金型設計の平均年収は?年収アップの方法も解説

金型設計を仕事にしている人で、現在の年収に不満を感じている人もいるのではないでしょうか。 転職をすべきか悩んでいるなら、まずは金型設計の平均年収について把握しておくことをおすすめします。現状の年収と比較し、適正であるかどうか分析することから始めましょう。 この記事では、金型設計の平均年収の紹介と、平均年収を上げるための方法、年収アップにつながる資格やスキルについて解説します。

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金型設計の平均年収

金型設計をしている技術系エンジニアは、だいたいどれくらいの年収なのでしょうか。以下は、タイズ経由での20~40代の平均年収のデータです。

【金型設計の平均年収の目安】

20代 380~450万円
30代 500~600万円
40代 600~700万円

※2016~2023年(8年間)のタイズ経由での決定者・理論年収データ

金型設計を担っている会社は、中堅企業や中小企業がほとんどです。そのため、大手の技術系エンジニアの年収と比較すると、金型設計の年収は少し抑え目になります。

また、金型設計の現場によって、年収が変わってくるのも特徴です。自動車メーカー系の金型設計だと高稼働になるため、残業手当により相場よりも年収が高くなることがあります。

金型設計の仕事で年収アップを目指す方法

金型はあらゆる製造品の生産に使われています。特に、大量生産をする場合は必要不可欠です。新製品が登場するときにも、それに合った金型が必要とされるので、今後もなくならない、将来性のある仕事といえるでしょう。

一方で、前述したようにそのほとんどが中小企業であるため、若手を集める採用力がありません。その上、専門性の高い仕事であるため、担い手が少なくなっており、売り手市場が続く業界でもあります。では、平均年収を上回るような年収アップはできるのでしょうか?

結論からいうと、ポイントを押さえれば年収アップは十分に期待できます。ここからは、年収アップを目指す方法をいくつか見ていきましょう。

昇進する

役職に応じて年収も上がるため、管理職を目指すのが良いでしょう。

社内において、管理職として活躍するようになるのは、入社15年目、年齢では40歳前後に当たります。リーダー、係長などと、少しずつ役職を上げられるよう、着実にステップアップを図りましょう。キャリアアップのためには、素材系や加工の工程理解と生産設備 に関する知識を身につけると良いでしょう。現場を理解した設計ができるようになると、設計の質が上がり、成果や実績につながりやすくなります。現場系の知識を身につけるためにも、自社に加工設備がある場合は、どのような設備があって、どのような加工がされているか、実際に現場に足を運んでみると良いでしょう。現場で物が製造される様子を確認することで、設計後の工程がわかり、金型設計への理解を深めることができます。

現在より好条件な企業へ転職する

高い技術力を有する日本の金型産業は世界からも需要があり、売り手市場が続いています。現在勤めている会社の年収に不満があるなら、今あるスキルを生かしてより条件の良い企業へ転職する方法を検討してみても良いでしょう。金型設計に従事できる人材を欲している企業は多いため、タイミングが良ければ相場よりも年収の高い求人に巡りあえる可能性もあります。

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そのほか年収アップに有利なスキル・経験など

年収を上げる方法として、転職のほか、管理職へのキャリアアップなどを挙げました。そのほか年収アップの要素になるのはスキルや経験などです。

将来のキャリアアップのために実力をつけていきたい場合や、そのうち転職で年収アップをしたい場合は、これから紹介するスキルや経験を身につけておくと良いでしょう。

機械加工系のスキル全般

機械の加工は、金型設計を行ったあとの次の工程です。どのようにすれば加工がしやすいかなど、設計上の条件を考えるうえで、機械加工系のスキル全般について知識があると便利です。

機械加工系のスキルに関わるものには、以下のようなものが存在します。

・金型製作技能士:金型の製作に必要な技能の習熟度を測る試験で、プレス金型製作作業、プラスチック成型用金型製作作業の試験があります。

・放電加工技能士:放電加工機を使った金属加工で必要な技術の習熟度を測る試験です。中でも、ワイヤ放電加工作業を取っておくと良いでしょう。

・仕上げ技能士:手工具や工作機器を使った機械部品の仕上げや組み立てに関する技能を測る試験です。治工具仕上げ作業、金型仕上げ作業、機械組立仕上げ作業があります。

・機械加工技能士:工作機器を使った金属の切削加工、研削加工、けがきなどで必要な技能を測る試験です。普通旋盤作業、マシニングセンタ作業などがあります。

・プラスチック成形技能士:金型を扱うために必要な資格で、プラスチックの成形に関連する資格です。なかでも、射出成形作業を取得しておくと良いでしょう。

このほかにもさまざまな資格が存在します。

上記のそれぞれの資格の内容を知りたい方は、以下のページよりご確認ください。
技能検定職種及び等級区分 (都道府県知事の実施する職種)|厚生労働省

英語スキル

グローバル化が進む中で、国内企業に限らず、海外企業から受注する可能性も出てきました。必要なときに英語がすぐに理解できるよう、適切に対応できるよう、英語スキルは身に付けておくとキャリアが広がるチャンスがあるかもしれません。

技術営業の経験

技術営業の経験があれば、金型設計の仕事に生かせるだけでなく、年収アップにもつながることがあります。経験者であれば、不具合や形状に関して専門的なノウハウを踏まえた提案ができるためです。

ただし、金型設計のエンジニアが技術営業の仕事を兼ねて行うかは会社によるため、転職する際は希望先の企業について調べておきましょう。

まとめ

金型設計の年収は、20~40代の場合、相場は400~700万円程度になります。 年収アップを狙うには、昇進や転職といった方法があるでしょう。
転職を考える際、企業によっては相場よりも高い年収を狙える可能性もあります。金属設計を担う製造業界は中小企業がほとんどで、求められる技術力が高いことから売り手市場となっているためです。

年収アップしたいと考えているなら、専門的な転職エージェントを利用すること、年収アップにつながるスキルや経験を身につけることを意識しましょう。

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

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