プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社――仕組みを作り、現場を動かす経営システム部の挑戦

プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社――仕組みを作り、現場を動かす経営システム部の挑戦
左から
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 経営システム部 システム管理室 情報セキュリティ推進グループ 宮脇 健様
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 経営システム部 システム企画開発室 バリューチェーンDXグループ 山中 勇矢様
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 経営システム部 デジタルインフラ推進室 共通基盤グループ 中村 淳様
株式会社タイズ 担当コンサルタント 柳 貴一朗
株式会社タイズ 担当コンサルタント 小泉 愛斗

プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社(以下、ppes)は、車載用の角形リチウムイオンバッテリーの開発・製造・販売を手がける企業です。トヨタ自動車株式会社とパナソニック株式会社の合弁会社として2020年に操業を開始し、電動化が加速する自動車業界の中で、重要な役割を担っています。

経営システム部は、こうした事業を支える基盤として、IT・DXの推進や業務システムの整備・運用を担う組織です。基幹システムや共通基盤の運用に加え、情報セキュリティ、ガバナンス、業務部門との調整など、関係者が多いテーマを横断的に扱いながら、現場が安全かつ効率的に動ける環境を整えています。

今回は、経営システム部で活躍するお三方に、新しい会社ならではのやりがいや今後のビジョン、挑戦に前向きな風土、ワークライフバランスを実現できる職場環境について、お話を伺いました。

01. お三方の経歴に見る、転職の理由と現在地

お三方の経歴に見る、転職の理由と現在地

――まずは、お三方のご経歴を教えてください。

宮脇様:大学では哲学を学び、新卒でベンチャー企業に入社しました。社内のさまざまな業務を経験する中で、「専門にしたい」と思えたのがセキュリティ領域です。経営層から現場まで会社全体に関わり、自分の働きかけが広く影響する点にやりがいを感じました。
転職を考えた理由は2点あります。1点目は、セキュリティに専任で従事し、専門性を高めてより大きな挑戦ができる環境に身を置きたいと考えていたこと。もう1点は、転職直前に子どもが生まれ、仕事と家庭を両立できる働き方を実現したいと考えたことです。話を聞く中で、ppesなら両方が叶えられそうだと感じました。

現在はエンジニア職ではない立場から、情報セキュリティの社内事務局として、全社向けのガバナンスや教育を中心に取り組んでいます。制度やルールを整えるだけではなく、「なぜ必要なのか」を伝え、現場の理解と協力を得ながら前に進めることも大事な役割だと感じています。

中村様:1998年に某消費者金融の情報システム部門に入社し、勘定系システムを中心に、アプリとインフラの両面で、開発から運用まで一貫して携わってきました。昨年、初めての転職でppesに入社しました。転職の理由は、「外の世界を知りたい」と思ったからです。
同じ現場に長くいると、やり方が固定化しやすい。SaaSなど選択肢が広がる中で、それを活かしにくい環境にもどかしさもありました。

金融業界から製造業に転職しましたが、考え方が似ている部分は多いと感じます。例えば金融の「勘定系システム・OA環境」のように、こちらでは「FA環境・OA環境」といった整理があります。
一方で仕事の進め方は違いました。前職は上から指示が降りてくる形が多かったのに対し、ppesではまず目的やゴールを定め、進め方は自分たちで組み立てられる。自由度の高さには驚きました。

現在所属している共通基盤グループは、アプリ領域とインフラ領域の中間地点に位置し、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)などのクラウドコンピューティングサービスを用いたシステム基盤の維持・運用を担当しています。これまでの経験を活かしつつ、新しい会社だからこそ整備の余地が大きい点に面白さを感じています。

山中様:大学では経済学部に所属し、新卒で信用金庫に営業として入社しましたが、配属は社内SE部門でした。そこからITに携わり、プログラミングやベンダーコントロール、システム導入の面白さに惹かれて、ITスキルを深めたいと考えるようになりました。その後、ITコンサルティング会社へ転職し、電力会社のオフショア開発プロジェクトで領域リーダーを務めました。次にSIerへ移り、製造業向けのデータ活用にも取り組み、4社目としてppesに転職しました。

決め手は、面接で示されたミッションの明確さでした。ppesは新しい会社で、mcframeというERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)の導入も 2023年と、まだ日が浅い。そしてSCM(サプライチェーン・マネジメント)領域を引っ張る後任の人材を求めているとのことでした。ERPは製造業の根幹のシステムで、影響範囲が広いからこそ、挑戦の幅が大きいと感じました。

現在はSCM領域で基幹ERPを担当しています。社員とベンダーを合わせて約30名規模の体制でマネジメントを担いながら、推進と実行を両輪で進めています。

02. 未整備を埋め、巻き込み、前に進む――統制とスピードを両立する現場のリアル

未整備を埋め、巻き込み、前に進む――統制とスピードを両立する現場のリアル

――今の組織や業務の中で感じている課題感について、率直にお聞かせください。あわせて、それをどう乗り越えていくのか、御社の描くビジョンも含めてお伺いしたいです。

中村様:新しい会社特有で、ルールがないことは課題になりやすいですね。進め方を決めるだけでも時間がかかりがちで、ナレッジを累積する仕組みも十分ではありません。とはいえ皆がやるべきことの必要性を理解しているので協力的ですし、今は“決め方そのもの”を改善する取り組みを進めています。

山中様:現状、まだ整備しきれていない部分は多いですね。私はmcframe稼働から約1年半のタイミングで参画しましたが、安定稼働に課題があり、生産性の面では、本来かけるべきではない工数もありました。
品質向上や生産性向上も含めて、入社後の1年は“システムとしての安定稼働”に向けた整備に注力してきました。
自分たちで仕組みを作っているという手応えもあり、大変さと同時にやりがいも日々感じています。

――改善を進める上で、現場や他部署を巻き込みながら動くのでしょうか?

山中様:そうですね。大規模になると、業務部門と情報システム部門の連携だけでは難しいので、生産企画などの企画部門も交えた体制で協議しながら進めています。関係者を巻き込む前提だからこそ、ppesでは「人を巻き込む力」が欠かせません。

――「人を巻き込む力」について、具体的に教えてください。

山中様:ppesならではで言うと、「キーパーソンを見つけて引っ張ってくる力」です。改善したいテーマごとに、誰がカウンターパートかを見極めて場をセッティングする。社内でもベンダーでも、必要な情報を手繰り寄せられないと最初の一歩が重くなります。

宮脇様:私も同感です。まずグループ長などに相談して手掛かりを得て、「この人だ」と分かった瞬間から動きが速くなります。話しに行くと共感から入ってもらえることが多く、「実現に必要なものは何か」「抜けている視点は何か」を一緒に整理してくれる。「できる方法を一緒に探す」文化があるのはとてもありがたいですね。

――前職と比べて、御社のIT・DX推進のスピード感や、組織規模の大きさはどのように感じていますか?

山中様:スピード感は「ある部分と、ない部分がある」というのが率直な印象です。方針が定まった案件や、0→1で立ち上げるDXはテンポよく進みます。一方で、規模が大きい分、セキュリティや統制、影響範囲を踏まえた土台づくりが欠かせません。生産に影響が出る領域もあるので、石橋を叩いて渡る場面はどうしても出てきます。
ただ、部としてスピード感は意識しているので、今後どんどんスピードが上がっていくと感じています。

中村様:各部署横断で責任者や関係者が参加する”大部屋活動会議”という場が毎週あるため、意思決定は早いです。ただ、関係者が多い案件ほど「どう実現するか」の擦り合わせに時間がかかることがある。そこは今後の改善余地だと感じています。

宮脇様:ステークホルダーが多く影響範囲が広いので、各領域の視点で「このやり方で本当に大丈夫か」を確認しながら進める必要があるんですよね。PDCAでいうと、PとCを丁寧に回す感覚があります。合意を作って、やると決まった後の実行は速いですし、検証して改善に移るのも速いです。

――今後、どのようなキャリアを描いていきたいですか?

宮脇様:今の領域で改善や提案は進めていますが、取り組み自体を企画として組み立てて回すところはこれからです。次の段階として、自分が企画した改善が組織の推進力となるところまで担えるようになりたいです。情報セキュリティを手段に、会社に貢献していきたいですね。

山中様:私としては2ステップで考えています。まずはSCM改革に沿って、システムをどう全体最適化していくかを企画立案し、マネジメントを通じて成果として形にする。その上で、蓄積したデータを使い、経営に影響を与える取り組みを企画・提案できる人材になりたいと考えています。

中村様:前職のシステム運用では実現できなかったことを、ppesで形にしたいです。例えば運用業務が部署ごとに散らばり、ガバナンスが効きにくいという課題がある。運用をある程度集約して効率を上げる方向に、組織として改善していければと思っています。

03. 「頼る責任」で仕事が回り、ワークライフバランスも整う職場環境

「頼る責任」で仕事が回り、ワークライフバランスも整う職場環境

――組織全体の雰囲気を教えてください。

宮脇様:新しい会社として、建設的に議論を重ねながら、自分たちなりのやり方を築き、前進していこうとする雰囲気があります。やり方を固定せず、変化に合わせて検討を続け、改善していく姿勢が、全社的に根付いていると感じます。

山中様:協力的な方が多く、挑戦を止められることはまずありません。経営システム部に限らず他部門も含めて動きやすく、挑戦しやすい環境だと感じます。

――上司や組織とのコミュニケーションで、前職との違いを感じる点はありますか?

宮脇様:前職では社内SEが自分1人で、ロールモデルが見えにくく、キャリアを描きづらかったです。ppesは目指したい人が多く、同じ領域の上司もいます。進みたい方向性を伝えると「サポートするよ」と返してくれて、任せつつ見守ってもらえていると感じます。

中村様:「中村さんのやりたいようにやっていいよ」とよく言われます。前職ではあまりなかったので、新鮮でした。「責任ある自由」という感じですね。

山中様:私も、上長と同じ方向を向けている感覚があります。社内外の情報を一緒に取りに行き、関係部門へのヒアリングやベンダーとの対話を重ねる中で意見が一致してきました。バックアップも得られ、仕事が進めやすいです。

――先ほど「責任ある自由」という言葉もありましたが、安心して発信できて、任せてもらえる環境なのは大きな魅力ですね。

山中様:裁量が広く、思うようにやっていい一方で、放任ではないのがppesの特徴です。自分でエスカレーションする前提ではありますが、相談すればバックアップは手厚いです。例えば、ベンダーの取り組み方や体制への意見や、mcframeの活用方針に関する意見を聞きいれてもらいやすいです。裁量を持ってプロジェクトに取り組めることにやりがいを感じます。

宮脇様:「責任ある自由」の“責任”には「頼る責任」も含まれると思っています。困ったときは大部屋活動会議に持っていくと、各領域の視点が集まり、部長が判断してくれます。頼ることも、推進者としての重要な役割だと感じます。エスカレーションする場が設けられているので動きやすいですね。

――労働時間や働き方の面で、働きやすさを感じる点はありますか?

宮脇様:「家庭第一」を宣言しているので、ノンコアフレックスは本当にありがたいです。家庭の事情で在宅や会議調整が必要になったときも、相談すると快く受け入れてくださり、周囲の方々が具体的な段取りまで一緒に考えてくれるなど、非常に協力的な環境に救われました。制度を有効に活用でき、周囲に支えてもらえていると実感しています。その分、チームに貢献したい気持ちが自然と強くなっています。

山中様:休みも取りやすく、周囲の方々がさりげないフォローで支えてくれます。プライベートのイベントの際にも、周囲がごく当たり前のようにフォローしてくれました。ワークライフバランスが良くなったのが、一番転職して良かったことかもしれませんね。

中村様:前職は24時間365日、連絡が来る環境でしたが、ppesではそうした無理が起きにくいです。いい意味で驚きました。メリハリをつけて働くことができ、業務時間中(8:30〜17:05)は忙しいですが、終業後はプライベートの時間が確保できます。

――その背景には、どんな要因があるのでしょうか?

中村様:管理職が実務を抱え込まず、マネジメントに特化している印象があります。役割を明確にしているから、チーム運営が安定し、働き方も整いやすいのだと思います。

――制度や働き方に加えて、日々の仕事の“やりがい”が生まれやすい環境かどうかも気になります。モチベーションはどんな時に高まりやすいですか?

山中様:アウトプットが成果になり、認められるサイクルが回り始めると、やる気は自然と引き出されやすいと思います。ppesはその土壌が整ったモチベーションが下がりにくい環境です。マネジメントでもその点を意識するようにしていますね。

中村様:会社のビジョンと自分の仕事をつなげて考えることも重要です。誰のため・何のために作るのかが分かると、品質にもやりがいにもつながります。特にシステムは業務理解の差が品質の差につながりやすいので、基盤の仕事でも意識したいですね。

宮脇様:ステークホルダーと対話する機会が多いので、自分の仕事がどこに寄与しているのか、誰のどんな価値につながっているのかが見えやすいです。こちらからお願いする内容がどんな改善を生むのかをイメージしやすく、その分、手応えも感じやすいですね。

山中様:一方で、運用や保守を担う方のモチベーションをどう上げるか、どこにやりがいを見出すかは今後の課題です。ここは丁寧にケアしていく必要があります。

04. 「生み出す力」と「育てる力」。役割を補い合う、チームの強さ

「生み出す力」と「育てる力」。役割を補い合う、チームの強さ

――どういった方が向いていると思われますか?0→1や改善を楽しめる方が合うのでしょうか?

山中様:0→1が求められる場面はありますが、システムは作って終わりではありません。保守・運用で安定的に回し続けて、はじめて価値が出ます。だから、0→1が得意な方だけでも、運用が得意な方だけでも成り立たちません。役割を住み分けてチームワークで進めるのが大事だと思います。

宮脇様:セキュリティも同じですね。ガバナンスや教育に加え、社用PCの操作状況から漏えいリスクを検知する運用も行っています。日々の運用をきちんと回すことが土台になりますし、強みと弱みを補い合うバランスが重要だと実感しています。

――チームとしては、どのように役割分担しているのですか?

宮脇様:「何が得意で、何が苦手か」を話し合い、苦手な業務は任せ、得意な分野で貢献できるような役割分担を部全体で考え、配置を決めてくれていると感じます。そのおかげで現場では、自然と各自の得意分野を生かした役割分担が行えている印象です。

――今、各組織としてはどちらのタイプが求められますか?

宮脇様:セキュリティは地道さも必要ですが、攻撃手法はどんどん変わり、AIで変化も加速しています。最新の脅威をキャッチアップし、守り方を社内運用に落とし込める、0→1寄りのタイプが合うと思います。

中村様:社内SEはスペシャリストも大切ですが、「広く浅くを極める」オールラウンダーが活躍しやすいと思います。分からないことは素直に吸収し、社内事情も踏まえて調整する。そうした姿勢が強みになります。

山中様:SCMチームは結論として「両方」です。安定運用を担う人材と、SCM改革に向けてコスト削減や全体最適を考え、企画を進められる人材。両輪がそろって、初めて前に進みます。

――専門性はどの程度求められるのでしょうか?入社後に伸ばしていける部分もありますか?

宮脇様:今、セキュリティの深い知見が必須とは限りません。特に20代後半〜30代前半なら、知識の深さ以上に「チームで一緒にやっていけるか」が大切だと思います。私も入社後に学びながら取り組んでいる部分が大きいです。
そのため、この分野に好奇心を持ち、学び続ける姿勢を持っておく必要があると思います。

山中様:私も製造業が初めてで、サプライチェーンもmcframeも入社してから学びました。学ぶ姿勢があれば十分やっていけますし、周りもサポートしてくれる環境です。
大事なのは、やる気や主体性、そしていろんなことに興味を持てるかという点ですね。

05. 必要なのは専門性より、「挑戦したい」という意志――成長フェーズを、あなたとともに

――最後に、応募を検討されている方にメッセージをお願いいたします。

山中様:特別なスキルセットや業界の専門知識が最初から揃っていなくても大丈夫です。「楽しそう」「入ったらこんなことができそう」と少しでもイメージできる方なら、良い関係を築けるはずです。ぜひ来ていただけたら嬉しいですね。

中村様:私は47歳で初めて転職しました。迷いはありましたが、動いてみると想像以上にうまくいくことも多いように思います。長く悩んでいる方ほど、一歩踏み出すことで景色が変わると思います。

宮脇様:「自分の知見では足りないかも」と構えすぎず、「挑戦したい」という気持ちで来てほしいです。会社も成長フェーズで変化が大きい分、その流れに乗って自分も伸びていけます。会社の未来と自分の未来を作っていくフェーズを、ぜひ仲間として共にできたら嬉しいです。

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柳 貴一朗

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより

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