【転職コンサルタント監修】エンジニア不足で需要増!「組み込み系エンジニア」の仕事とは

エアコンや電子レンジ、洗濯機などの家電や自動車、生産装置など、さまざまな機械を動かすためのシステムを作っているのが組み込み系エンジニアです。 例えば、エアコンの冷房スイッチを入れると、室外機のファンが回って、室内に冷たい風が吹き出されます。風向きボタンを押すと羽根が動きます。冷房から暖房に切り替えると温かい風が出て、表示も切り替わります。 この記事では、そんな組み込み系エンジニアについて解説します。

この記事は約5分で読み終わります。

メーカー専門の転職エージェントである弊社タイズは、無料の合格相談を実施しています。
組み込み系エンジニアへの転職をお考えの際はお気軽にご相談ください。

組み込み系エンジニアの仕事内容

組み込み系エンジニアは、機械を動かすプログラムの開発から実装、テストまでを担当します。

機械の動きは、ある程度限定されています。例えば、エアコンで言えば風を冷やす、温める、送り出す、向きを変える、というのが基本機能です。

その分、システムを搭載するコンピュータは処理能力や容量も、例えばスマホなどに比べて、すごく小さくなっています。そこに、様々な機械の動きを指示するプログラムを書き込むために、シンプルで短いプログラムをつくり、生産コストを可能な限り小さくするスキルが求められます。

制御開発との違い

ざっくり説明すると、組み込み系エンジニアは、機械の基本的な動作を指示するためのシステムを作ります。制御開発は、例えばエアコンで、室温を24度に設定した場合、その温度に達した時に、風量を減らして、室温を維持するよう機械を制御するシステムを作ります。最近では、室内にいる人を感知して、部屋中ではなく、その人の周りの空間だけの温度を調整できるように風を制御するような機能もありますが、こうしたシステムを作るのが制御開発の仕事です。

しかし、最近では組み込み系と制御開発の仕事の境界線がはっきりせず、その両方を兼ねて開発するケースも増えています。

タイズでも職種名が(組み込み系/制御開発)といった2職種が併記されている求人案件があるのはこのためです。

組み込み系エンジニアの仕事の魅力は?

ポイント

仕事の魅力、やりがいについて

自分が考えた通りに機械が動かすことが開発エンジニアとしての一番大きな魅力です。もちろん、それが家電量販店に並んだり、街で使っている人を見かけたり、工場に設置されて次々と製品を作りだしているのを見るなど、自分の技術が役立っているという実感を得られやすい仕事です。

また、いろんな製品で利用されている組み込みシステムですので、会社の主力製品の市場が小さくなって、将来性に不安を感じて転職されるケースもあります。

家電や生産機械、自動車など、どの業界でも組み込み系エンジニアに対する求人ニーズが高く、一方でプログラミングに加え、ハードウエアの知識を持つエンジニアの全体数が不足しているため、転職成功の確率が高い職種です。

組み込み系エンジニアの転職理由

タイズのサービスを利用して転職した組み込み系エンジニアの転職理由は以下のようなものがあります。

  • 「技術領域を広げたい」
  • 「会社方針の転向で、私のやりたい仕事は前職ではできない」
  • 「主力事業の先行きに不安を感じて、転職を決意」

技術領域を広げてスキルを磨きたい方や希望する仕事が出来なくなったなど、仕事内容を理由に転職される方が多いようです。市場ニーズが高く、若手エンジニアの数が少ないことから、満足できる転職を実現される方が多いのも組み込み系エンジニアの特徴です。以下の記事では転職のコツについて解説しております。ぜひご覧ください。

組み込み系エンジニアの平均年収は?

転職活動と不安について

年収は500万円前後が相場

所属企業や年齢、経験年数によっても異なりますが、組み込み系エンジニアの年収は500万円前後が相場となっています。経験を積んでスペシャリストになったり、管理職になると収入をアップしていけるでしょう。

組み込み系エンジニアのキャリアパス

キャリアパスについて

スキルを磨き、経験が増えれば増えるほど、キャリアステップが可能になります。管理系ならプロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーへ、開発系ならシステムアーキテクトやスペシャリストへとキャリアアップできます。AIなど、市場が急成長している企業なら、人材不足が深刻なので、1000万円台の年収も可能です。

将来性について

組み込み系システムはあらゆる機械に搭載されています。家電やスマホ、医療機器、生産装置、ロボットなど、そのために開発されるシステムは無数にあります。これからも様々な新しい製品が世に送り出されてくる限り、組み込み系エンジニアの仕事はなくなりません。

さらに、あらゆるものがネットでつながるIoTやそれら通じて収集されるビッグデータを解析・学習するAI、メガネや衣服、腕時計など体にコンピュータを装着するウェアラブル、自動車の価値を大きく広げるCASEなど、時代を変えていくような技術領域、スタートアップ企業でも仕事が増えていくと思われます。つまり、組み込み系エンジニアには豊かな将来があると言えるのです。

組み込み系エンジニアの転職に有利なスキルとは?

開発言語とハードウエアの知識を増やしていけばいくほど、転職に有利です。

アセンブラからC言語、C++、Java、Python、Rubyと開発言語を増やすことで、仕事内容も待遇も着実にステップアップさせることができます。

AI開発にはC言語とPythonが使われているので、AI開発に携わりたい方は、その2つの言語を習得することをお勧めします。

これまでになかった新しい市場や製品には、将来大きく拡大する可能性があります。自動運転やドローン、IoT、AIなど、新技術領域への転職を考えているなら、つねに最新の情報をキャッチして、転職での市場価値を高めることに取り組んでくださいね。

まとめ

人材不足で、引く手あまたの仕事が組み込み系エンジニア、求人企業も大企業からスタートアップ企業まで、実にバラエティに富んでいます。

まずは必要とされる開発言語を覚えて、ハードウエアの知識を増やしましょう。

将来性にも大きく期待でき、高い年収を実現できる可能性のある組み込み系エンジニアへとキャリアチェンジするため、まずはキャリア採用の求人情報の収集から始めてみませんか?

SNSでシェア

この記事を書いた人

プロフィール写真

安達 篤史

株式会社タイズ

これまで17年間、転職エージェントのコンサルタントとして従事し、これまで1,000名以上の転職支援を実施。
技術系を中心に幅広い知識・経験があり、納得感のある転職を実現している。

安達篤史のプロフィールはこちら

送信中です