募書類・面接で知識や経験をしっかりとアピールする必要があります。しかし多くの方が、自分の能力を最大限に会社へ伝えきれずにいます。

自分をしっかりとアピールすることは、転職を成功させるために欠かせないポイントです。自力で対策が難しいと感じた場合は、転職エージェントを活用しましょう。中でも、業界の転職に強いサービスを選ぶことが成功率を上げるコツです。

関西メーカーに特化した転職エージェント「タイズ」なら、品質保証に求められる人物像や経験を熟知しているため、的確なアドバイスを提供できます。

また、求職者の性格や価値観を丁寧にヒアリングするアナログマッチング®︎を実施しており、豊富な業界知識から最適な働き方や仕事に活かせる資質について分析します。求人票だけでは分からない、企業の社風や働き方についても熟知しているため、本当の意味で「合う」求人をご紹介できます。

転職を迷っているという方や、キャリアについて相談したいという方でも、まずはぜひタイズへお問い合わせください。

まとめ

品質保証は自社が世に送り出した製品の保証や、製造上の品質維持に携わる仕事です。技術的なサポートよりもマネジメント要素が強く、時にはクレーム対応を行う場合もあります。

とはいえ、顧客と関わる機会も多いため、営業からの感謝を耳にすることもあり、大きなやりがいを感じられるでしょう。

ただし品質保証への転職を検討している方は、責任の大きさに見合う経験や知識が求められます。自力での転職に不安がある場合は、ぜひ転職エージェント「タイズ」にご相談ください。

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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