村田機械の強みや社風、求める人材とは?犬山事業所で歩めるキャリア

村田機械の強みや社風、求める人材とは?犬山事業所で歩めるキャリア
左から
村田機械株式会社 業務支援本部・犬山総務グループ 採用担当 林 柚花様
村田機械株式会社 業務支援本部 犬山総務グループ部長 城 悦英様
株式会社タイズ 担当コンサルタント 藤巻 健斗

01. 村田機械とは

村田機械は、1935年創業で繊維機械から始まった企業です。本社を京都に置き、支社を東京・大阪に、事業所を犬山・伊勢等に構えています。

現在はL&A事業部、クリーンFA事業部、工作機械事業部、繊維機械事業部、情報機器事業部の5つの事業部で事業を行っています。

創業から一貫して非上場を貫いてきたことで、目先の業績にとらわれず、長期的な目線で独自の技術を開発してきました。そのため、どの事業においても業界トップクラスのオンリーワン、ナンバーワンの技術や製品を持っています。

02. ご経歴について

ご経歴について

城様)1985年に新卒で村田機械に入社しました。L&A事業部で機械設計や技術管理、品質保証を経験しました。その後犬山総務グループに移り、現在に至ります。

林様)私は2016年にキャリア採用で入社しました。前職の建設会社の人事・総務経験を活かして転職したいと思っていたところで村田機械の求人に出会いました。村田機械は事業が5つあって、幅広く行っているのも前職と比べたときに新鮮さを感じました。

当時面接をしてくれた城さんと関わってくれた全員が優しい印象で、この会社なら働けそうだと思い入社を決めました。現在はキャリア採用と高卒採用、ほか総務の業務も行っています。

03. 村田機械の事業内容は?強みと今後の展開

村田機械の事業内容は?強みと今後の展開

世の中の流れに合わせた事業展開

城様)村田機械は1935年に創業し、2025年に90周年を迎えます。繊維機械から始まり、工作機械事業やL&A事業、情報機器事業、クリーンFA事業と多くの事業展開をしてきました。

▼各事業の概要

事業名 事業概要
①  繊維機械 糸を作る繊維機械の開発・製造
②  工作機械事業 金属加工を行う工作機械の開発・製造
③  L&A事業 製造業・流通業向けに搬送自動化システム※を提供
④  情報機器事業 複合機や生産管理システムなどを提供
⑤  クリーンFA事業 半導体工場向けに搬送自動化システムを提供

※搬送自動化システム:自動倉庫や無人搬送機器、マテリアルハンドリング設備などを組み合わせた仕組み

 

村田機械は世の中の流れに合わせて、事業展開をしています。例えば情報機器事業部では、ファクシミリから通信機器にシフトチェンジしてきました。90年間事業を続ける中で世の中の時流をキャッチし、ユーザーが求めている製品に組み替えながら提供してきています。

柔軟なカスタマイズと迅速な意思決定が村田機械の強み

お客様のニーズに合わせたカスタマイズとは

城様)どの事業部でも標準的な製品はありますが、そこにお客様のニーズに沿った付加価値をつけて、お客様独自の製品を提供しているのが強みです。
機械にお客様が合わせるのではなくて、「お客様の課題に合わせて機械や周辺装置・ソフトを組み合わせたソリューションを提案しています。工程単体ではなく工場全てを自動化するため、お客様の求める自動化設備の在り方を追求し、他社製品を含めてトータル的な提案をしております。

意思決定のスピード感も強み

城様)非上場だからこそ意思決定が早いと思います。やりたいことはすぐやらせてもらえますし、数億円の稟議もあっという間に下りるくらいスピード感があります。なんでもやってみていい、でも同じ失敗はしないようにというのがモットーですね。

株主よりお客様のことを見て、世の中に役立つ機械を作っていこう、そのための社員を大切にしていこうというのが経営者の思いであり村田機械のスタンスです。「お客様と社員のために」という思いの会社ですね。

売上右肩上がりー事業好調の背景とは

城様)少子高齢化の中で自動化のニーズが高まっています。そのニーズに対応できるよう製品開発していることが好調な背景ですね。
特に、L&A事業部やクリーンFA事業部は、ニーズに合わせた製品をどんどん展開できています。

また、半導体はスマートフォンにもたくさん使われていますが、半導体の市場は、2030年には世界で1兆ドル(約100兆円)規模に達すると予測されています。今後さらに伸びていく半導体市場にも、村田機械の事業がマッチしていますね。

林様)L&A事業部は60年近く続く事業ですが、上場していたら芽が出る前に終わっていたかもしれません。長い目で見てこれが必要だと判断して続けてきたことで、現在の村田機械にとって大きな事業になりました。

そういえば、クリーンFA事業部もかつては赤字が続いた時がありました。

城様)クリーンFAがL&Aに含まれていた時があり、L&A事業部にとって重荷だった時期もありましたね。当時行っていた液晶パネル搬送システムの利益率が低く、売れば売るほど赤字という状態でした。それをL&Aの他の事業で支えていましたね。
今は独立して村田機械全体で5つの事業部がありますが、その時々で不調な事業部を好調な事業部が支えて、助け合っています。そのおかげで会社として安定して成長してきました。

今後の展望|100周年に向けて

城様)村田機械は、2035年に創業100周年を迎えます。それに向けて、各事業部がロードマップを作成しています。

例えば、L&A事業部は海外比率をより高くできるように取り組みを進めています。クリーンFA事業部は、半導体業界の伸びと共に更なる成長を見込んでいます。

また、基幹システムやPLM※を入れ替えて業務効率を上げていくことに注力していきます。自社の新しい自動化設備を備えた工場の建設も検討しております。

※PLM:製品ライフサイクル全体における情報を一気通貫で管理・活用するためのシステム

04. 社風や働き方について

社風や働き方について

上司を「さん」付けで呼ぶ、風通しの良い社風

林様)「労を厭わない、失敗を恐れない、失敗から学ぶ」という考え方が根付いています。間違えるのは良いけれどそれを繰り返さないという考え方なので、いろんなことに挑戦させてもらえる社風だと思います。
それは若手も同じで、理論が通っていて経済的に許す範囲であれば挑戦させてもらえるのが良いところだと思います。実際に入社した人の声として聞くこともありますね。

それを支える土壌として、上司を役職名でなく「さん」付けで呼ぶというのが大きいと思っています。
やりたいことや意見を話しに行くときにも、良い意味で役職を意識しすぎず、心の壁を感じずに伝えることができていますね。
忙しいとか、意見は求めていないといった否定的なことを言わず、どっしりと構えて意見を聞いてくれます。

城様)忙しくても意見や話があればきちんと聞こうという気持ちは、私自身ずっと持ち続けていますね。

村田機械の働き方とワークライフバランス

林様)育休を取得する方が非常に多いです。女性だけでなく男性の取得も増えてきていますね。それから、部署によって毎週特定の曜日に定時退社奨励日を設定していたりもします。

テレワークの制度も実際に利用されています。コロナ禍にかなり制度として進んだものが、現在も引き続き継続中です。育児や介護をしている方々も利用しています。時差出勤も導入しているので、時間を後ろにずらして出勤する方もいます。

有休については、「誕生日有休」や「感謝有休」など名前を付けることで社員が取得しやすいようになっています。有休とは別に、「フレックス休日」という当社独自の制度もあります。年間休日123日のうち、6日間は自分が希望する日を休日にできる制度です。そのため、有休を使わずとも休みたい日に休めるのが魅力です。

現在業績が好調なので忙しく、残業が増えている部署も一部あります。
ただ、残業時間も改善傾向にあり、数年前は平均残業時間が30時間だったのに対し、直近は25時間程度になっています。本社人事と私たち総務とで連携して更なる改善に向けて取り組んでいます。

05. 犬山事業所について

村田機械を支える犬山事業所とは

城様)犬山事業所は村田機械の最大の拠点です。村田機械グループだけで約2400人、協力会社を含めると4000人弱の社員が働いています。

犬山事業所には研究開発から設計、製造まで、サプライチェーンの全てがあります。犬山事業所だけで一貫して完結しているのが、犬山事業所の強みであり魅力だと思っています。

仕事の進め方としては、設計やSE、製造など部署間で密に連携を取っていますね。どのようにしたらお客様に満足いただける仕様になるか、納期に間に合うかということを話し合いながら進めています。その分コミュニケーション能力が必要になってくると思います。

拠点間の連携ですと、クリーンFA事業部の場合は伊勢と犬山に拠点があるので密に繋がっています。それ以外の事業所間においても、業務支援本部や製造本部、研究開発などの全社横串の部門は各種会議を通して、部署ごとに連携を取っていますね。

村田機械を支える犬山事業所社宅新築

(社宅(新築))

働く環境も暮らす場所も快適に|充実の設備と犬山の魅力

リニューアルして充実の社内設備に

城様)2024年に食堂をリニューアルし、設備や内装が全て新しくなりました。

そして社宅も2025年に新しく建て直しました。住宅手当は景気が悪くなると廃止される可能性がある一方、社宅は一度建てたらずっと社員に使ってもらえるという経営者の考えのもとで導入しています。独身寮もあるので、独身の間は寮、結婚後は社宅、そしてマイホームを持つ、というライフプランも考えていただけます。
※社宅に関しては建て替え後、かなり人気で抽選での入居となっています。

体育館も補強工事を行い、シャワーブースやトイレなども新しくしています。バスケや卓球、バレー、フットサルやバドミントンなどのクラブ活動があり、体を動かしてリフレッシュすることができます。定時後や休日に開放されていて、体育館の隣にはテニスコートもあります。

村田機械を支える犬山事業所社員食堂外観

(社員食堂の外観)

村田機械を支える犬山事業所 社員食堂内の様子

(社員食堂内の様子)

住みやすい町、犬山の魅力

城様)都会でもなく田舎でもなく、程よくて住みやすいですね。名古屋にも岐阜にもセントレア空港にもアクセスしやすく、都会に出やすいです。

犬山市はすごく緑が多い山の町です。犬山城には歴史を感じられますし、犬山市が犬山城の城下町にもあたるので、道路が広くて風情があり、風光明媚な良い町です。明治村やリトルワールド、モンキーパークもあり、家族で住みやすい町でもありますね。私自身、犬山愛に溢れています。

林様)名鉄犬山線沿いで名古屋-犬山間に住んでいる社員が多い印象があります。犬山は名古屋と逆方面なので、平日は通勤電車が空いていて快適です。通勤ラッシュがなくて電車で座れるのが良いですね。
名古屋も気軽に行けるので、休日も遊びに行きやすいですね。人も多すぎず、ファミリー世代だけでなく独身世代にとってもちょうどいい場所だと思います。

06. 村田機械でのキャリアパスや入社後の教育体制

キャリア入社者のサポート体制とは

林様)基本的には皆さんが異業界からの入社であるという前提としています。そのため、最初は製品や安全・規格、ISOなどの教育からスタートします。必要に応じて外部講習の受講や、社内で資格を取得できる環境もあります。活用しながら学んでいっていただく形です。基本はほとんどの部署でOJTを行っています。

城様)コロナ前はキャリア入社した方に横の繋がりを持っていただける対面の研修制度があったので、今後再開していきたいですね。

林様)また、入社後の状況を確認するアンケートを毎月実施しています。回答で気になることがあれば、面談をしています。ちょうど先日も、前職とのギャップがあるという方に話を聞いて、我々総務部が動いたり相談に乗ったりといったことをしました。キャリア入社した方ができるだけ一人で悩まないような環境作りに力を入れているところです。

村田機械で歩めるキャリアパスとは

林様)一般的には、まずは一人で業務ができるように学んでいただきます。その後、2~3人のチームリーダーとして後輩の指導やサポート、指示出しをしていくようになります。そして30代中盤~40歳でチームリーダーとしてマネジメント、40~50代前半で管理職もしくはスペシャリストになっていくという流れですね。

城様)人事制度として、役職ごとの研修など、各年代でキャリアを見直す機会があります。 特に管理職(ジェネラリスト)かスペシャリストかというのは大きな分岐点になりますね。どちらもお給料は変わりませんが評価ポイントが異なります。

選ぶ段階よりも前のタイミングに研修を準備して、その後のキャリアについて考えてもらえるようにしています。

5年後、10年後にやりたいことを話す場(上司との1on1)を設けて、管理職は聞き役に徹するというスタイルです。決めるのは本人ということを重視したキャリア支援研修も、これからより積極的になっていく予定です。

評価制度「クロスレビュー」について

城様)評価制度には、クロスレビューという仕組みを導入しています。直属の上司だけでなく、仕事上関わりのある部門の管理職が集まって多面的に一人を評価します。自分の部下と比べて相対的な評価も取り入れています。

07. 求める人材とは

求める人材とは

キャリア採用を通して新たな視点を取り入れたい

林様)業績好調で増員というのが採用の一番の理由ですが、同時に、別の会社の文化・知識を持った方に入社していただくことで、村田機械として新しい視点や気づきを得られると考えています。

村田機械として、お客様からの案件に取り組んでいくのはもちろんのこと、新機種の開発や新しい分野での挑戦を全部署でもやっていきたいです。キャリア採用の方が新たな視点をもたらしてくださることを期待します。

スキルよりも「やる気のある方」を求めています

城様)求める人物像は、「チャレンジしていただける方」「向上心がある方」「コミュニケーションがとれる方」です。若い方であれば可能性を秘めた方を採用したいですね。
ほとんどが異業界からの転職になると思いますので、入社後いろんなことを学んでいただくことになります。前向きに取り組んでいただけそうかを、選考の基準としております。

林様)事業や製品が好きだとより良いですね。興味を持ってくださっているのがきちんと面接で見えるといいなと思います。スキルが足りない場合でも、これからきちんと学んでいってもらえそうな方だという印象を受けますね。

城様)最終面接は対面でやるということにもこだわっています。実際にお会いしたときの雰囲気も大切だと思っていますね。

林様)なるべく工場見学も面接とセットで行いたいという思いがあります。こちらも応募者の方を見させていただくのですが、応募者の方にもこういう機械なんだとイメージしてもらいたいと考えています。

城様)向上心やコミュニケーション力については、どれだけ村田機械のことを勉強してくれているかというところで判断していますね。それから、しっかり目を見て自信を持って話してくださっているかも見ています。多少間違えても、自信を持って話してくださる方はすごく気持ちが良いなと思いますね。

電気系や建築系の方の応募もお待ちしています

林様)「村田機械」という社名の影響で、機械系出身の方からの応募が多い傾向にあります。しかし実際には、電気系や建築系の方も、非常に貴重かつ重要な役割を担っています。ぜひそういった方にも応募いただけると嬉しいです。

城様)建築系は、自動倉庫などで建屋そのものを作ったりビル式の自動倉庫を作ったりもします。

林様)機械は搬送機械のイメージがあるのですが、建物と一体型なので、建物ありきの部分があります。
ゼネコンさんに建物を作ってもらって、中に自動倉庫や無人車、搬送設備といった機械を入れる流れになるんですよね。

林様)ゼネコンさんと話をするうえで建築のことが分かっていないと難しいので、建築系の方の存在はかなり重要ですね。

応募を考えている方へメッセージ

城様)意思決定が早くスピード感がものすごくある点が、村田機械の良さです。そしてやりたい仕事は基本的にやらせてもらえます。 失敗を恐れずにチャレンジさせてくれる土壌がありますので、チャレンジしたい方にはぜひ一緒に仕事していただきたいですね。絶対に夢を叶えられると思います。
経営層が社員の方を向いて仕事をしてくれていて、社員をすごく大切にしている会社です。村田機械の良さを分かってくださる方をいつでもウェルカムで迎えます。

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この記事を書いた人

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藤巻 健斗

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより

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