【年代・業界別】経理・財務・会計職の転職活動完全ガイド

経理・財務・会計職の転職を考えている方必見!本記事では、年代別や業界別、経験別、企業規模別に、経理・財務・会計職の転職を徹底解説します。

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【年代・業界別】経理・財務・会計職の転職活動完全ガイド

会計・財務・会計職は、企業の経営を数字の側面から支える重要な役割を担っています。企業の健全な運営を陰ながら支える、まさに「縁の下の力持ち」といえるでしょう。安定性や専門性の高さから、常に一定の求人ニーズがあるのも特徴です。

本記事では、経理・財務・会計職への転職を考えている方に向けて、年代・業界別の転職市場の特徴や成功のポイントを解説します。

タイズは大手・中堅メーカー専門の転職エージェントです。これまで10万人以上の方の転職をサポートしてきた実績があり、経理への転職実績も豊富です。経理・財務・会計職に転職したい方はぜひご相談ください。

―目次―

1.経理・財務・会計職の仕事内容と重要性
2.【年代別】転職のポイントと重視されるスキル
3.【業界別】経理の転職市場|求められるスキル、キャリアパス
4.【企業規模別】転職のポイント
5.転職活動のステップと成功のポイント
6.未経験での転職は難しい?未経験経理転職のポイント
7.経理経験者が転職する際の3つのポイント
8.転職に必要なスキルと資格
9.経理・財務・会計職の転職市場の動向
10.経理・財務・会計職の転職活動を成功させるには
11.【高年収】【大手企業】【職種未経験可】の正社員求人情報

経理・財務・会計職の仕事内容と重要性

経理・財務・会計職の仕事内容と重要性

企業のお金の流れを管理し、経営の健全性を保つために、経理・財務・会計職は欠かせません。ここでは、それぞれの仕事内容や重要性を詳しく見ていきましょう。

経理の仕事内容と企業における役割

経理は、企業のお金の流れや取引を記録および集計する仕事です。そして財務諸表を作成することを通じて、企業のお金を管理する役割を担っています。企業の経営状況を把握するためにも欠かせない仕事です。
経理の仕事内容として、具体的には、現金や預金の管理、売上や費用の計上、請求書の発行や支払業務などが挙げられます。

経理の日次・月次・年次業務

経理業務には、日次・月次・年次に定期的に行う業務があります。特に年次の業務は決算期に行うもので、企業の経済状況を決定するために極めて重要です。

日次・月次・年次の具体的な業務は以下の通りです。

  • 日次業務:売上や費用の入力、請求書の発行、入出金管理など、日常的に発生する取引を記録します。
  • 月次業務:日次業務をまとめて月次決算を行い、試算表を作成します。また、給与計算や社会保険料の処理なども行います。
  • 年次業務::決算処理を行い、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表を作成します。また、税務申告書の作成も行います。

これらの業務を正確かつ効率的に行うことが、企業の安定的な経営に不可欠です。

経理・財務・会計の違いとは?

「経理」と「会計」と「財務」は混同されがちですが、それぞれ異なる役割を担っています。

経理

先述のような日次・月次・年次の業務を行い、「過去」のお金の流れを記録・管理する仕事。

財務

企業の「将来」に向けた資金調達や運用を行う仕事。主な業務は、会社の資金管理、資金調達計画の策定、銀行とのやり取り(借入、融資交渉、資金調達)など。

会計

経理と財務を統括し、経営判断に役立つ情報を提供する仕事。主な業務は、日々の取引の記録、財務諸表の作成、税務申告、企業の財務戦略の立案など。

簡単に言えば、経理は「過去の記録と分析」、財務は「未来に向けた資金計画」、会計は経理と財務を総合した仕事であるといえます。

企業の経済活動に欠かせない決算業務と管理会計

決算業務と管理会計は、企業の持続的な成長と発展に欠かせない業務です。

決算業務とは

一定期間(通常は1年間)の企業活動をまとめ財務諸表を作成することを、年次決算業務もしくは期末決算業務と呼びます。企業の経営成績や財政状態を明らかにし、株主や投資家などの外部関係者に報告します。
それに対して1カ月ごとの売上・仕入・経費を集計し試算表を作成することを月次決算業務と呼びます。
決算は主に経理が中心となって行います。企業によっては会計や外部の税理士などと協力して進めることもあります。

管理会計とは

企業の内部向けの会計情報であり、経営者が意思決定を行う際に役立つ情報を提供するためのものです。予算編成や原価計算、業績評価など、経営戦略に直結する情報を分析し、経営陣に提供します。

主に会計が担当しますが、中小企業の場合は経理と会計の部署が分かれていないことがあるので、その場合は経理が管理会計を行うこともあります。

【年代別】転職のポイントと重視されるスキル

【年代別】転職のポイントと重視されるスキル

経理・財務・会計職の転職市場は、年代によって求められる経験やスキル、キャリアパスが異なります。ここでは、年代別に転職市場の特徴を解説し、それぞれの年代に合わせた転職活動のポイントを紹介します。

20代が転職するポイント

20代は、経理としての基礎を築き専門性を高めるために重要な時期です。企業側も、将来性やポテンシャルを重視して採用活動を行います。

経理経験者の場合

より専門性の高い業務に挑戦したり、規模の大きい企業に転職したりすることで、スキルアップや年収アップを目指せます。また経理の経験を活かして、財務や経営企画といった他の職種へのキャリアチェンジも可能です。

経理未経験の場合

未経験者であっても、簿記の知識やExcelを身につけていると歓迎されます。求人の「未経験可」や「第二新卒歓迎」の記載を参考にしましょう。

30代が転職するポイント|管理職候補として転職する

30代前半は「中堅経理」、30代後半は「管理職候補」 のポジションが増える傾向にあります。

管理職候補としてのスキルを身につける

下記のような経験を積むと、管理職候補としての転職が有利になる可能性が高まります。

  • 後輩・部下の育成経験(OJT・業務指導)
  • 業務改善・経理DX(IT活用)の経験
  • 決算業務を主導し、監査法人や税理士とのやり取りができる

「経理+マネジメント」の経験や決算の経験があると、30代後半の転職で有利です。

「経理+α」のスキルを身につける

「経理+財務」「経理+IT」などのスキルがあると、年収アップを狙えます。また、「経理+英語」のスキルがあれば外資系企業への転職を目指せます。TOEIC で700点以上あると応募しやすい傾向にあります。
さらに、USCPA(米国公認会計士)の資格を持っていると年収800万円以上を目指せる可能性があります。

深い経理スキルを身につける

特定の業界知識や、国際会計基準(IFRS)などの専門知識を深めることで、市場価値を高めることができます。また、これまでの経験を活かして、業務プロセス改善やシステム導入などを提案し、組織に貢献することが求められます。さらに、経営層の視点で財務状況を分析し、経営戦略に貢献できることも求められます。

40代以上が転職するポイント| 市場価値と求人状況

40代以上で転職する場合、「管理職経験があるか」「高度な専門知識を持っているか」によって市場価値が決まる傾向があります。

管理職経験がある

経理部門のリーダー・課長・部長などの経験、決算業務の統括・財務戦略・経営分析などの経験、メンバーの育成・チームのマネジメント経験などの管理職経験があると市場価値が高まります。経理部門のリーダーなどの即戦力として採用されやすく、年収600万円以上も目指せます。

高度な専門知識を持っている

以下のような高度な知識があると市場価値が高まり転職に有利です。

  • 公認会計士、税理士、USCPA(米国公認会計士) などの資格がある
  • IFRS(国際会計基準)・M&A・連結決算・IPO(上場準備)などの経験がある
  • グローバル企業での英語を使った会計業務の経験がある

ITスキルを習得する

クラウド会計(freee・マネーフォワード)やERP(SAP・Oracle)を習得しているなど、 DX推進ができる経理人材は転職市場で価値が高い傾向にあります。

スタッフレベルの仕事は若手が優先されるので、40代で経理の転職を成功させるには「経理スタッフ」ではなく「経理マネージャー・管理職・リーダー」として応募するのがポイントです。

【業界別】経理の転職市場|求められるスキル、キャリアパス

【業界別】経理の転職市場|求められるスキル、キャリアパス

経理・財務・会計職の仕事内容は、業界によって大きく異なります。ここでは、主な業界における経理業務の特徴や求められるスキル、キャリアパスなどを解説します。

金融業界

金融業界は、銀行や証券会社、保険会社などお金を扱う企業が集まる業界です。そのため、経理職には高い専門知識と正確性が求められます。

特徴

金融商品に関する知識や会計基準、法規制など、専門性の高い知識が必要とされます。

求められるスキル

財務分析力や金融商品に関する知識、リスク管理能力が求められます。

キャリアパス

専門性を活かして、国際部門や投資銀行部門など、より専門性の高い部署への異動も可能です。

製造業界

製造業では、材料費や人件費、製造間接費を正確に計算する必要があるので、「原価管理」が最も重要な業務です。さらに製造業は設備投資が大きいため、固定資産管理も重要です。過剰在庫・滞留在庫を減らして資金効率を高めるため、在庫管理・棚卸を行う必要があります。

特徴

原材料の仕入れから製品の販売までの一連の流れを理解し、原価管理を行う必要があります。

求められるスキル

原価管理および原価計算の知識や、在庫管理・棚卸の経験、生産管理システムに関する知識が求められます。ERP(SAP・Oracle)やデータ分析を活用できると、転職市場で有利です。

キャリアパス

DX経理や管理会計など、専門性を活かしたキャリアアップを目指せます。経理のスキルに加えて財務戦略やITスキルが備わっていると、キャリアアップや年収アップの可能性が高まります。

IT・テクノロジー業界

IT・テクノロジー業界は、近年急速に成長している業界です。そのため経理職にも変化への対応力や新しい技術への理解が求められます。

特徴

IT・テクノロジー業界では特にクラウド会計やITツールの活用が進んでいます。新規事業や海外展開など、スピーディーな経営判断に対応する必要があります。

求められるスキル

経理のスキルに加えてITスキルがあると転職で有利です。業界のスピード感や事業の変化に対応する柔軟性も求められます。

また、IT企業はグローバル展開が多く、海外売上・海外送金の管理が必要です。
USCPA(米国公認会計士)の資格に併せて、TOEIC700点以上の英語力や外資系企業で求められる経験・スキルを身につけることで、外資系企業への転職の可能性を広げることができます。

キャリアパス

CFO(最高責任者)や留意責任者を目指せます。主な業務としては、企業の資金戦略(折衝・投資家対応)、 IPO・M&A・ファイナンス戦略の見極めなどで、経営に近い立場で企業の成長戦略をサポートすることができます。IPO経験やファイナンスの知識があると、年収1000万円以上に到達することも可能です。

建設業界

建設業界は、建物の建設や土木工事を請け負う業界です。そのため、経理職には、工事原価の管理や資金繰りなどの専門知識が求められます。

特徴

建設業は「先行投資型」のビジネスモデルのためキャッシュフロー管理が重要で、建設業特有の税務処理が多いのが特徴です。そして「プロジェクト単位の会計管理」「工事台帳の管理」「長期契約の収益入金」など、特殊な会計処理が必要です。

求められるスキル

工事会計や原価管理のスキルを持つ経理人材は市場価値が高く、キャリアアップがしやすい傾向にあります。また、キャッシュフロー管理・金融機関対応といった資金管理や、固定資産税・減価償却の処理に必要な納税の知識も求められます。
「建設業経理士2級以上」を取得していると、専門性を証明でき、転職に有利に働く可能性があります。

キャリアパス

「経理部門の管理職」や「財務・経営企画・税務の専門職」などへキャリアアップする道があります。

商社・流通・小売業界

商社・流通・小売業界は、商品を仕入れて販売する業界です。そのため経理職には、在庫管理や販売管理などの専門知識が求められます。「多くの取引を処理するスピード」「在庫・仕入れ・売上管理」「国際取引(商社の場合)」などが求められます。

特徴

仕入・売上・在庫・物流のデータが大量に発生するのが特徴です。ほかの業界に比べてスピーディーに多くの取引を処理する必要があります。

求められるスキル

流通・小売においては在庫管理や原価計算、商社の場合は外貨管理や国際会計が必須で、輸出入取引や関税などの知識も必要です。

キャリアパス

経理マネージャー、CFO(最高責任者)、海外経理、DX経理などの道があります。国際会計や財務、ITスキルを身につけることでキャリアアップが可能です。

【企業規模別】経理・財務・会計職の転職のポイント

【企業規模別】経理・財務・会計職の転職のポイント

企業規模によっても、経理・財務・会計職の仕事内容は異なります。ここでは、大手企業と中小企業それぞれのメリットとデメリットを比較し、転職活動のポイントを解説します。

大手企業

大手企業の経理・財務・会計職の特徴は、経理・財務・会計が別部門になっていることがあるので、業務が細分化され、専門性が求められることです。日常業務の担当が分かれており、特定の業務を深く担当することもあります。
決算や税務申告は、監査法人や税理士と連携しながら進める傾向にあります。

大手企業に転職するメリットとして、給与水準が高いことや福利厚生が充実していること、研修制度が整っていることが挙げられます。

それに対してデメリットとしては、業務が細分化されている分やりたい仕事ができない可能性があること、意思決定スピードが遅いことが挙げられます。

そして大手企業は応募者が多いため、書類選考の段階で魅力的な候補者かどうかを判断されます。職務経歴書では「自分が何をしてきたか」だけでなく「どんな価値を提供できるのか」を明確にすることが大切です。

タイズは大手・中堅メーカー専門の転職エージェントです。タイズを利用している方の書類選考通過率が高いと、採用担当者の方からもご好評いただいています。書類作成のサポートにも親身に対応いたします。ぜひご相談ください。

中小企業

中小企業の経理・財務・会計職の特徴は、「経理+財務+総務」など、幅広い業務を担当することが多いことです。経理の基本業務に加えて、庶務・総務の仕事も担当することもあります。また手作業が多く、IT化・DXが進んでいない可能性もあります。その場合は経理システムの導入や業務効率化を担うこともあります。

中小企業に転職するメリットとして、幅広い業務に携わることができること、責任ある仕事を任せてもらえること、風通しがよいことが挙げられます。

一方デメリットとしては、給与水準が低かったり福利厚生が充実しなかったりする可能性があること、大手企業ほどは研修制度が整っていないことが挙げられます。

中小企業は新卒採用を大々的に行うことが少ないので、即戦力の人材を必要としていることも多いです。企業がどういったスキルを持っている人材を必要としているかを調べたうえで、自分がその人材として企業に貢献できるということをアピールしましょう。

転職活動のステップと成功のポイント

転職活動のステップと成功のポイント

経理・財務・会計職は、専門性の高さから、転職が難しいと言われることがあります。しかし、準備を整えたうえで行動すれば、転職を成功させることは十分可能です。
ここでは、転職活動の基本的なステップと、それぞれのステップにおける成功のポイントを解説します。

1.経験を棚卸しして、キャリアプランを設定する

まずは自分の経験やスキル、強み・弱みを分析し、客観的に自己評価を行いましょう。

そのうえで、将来どのようなキャリアを築きたいのか、具体的なキャリアプランを設定します。そして自分のキャリアプランを実現できる企業を探しましょう。

2.企業分析を行う

企業のホームページや求人情報などから、経営理念や事業内容、事業戦略などを分析します。求める人物像やスキル、企業文化についても調べましょう。

3.求められるスキルを把握し、志望動機をまとめる

企業が求める人物像やスキルが把握できたら、それに沿った自己PRや志望動機を作成し企業にアピールできるようにしましょう。企業で行いたいことと自分のキャリアプランに整合性があると説得力が増します。入社意欲を明確に伝えられるようにしましょう。

タイズはメーカー専門の転職エージェントです。タイズでは一人のコンサルタントが求人企業と転職希望の方の両方をサポートしているため求人企業への理解が深く、企業のニーズに合ったアピールのサポートが可能です。ぜひご相談ください。

未経験での転職は難しい?未経験経理転職のポイント

未経験での転職は難しい?未経験経理転職のポイント

経理未経験者が転職を成功させるためには、経験者とは異なる戦略が必要です。ここでは、未経験者が転職活動で意識すべきポイントを解説します。

日商簿記2級を取得する

経理未経験者が転職活動をする上で、最低限取得しておきたい資格が日商簿記2級です。日商簿記2級は、企業の経理業務に必要な会計知識を証明する資格であり、転職活動においても、未経験者であってもある程度の知識があることをアピールできます。

経理関連の業務経験を洗い出す

経理未経験者であっても、アルバイトやパート、ボランティア活動などで、経理に関連する業務経験があるかもしれません。例えば、レジ業務、請求書処理、領収書整理、データ入力などの経験は、アピール材料になります。
まずは経理のアシスタント業務をしながら経理としての経験を積んでいくこともできるので、その場合はアシスタントを任せたいと思える経験もアピールすると良いでしょう。

20代のうちに転職活動を始める

経理未経験者が転職を成功させるためには、若いうちに行動することが重要です。企業は未経験者を採用する際、ポテンシャルや成長意欲を重視します。20代のうちであれば、未経験であっても将来性を見込んで採用してもらえる可能性が高まります。

経理経験者が転職する際の3つのポイント

経理経験者が転職する際の3つのポイント

経理経験者が転職を成功させるためのポイントを3つ紹介します。

1.市場価値の把握

自分の経験やスキルが転職市場でどのくらい評価されるのか、客観的に把握することが重要です。転職エージェントに相談したり、求人情報サイトで年収や待遇を調べたりすることで、自分の市場価値を把握しましょう。

2.キャリアプランの明確化

転職活動をする前に、将来どのようなキャリアを築きたいのか、具体的な目標を設定しましょう。キャリアプランが明確であれば、企業選びの軸が定まり、転職活動がスムーズに進みます。

3.情報収集

転職市場の動向や企業情報、求人情報などをこまめに収集しましょう。転職エージェントに相談したり転職情報サイトを利用したりすることで、最新の情報を得ることができます。

転職に必要なスキルと資格

経理・財務・会計職として働くためには、専門知識やスキルが必要です。ここでは、転職活動で有利になるスキルや資格を紹介します。

会計ソフトやERPシステムを使えること

近年、多くの企業で会計ソフトやERPシステム(基幹系情報システム)が導入されており、経理業務の効率化が進んでいます。そのため、これらのシステムを使いこなせると転職市場でも強みとしてアピールできます。

会計ソフトやERPシステムには下記のようなものがあります。

  • 会計ソフト:弥生会計、freee、マネーフォワードクラウド会計など
  • ERPシステム:SAP、Oracle E-Business Suiteなど

これらのシステムの使用経験やデータ分析能力を伝えることで、即戦力として活躍できることをアピールできます。

日商簿記

日商簿記は、企業の経理業務に必要な簿記の知識を証明する資格です。特に日商簿記2級以上を取得していると、転職活動で有利になります。

3級から1級までの内容は下記の通りです。

  • 日商簿記3級:経理業務の基礎知識が身につく
  • 日商簿記2級:商業簿記と工業簿記に分かれており、3級よりも深い知識が身につく
  • 日商簿記1級:財務諸表分析や経営分析などの高度な知識が身につく

公認会計士や税理士などの専門資格

公認会計士や税理士などの専門資格は、高度な専門知識と実務経験を証明する資格です。

公認会計士は、財務監査や会計コンサルティングなど、幅広い業務を行うことができます。税理士は、税務申告や税務相談など、企業の税務に関する業務を行います。

両方とも最終合格率が10%程度で極めて難易度の高い資格ですが、これらの資格を取得していると転職市場で非常に高い評価を得られます。

英語力や海外会計基準の知識

グローバル化が進む現代において、英語力や海外会計基準の知識は、ますます重要になっています。

海外で働くための資格としては以下のようなものがあります。

  • TOEIC:英語力を証明することができ、700点以上あると外資系企業への転職に有利
  • US-CPA:米国公認会計士資格
  • IFRS:国際会計基準

これらの知識やスキルがあると、国際的な舞台で活躍できる人材であることをアピールできます。

コミュニケーションスキル

経理・財務・会計職は、社内調整や取引先との交渉など、社内外の様々な人とコミュニケーションをとる機会が多いため、コミュニケーション能力も重要です。

また、財務状況や分析結果などを分かりやすく説明するプレゼンテーション能力が必要となる場合もあります。

経理・財務・会計職の転職市場の動向

経理・財務・会計職の転職市場の動向

ここでは、経理・財務・会計職の転職市場の動向や転職活動のポイントなどを解説します。

経理職の平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、経理事務の平均年収は484万円です。
一方経理課長は885万円で、ポジションによって大きく異なることが分かります。

経験やスキル、勤務先によっても異なり、一般的には大手企業や金融業界の方が年収水準が高い傾向にあります。

経理の転職でおすすめの時期とは

経理の転職活動に最適な時期は、一般的に3月~5月、9月~11月と言われています。これは、企業の決算期や中間決算期と重なるため、求人が増える傾向にあるからです。

AI時代の経理職の将来性と求められる能力

AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、クラウド会計ソフトの発展により、「経理の仕事はなくなるのか?」という不安がある方もおられるかもしれません。
AIに置き換わる可能性が高いのは、単純なデータ処理業務です。一方、AIに代替されずに生き残ることができるのは、経営判断に必要なデータ分析や、資金戦略・投資戦略に関わることができる経理です。

具体的なスキルとしては以下のようなものがあります。

  • 管理会計・経営分析スキル
  • 財務スキル(資金管理・M&A・資金調達)
  • グローバル対応(英語・国際会計基準)

今後、データを入力する経理ではなく、データを活用して経営に貢献する経理になることが求められています。

リモートワーク可の経理に転職する方法

近年、働き方改革の推進により、リモートワークを導入する企業が増えています。在宅勤務可の経理職に転職するためには、高いコミュニケーション能力や自己管理能力などが求められます。

経理・財務・会計職の転職活動を成功させるには

経理・財務・会計職の転職活動を成功させるには

 

経理・財務・会計職の転職活動は、決して容易ではありません。しかし、準備を怠ることなく転職活動を進めることができれば、必ず成功に近づけるでしょう。

転職に有利なスキルを身につける

未経験・経験者問わず、転職に有利なスキルや資格を身につけることが重要です。
近年は企業のグローバル化やIT化に伴い、英語力やITスキルを持つ人材の需要が高まっています。経理・財務・会計職としてのスキルだけでなく、英語力やITスキルがあるとほかの応募者との差別化につながります。

希望の勤務地や勤務条件を明確にする

転職活動では、勤務地や勤務時間、給与などの希望条件を明確にしておくことが大切です。近年は、ワークライフバランスを重視する人が増えているため、フレックスタイム制やリモートワークなどの柔軟な働き方を導入する企業も増えています。

転職エージェントを活用する

転職エージェントは、転職活動のサポートをしてくれる心強い味方です。転職に関する情報提供、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、様々なサービスを提供しています。転職エージェントを活用することで、転職活動の効率性を高め、成功率を高めることができます。

タイズで機器メーカーの管理会計に転職が成功した方からもご好評の声をいただいています。

とにかく親身に、密にコミュニケーションをとってくださったことが印象的でした。
面接を受ける前には、「こういうところに気をつけて、こんな部分を特に意識した上で、そして自信を持って行ってきてください!」と毎回アドバイスがあり、ここまで手厚くフォローしてくれるのかと驚きました。初めての再就職でしたが、私の良い部分を引き出してもらえたからこそ上手くいったのかなと思います。

管理会計への転職成功体験談を読む

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【高年収】経理・財務の求人・転職情報

高年収を目指すのであれば、大手企業や外資系企業、金融業界などを中心に求人を探すと良いでしょう。また、専門性の高いスキルや資格を持っている場合は、転職エージェントに相談することで、非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。

自社パッケージ商品の開発・販売やソフトウェア設計・開発を行う会社の経理スタッフ

業務内容
・会計
・税務処理全般
・最新の会計基準・税制・法令等のキャッチアップ
・新規事業に関する経理的側面での事業部支援、など。

想定年収
480万円~1000万円

給与例
課長   1000~1100万円
係長    710~760万円
チーフ   640~710万円
サブチーフ 570~630万円
リーダー  510~560万円
一般    430万円~530万円

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【大手企業】経理・財務の求人・転職情報

大手企業の経理・財務職は、安定性や福利厚生の充実、キャリアアップの機会などが魅力です。大手企業の求人をご紹介します。

多岐にわたる製品を製造販売するグローバル化学メーカーの本社経理

業務内容
・単体決算
・原価管理
・連結決算
・固定資産管理
・開示業務
・財務(資金)業務
・予算管理
・関係会社経理業務の受託 など

想定年収
500万円~900万円

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【職種未経験可】経理・財務の求人・転職情報

経理・財務職の未経験者でも、チャレンジできる求人は多くあります。未経験者向けの求人を集めました。

「資源・エネルギー・環境」や「航空・宇宙・防衛」などの分野で事業展開する企業の会計・税務

業務内容
・連結事業計画編成
・月次の業績報告と評価・年度財務見通しの作成
・原価計算の実施および決算業務
・国内・国際税務実務(確定申告・移転価格文書・制度設計等)、税務調査対応
・コーポレート・コミュニケーション対応(株主総会対応・決算発表対応) など

想定年収
400万円~900万円

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中田 昌吾

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