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関西メーカー専門の転職・求人サイト「タイズ」

2018.11.05川崎重工業株式会社の中途採用のエンジニアに、ロボット開発部での仕事内容についてお話を伺いました

川崎重工業株式会社
精密機械・ロボットカンパニー ロボットビジネスセンター
技術総括部 開発部 開発二課 基幹職
荒本 雅夫様

メーカー専門の転職サイト「タイズ」に求人を掲載している川崎重工業株式会社・ロボットカンパニー・ロボットビジネスセンターのお仕事について、タイズを通してご入社された、技術総括部 開発部開発二課の荒本雅夫様にお話を伺いました。開発二課での業務内容、前職との共通点や違い、社風について、コンサルタントがインタビューさせていただきました。

インタビュー

ロボット開発部と現在担当されている業務について教えてください

ロボット開発部は、一課:メカ開発、二課:ソフトウェア開発、三課:ハード(電子基板等)開発、四課:防振(ロボットの振動を抑える)開発と、大きく4つに分かれていて、私は二課に所属してロボットのソフトウェア開発を行っています。また、「技術総括部 開発部 開発二課」ということで、技術の総括部でもありますので、開発や研究的な要素もある横断的な部門で働いています。

具体的なお仕事内容について教えて下さい

開発二課の中でも、ロボットの新製品開発をする方や、現行製品の機能改良をする方などがいます。現在、私はコントローラ側※1の取りまとめを行う立場の仕事をしています。川崎重工業のロボットコントローラには発売された順にアルファベットの名前がついています。現在主流のコントローラは2008年頃につくったEコントローラ※2になります。2016年の末に新しいFの世代のコントローラ※3を発売しました。そのタイミングで、私はFコントローラの担当として、ものを運ぶ「ハンドリング」という分野のソフトの取りまとめを担当することになりました。いろんなロボットがありますが、それを動かしているのはコントローラのソフトですので、基幹技術みたいなところに携わっているという感覚ですね。開発部というのはそういう役割も担っている部署です。

※1 「コントローラ」:ロボット本体を制御する司令塔を担う機器
※2 同社が2008年に発売したコントローラで、従来製品よりも大幅な軽量化・最適な重量バランスを実現
※3 Eコントローラがさらに進化、コンパクトなボディで高いポテンシャルを実現した新製品

Fコントローラ(公式HPより)

前職のお仕事内容について教えて下さい。

前職は、半導体メーカーで仕事をしていました。大学では半導体の論理設計に関する研究をしていましたので、入社してから5年間は、実際にシステムLSIの論理設計(ハード開発)の仕事をしていました。また、その後の5年は、そのシステムLSIを制御するソフトを作るという仕事をしていました。ハードもソフトも、両方デジタルテレビやカーナビなど、デジタル家電という身近な製品に関係するものですので、やりがいはありましたね。

転職をしようと思ったきっかけは何ですか?

前職の会社の景気が悪くなり、給与がカットされた状態が長く続きました。さらに、関西拠点が無くなり関東に行かなければ仕事を継続できない、という状況になった時、転職しようと決めました。当時、前職で得たソフトウェア開発の知識というのは、いろんな分野で活かせると思っていたので、あまり転職先を半導体メーカーに絞って探そうという意識はなかったです。むしろ、せっかくの機会なので、興味のある分野で、やりがいがあると自分が思えるところに、経験が無くても行ってみたいという想いがありました。

転職後、前職の知識が活かせていると感じるのはどんな時ですか?

入社後の最初の仕事は、コントローラを工場などで使われる新しいネットワーク規格に対応させることでした。知識がなかったので、まずは仕様書を作り、みんなで読み合わせをする、というところから始まりました。わからないことだらけでしたが、一生懸命、ソースコードやハードウェアについて学び、仕様書を2週間で作り上げました。そして、内容を周りに説明すると、そんなに反応は悪くなかったんですね。前職と取り扱う部品は違っても、やっている事は変わらないのかな、という手応えはそこで得られましたね。

転職して苦労したことは何ですか?

前職と比較して、ソフトウェア開発の規模が違い、データ量が膨大で苦労しました。前職でも5年ほどソフトウェアの開発をしていましたが、基本的には、お客様のご要望や、市場の製品ごとに、数千行のコードを自分達で作っていました。現在、自社のロボットコントローラのソフトを作っていますが、長年蓄積された技術があるため、ソースコードの数量が膨大です。例えば、少し直さなければいけないとか、新機能を入れるといったときに、どこに何を入れればいいのかがわからず、苦労しましたね。慣れてくると、知識のある方に確認をしながら、仕事を進めることができるようになりました。

転職して良かったと思うところはどこですか?

活躍の場が広まったと感じています。前職では、たまたま入社時が不景気だったこともありますが、大きな製品を作る時でも、この中であなたはここですよと、範囲が限定されていました。また、年上の方が多く在籍し、お客様の要望を聞きに行く時も、上席の方が行くスタイルでした。転職後は、自分で動くスタンスで、ソフト開発にしても、自分から知っている人に聞きに行く必要があります。また、売るためには営業の人や工場の方に色々話さなければいけないですし、会議等もしなければいけません。やることが増えて大変ではありますが、私としては色々頑張れているなあ、とありがたいことだと感じています。

御社は基本的に、開発部隊と製造工場を近い距離においてますが、前職と変わったことはありますか?

製造の方とは頻繁にやり取りをするので、業務連携がスムーズになりました。例えば、コントローラのソフトをバージョンアップさせたら、すぐに生産に反映させる為の連絡が可能になりました。近くにいるから、製造に問題を伝えやすく、すぐに対応できるのだと思います。前職では、完全に分担されていたので、製造の方と連携するというのも考えられなかったですね。

入社されてから、一番印象に残っている仕事内容についてお伺いしたいです

私が入社後に期待されていた役割として、「ロボットコントローラソフトのオープン化」というテーマがありました。これは、私が入社してから2年ぐらいまでの長期的なミッションでした。今まで川崎重工業のロボットは、「川崎ロボット専用のプログラミング言語を用いてロボットを動かす」、という、制約がかかったプログラムをお客様に組んでいただいていたのですが、今後はC/C++言語などの汎用言語のプログラミングの技術を持った人が、自由にプログラミングをして、ロボットを動かせるようにしたい、ということでした。そこで、前職のOSやソフト開発の知識を活かして、通信のためのライブラリを開発したり、必要なソフトを集めて開発環境をつくり、製品化しました。当然、作ることも大変でしたが、製品化まで持って行くための、企画や広報活動にも時間がかかりました。生産部門の方と話をしたり、営業の方といくらで売るのかを会議したり、さらには、その作った製品をどうやって使うのかを知ってもらうため、欧州へ1人で行き、セミナーを開催しました。セミナーでは、いろんな国の人に2日間、英語で説明をしました。その時、セミナーには20人くらいの方が来てくださり、アンケートにもご協力いただきましたが、「良かった」という評価をたくさんいただくことができました。私が入社する前に、一度同じコンセプトのセミナーを実施していたのですが、「その時と比べて、だいぶ使いやすくなったね」と嬉しい意見も頂けて良かったです。すごく大変でしたが、やりがいもありましたし、自信も得られましたね。

最近、御社の「Successor(サクセサー=継承者)」が注目を集めていますが、業務で関わることはありますか?

Successor(サクセサー)の遠隔装置システムは、職人など作業者が自ら専用の操作装置(コントローラのようなもの)を使って、実際の工場作業をするようにロボットアームを遠隔で操作するだけで、ロボットが人間の感覚の微妙なさじ加減を学習し、動きを再現するという画期的なものです。Successorを開発をしているのは別部門の方ですが、外部の操作装置からネットワーク経由でコントローラに動きを伝える仕組みは、まさに私のチームが担当していた技術ですね。当社のロボット製品は、プログラミング言語で書かなければ動かないという制約がありましたが、職人さんの微妙なさじ加減や動きを、人口知能が学習して再現するシステムは画期的なものなので、弊社の中でも色々アピールしている段階ですね。

人工知能を使ってロボットを動かす取り組みはありますか?

ありますね。川崎重工業の中で、各カンパニーから独立した立場で共通的な未来の技術開発を行う、技術開発本部という部署がありまして、そういうところと一緒に検討を進めていくと思います。また、社外でもこういった技術を持っているところと協力していくことも必要かもしれません。

今後はどのように仕事をしていきたいですか?

今、新しいコントローラを担当していますので、お客様に本当に喜んで頂けるような機能を自分から提案して作っていきたいです。今は新しいコントローラを立ち上げたといっても、目に見えている範囲の機能を、必要に迫られて対応したという状況です。大変ですが、そこに満足せず新しいことをやっていきたいと思っています。

中途入社の方が馴染みやすい社風ですか?

中途入社の方は多いですし、中途入社だからといって差別されることは絶対ないです。質問をしに行っても、嫌な顔をする人はいないですし、「ソフト開発者の飲み会」や「若手の飲み会」など部門の垣根を越えて飲み会に誘って頂いたり、職場にすごく馴染みやすかったですね。実は前職では、誰とも喋らずに帰ることもありましたが、この会社に来て喋らなかった日はないです(笑) 私は、どちらかと言うと人見知りなので、もともと黙々と仕事をするタイプでしたが、転職してからは以前よりもコミュニケーションを取るようになり、結果的に自らの成長にも繋がりました。人脈も増えましたね。

ご入社されてから、心掛けていたことは何ですか?

入社した時に、その当時の基幹職の方が面倒を見てくれました。私はその方の部下になって、基本的には自ら進んで出来ることはやろうという気概でやっていました。ですから、積極的な姿勢で、ことあるごとに報告して、悩んでいた時は相談して、というのは心掛けていましたね。私は中途採用者なので、新卒の方と比べると経験が足りてないですが、その分、前の会社で働いていた経験から、別の視点を持っていると思うので、気づいた事は言うようにしています。

タイズを利用して印象的だったことはありますか?

一番印象的だったのは、担当のコンサルタントが、たくさん話を聞いてくださったことです。何社か転職エージェントに登録しましたが、あまり自分の思っているような紹介がありませんでした。私の想いとしては、前職と同じぐらいの年収で探していましたが、どこも厳しいと言われていまいまして(笑)弱気になっていた時もあったんですが、川崎重工業の求人をタイズさんが出しているのを見て、応募したところ、タイズさんが連絡を取ってくださいました。

会って話をしてみて、他社のエージェントさんに言われたことや、自分はこんな事をしたいが不安もあると伝えたところ、「まだ約束はできないけれども、あなたは多分上手く行きますよ、自信を持ってください」とおっしゃって頂いて、励みになりました。実際にエントリーして選考を進めていく中でも、1次選考を受けに行けば、担当の方はこのように思われたそうですと、すぐにフィードバッグを伝えて下さり、2次選考の準備についてもアドバイスをして頂きました。事細かにフォローして下さって、とても心強かったです。

中途採用で応募される方に向けてメッセージをお願いします

あくまで個人的な意見ですが、今働いている環境、会社で定年まで働けるのであれば、それが一番良いとは思います。ですが、中には、私のように事情があって転職しなければいけない人もいると思います。そういう時には、是非自分の興味の持てる仕事を探してみて欲しいと思います。今の自分の技術・経験で探すならこの範囲だな、と限定して探すのではなく、これから頑張るならこの範囲だな、と是非可能性を拡げて欲しいです。不本意な転職をしてしまうと、元の会社にいた方が良かったと思ってしまうかもしれません。私の場合は、経験はないけれど、やってみたいことを見つけて転職したので、元の会社の方が良かったと後悔した事は1度もないです。また、会社によるとは思いますが、川崎重工業のロボット部門は中途入社の方もたくさんいるので、技術的に通ずるものがあって、積極的に仕事が出来る人であれば、活躍の場はあると思います。もし、興味を持たれている方がいれば、是非一緒に働きたいと思います。

本⽇は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

―担当コンサルタントから―

荒本さまはシステム LSI開発を5年、システム LSI の組込ソフト開発を5 年間されていた非常に優秀な方でした。システムLSIの組込ソフト開発とロボットの制御開発は似て非なる技術に見えても、経験上ミドルウェア(Linux 向け)を開発されていたことや、お人柄・素養の高さなどから、川崎重工業社であれば十分に経験・知識を活かしながら貢献頂くことが出来ると考えてご推薦をさせて頂き、高い評価を頂きご入社頂きました。

その後、非常にお忙しくされていると伺っておりましたが、4月に基幹職に昇格されたというお話も伺っており、久々に直接お会いさせて頂き、ご活躍をお伺いできたことがとても嬉しかったです。

川崎重工業社のコントローラには、一度触らせて頂いたこともあるのですが、その開発を荒本さまがされていたということや、Successor(サクセサー)の開発にも携わっていたということで、お手伝いをした方が川崎重工業で重要な役割を担い、部下の育成にも携わっているという話を聞くことが出来、まさに弊社の経営理念でもある「採用支援、転職支援事業を通じて、企業の発展と個人の充実したキャリアライフ(個人の幸せ)を実現する」を実感できました。お忙しい中本当にありがとうございました。

この取材は私が担当致しました
株式会社タイズ コンサルタント 安達 篤史

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