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関西メーカー専門の転職・求人サイト「タイズ」

2018.10.09【関西ニッチトップメーカー特集】大東精機株式会社の鋼材加工機について、執行役員技術本部長の大窪政紀様にお話を伺いました。

(2018.10.9更新)大東精機株式会社 執行役員 技術本部長 大窪政紀様

メーカー専門の転職サイト「タイズ」に求人を掲載している大東精機株式会社の執行役員技術本部長・大窪政紀様に、大東精機株式会社がバンドソーマシン(鋼材加工機)のニッチトップメーカーとしての地位を確立するに至った背景、同社の設計主導型の体制や今後の事業展開などについて、コンサルタントがインタビューさせていただきました。

■大東精機株式会社の概要

代表者:代表取締役社長 杉本真一、本社所在地:兵庫県尼崎市、設立:1959年3月、従業員数:170名
創業60年を迎える鋼材の工作機械専門メーカー。鋼材用帯鋸盤、形鋼用穿孔機ほか加工機一式の開発・製造を行っています。主力製品の「バンドソーマシン(鋼材を鋸刃で切断する工作機械)」「ドリルマシン(形鋼にドリルで3方向から同時に孔あけする工作機械)」、「Hスケーラ(形鋼の表面を砥石で研削する機械)」を開発。形鋼加工機において国内トップシェアの60%を誇り、海外では韓国で約80%、台湾では約90%のシェアを獲得しています。

大東精機社のバンドソーマシン

■同社の創業から現在まで

創業からバンドソーマシン一筋、きっかけはある日本企業からの「アメリカの会社が手掛けるバンドソーマシンのような機械を作ることはできないか」という依頼に始まります。当時は日本全体が戦後の復興に邁進していた時期、鋼材を存分に用いた新しい社会が築かれていくことを予想し、鋼材用バンドソーマシンを開発。今では同社の機械を使って加工された鋼材は、日本はもちろん世界中のビルやマンション、商業施設、遊園地、橋梁などの様々な建物の建築資材として使用され、「日本中の鉄骨の約半分以上は同社のマシンが切っている」ほどの実績があります。また自動車の部品やシリンダーなど、特殊鋼や非鉄金属の加工においても活躍。外からは見えなくとも、暮らしの様々なところを大東精機社のマシンが支えています。バンドソーマシン以外にもドリルマシン、スケーラ、開先加工機など鋼材に関する加工機を次々と開発してきました。こうした開発力を持つ同社の強みに迫ります。

インタビュー

大東精機株式会社 執行役員 技術本部長 大窪政紀様

御社は「設計主導型」とのことですが、設計係の業務の特徴について教えてください。

設計係は新製品の設計開発に加え、新製品の企画も行います。他の企業だと、営業で新製品の企画を行い、設計や製造と連携して作っていく流れだと思いますが、当社では設計係がその全てを担っています。設計係がお客様をリサーチしながら企画をするので、営業が企画して技術部に展開する場合と比べて、ダイレクトにお客様の要望に対応できますし、技術の知識を持った者が話をすることで、精度の高い要求を把握できます。私が企画して作り上げた機械について、お客様に直接説明に行ったり、修理をしたり、ということもしばしばありました。お客様のことを理解していないと良いアイディアは出てきませんし、製造についても、販売についても知っていないと、いい提案ができません。

現在において、お客様から要求されるものは何でしょうか。

人材の面でお客様がお困りになられることが多くなりました。もちろん生産性を重視されるお客様もいらっしゃいますが、省人化に重点を置いた製品や、省スペースな機械がほしいという要求が増えてきました。例えば高層ビルの建設にあたっては材料がより大型になるので、作業スペースが限られてしまう、という背景があります。今後はさらに作業をする人を少なくしていこうという風潮が強くなると思いますし、私自身、人が介在しないでモノが作れるのが理想だと思っています。社会背景に合わせた機械を提供できるように、無理難題でもいいテーマだと捉えて取り組んでいきたいですね。

時代によって、お客様から求められる工作機械に変化はありましたか。

昭和と平成で大きく違います。昭和の時代は、高度経済成長の影響で、私が入社した時も、その余韻が残っていました。とにかく生産性を上げることが重視され、新しいモデルも生産性が高ければ、お客様は認めてくださりご購入いただいていました。値段が少々高くとも、生産性の高い機械であれば、外れはなかったですね。

大窪様が入社された当時の業界はどのような状況だったのでしょうか。

企業としてはまだ発展段階で、本社社屋も建物一つでした。ただ、当時はバブルだったこともあり、業績は上昇していました。この業界は市場規模が小さいので、専門的にやっている企業が数えるだけしかありません。私が入社するずいぶん前は競合他社が何社もあったそうですが、私が入社する頃には淘汰されて3~4社でした。当社は市場規模の小さい分野に特化しているので、大手企業の参入もなく、事業を拡大させてきました。

大窪様は、お仕事のどのような場面でやりがいを感じておられますか。

一般的には、自分が設計したものが形になった時だと言いますよね。私がやりがいを感じるのは、お客様が製品をご使用になって、自分が思っている評価してほしいポイントに対してご評価いただけた時ですね。あとは、競合メーカーから、当社の製品設計を真似された時です。競合メーカーからも認めてもらえたということを感じますし、技術が優れていることの証明でもありますので、嬉しいですね。


設計室と組立現場が目と鼻の先、技術者の大窪様もよく現場へ足を運ばれるそうです。
4Sや安全に注力された、空調設備まである整然とした組立工場です。

御社はマーキング機能やプラズマと多関節ロボットの組み合わせで3次元切断が可能な「マルチタスキングマシン」も開発されていますよね。

お客様からの反応はとても良いですね。マーキングは溶接のための前準備のための加工で、全て作業者が図面を見ながらマークしていました。またバンドソーの切断は垂直に切断するだけですが、実際には切り欠き切断や長孔切断など様々な切断形状があり、作業者がガス切断で加工していました。これらを機械化したのが「マルチタスキングマシン」で人の関与をなくす、つまり、省人化やヒューマンエラーをなくすことができます。海外ではこのような製品を開発しているメーカーはありますが、国内では当社が唯一のメーカーです。

海外メーカーは日本に参入してこないのでしょうか。

日本の精度や規格は他国と比較して厳しいです。例えば、日本は地震が多いですが、地震に対する建築基準が厳しく、日本の市場に海外のメーカーが参入したくても、品質の面で不可能というのが現状です。逆に、厳しい日本の基準に対応した製品というのは海外での勝ち目はあると思いますし、現在も海外のお客様への納入も売上の2割ほどです。3割、4割と海外比率をあげていきたいと思っています。

御社の海外展開の拡大に向けて、課題に思われていることはありますか。

海外のお客様の要望をしっかりとヒアリングでき、こちらの意見を伝えることのできる英語力ですね。海外のお客様と話す中で、こういうのがほしいとストレートに言われることはなく、どういう部分に困っているのかを知ることに苦労しています。通訳を使っても、お客様の細かな要求が分からないことが多いです。英語ができるエンジニアの方に来ていただけたら嬉しいですね。

バンドソーマシンの今後の事業展開について、どのようにお考えでしょうか。

IoTに対応させたり、もっと使いやすくしたりという動きはありますが、刃物で切るという技術に関しては、大きな変化はないと思っています。バンドソーマシンをはじめ既存の技術や製品に拘らず、お客様の声や、これまで経験してきた積み重ねから、「こういうものを作ったらお客様の役に立てるのではないか」と考えることが大事で、それを実践するのが目指す方向だと思います。やりたいこと、作ってみたい製品は数多くあります。これらを明確にして、ひとつずつ形にしていくのが今後の当社の展開かと思います。

御社の社風については、どのようにお感じになられていますか。

良い意味で保守的です。良い文化ですが、社風というものは時代とともに変化していくべきものです。杉本真一(現代表取締役社長)が社長になってからは、変革という新たな社風に変わりつつあります。慣れた、同じ仕事を繰り返す方が楽じゃないですか。どうしても、変わりたくないという人間の本質が出てくると思います。しかし、今後の事業展開を見据えたミッションに対して、現状維持では達成できません。変わることを恐れない社風になれば、もっと魅力的な製品も生まれると思っていますので、変化を恐れない人材を増やしていきたいですね。

御社でご活躍されている社員の方はどのような方でしょうか。

自分で決断できる人ですね。指示を待つのではなく、自分が先頭に立って指揮を執ろうとするのが大事だと思います。私がよく言うのは、「どうしましょう?」と聞くのはだめ。自分の中で決断をして、「これでどうですか?」と意見を仰ぎに来るようにと言っています。そういう人材がほしいですね。

総務課人材開発チームの髙田尚弥様(右)

御社へご応募を検討されている方へメッセージをお願いします。

自分が思う、「新しいモノ」を作ることができる会社です。それを阻む制約などは当社には何もありません。既存の考えにとらわれることなく、新しいモノを作りたいという意思を持っていらっしゃる方は活躍の場があると思います。変わっていきたい、新しいことにチャレンジしたいという意識のある社員は引き上げていきたいですし、そういう人材を見つけ出したいと思っています。「ものづくりの大東精機」を牽引していってくださる方にいらしていただきたいですね。

大東精機株式会社コーポレートムービーもご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=BOcFGJJJkMI

 

■大窪様のご経歴

大学卒業後、新卒で大東精機に入社。入社理由については「会社案内を見て研究開発型の企業だと知り、ここだ!と思いました。0から1を生み出す、今ない技術を作り出す企業であることに魅力を感じました。大手企業に入社しても自分が中心となって大きな事業をリードできる機会は少ないのではと思い、中堅企業を志望していました。あと漠然と、社名に苗字が入っていない企業、オーナー企業のような雰囲気を感じない企業がいいなと思っていました。「大東精機」という社名に創業者の「杉本」の名前が入っていなかったことも選んだ理由の一つです」。入社後は技術本部設計係一筋でキャリアを歩まれ、現在販売している機種の6~7割は大窪様が手がけたものです。入社当時を振り返って「現在のようなCADも無く、図面も手書きでしたので、設計図の修正にあたっては一から書き直しです。そういう面では大変でしたね」。創業者の杉本忠博(現相談役)様と働かれたこともあり、当時からの相談役について「良いものを作っていれば絶対に売れる、多少高くてもいい。安物はダメと、手を抜かずに、本物の製品を追究していました。それに加えて、アイディアを出すという点でも優れた人です」と印象を語って頂きました。

 

―担当コンサルタントより―
記事中にもある通りバンドソーマシン業界は、競合他社の多かったバブル期から今や3~4社までに絞られた世界です。その中で国内トップシェアを誇るのが同社。今回の取材は、「設計主導型の大東精機」だからこそ生き残れてきたという事実を、まさにその「設計係」ご出身の大窪様よりお伺いできた貴重な機会でした。今後も「職人の技を再現する」機械で、時代のニーズに応え続ける同社にご興味を持って頂けますと幸いです。

この取材は私が担当致しました
株式会社タイズ コンサルタント 石川 飛鳥

大東精機社の担当コンサルタントに転職相談をする(無料サポート)

 

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