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2018.09.11株式会社エスケーエレクトロニクスのRFID事業について、RFID開発グループの方にお話を伺いました。

(2018.9.11更新)株式会社エスケーエレクトロニクス 事業開発室 事業開発部 RFID開発グループ統括 小林英樹様

メーカー専門の転職サイト「タイズ」に求人を掲載している株式会社エスケーエレクトロニクスの事業開発部 RFID開発グループ統括の小林英樹様に、同社のRFID製品の特長や事業の成長過程における取組み、求める人物像について、コンサルタントがインタビューさせていただきました。

インタビュー

事業開発室 事業開発部 RFID開発グループ統括 小林英樹様

はじめに、RFIDの仕組みについて教えてください。

RFID(Radio Frequency IDentification)はICタグとも呼ばれ、ICタグに記憶された個別情報を無線通信によって読み書きする自動認識システムです。高度情報サービスのツールとして期待される自動認識技術の1つです。ICチップには、コイル状のアンテナが繋がっており、このコイル状のアンテナにリーダライタから特殊な電磁波や電波を当て、電気を発生させます。この電気によりICチップが駆動し、リーダライタから送られるデータを受信したり、自らのメモリに格納されている情報を無線で送信したりすることで情報をやり取りすることができます。

RFIDの技術はどのようなところで活用されているのでしょうか。

RFIDと聞けば、新しい技術というイメージを持たれるかもしれませんが、様々な分野で使われていて、例えば某衣料品店の衣料品のタグにはRFIDタグのシールが貼られ、商品管理、在庫管理の面で費用対効果が出ています。交通系のICカードもRFIDの一種ですし、リーダライタにかざすだけで、無線でデータのやり取りが可能です。皆さんが知らず知らずのうちにRFIDを利用していると言えます。最近では、IoTやビックデータの入り口となりうるツールとして、製造現場や産業界で注目が集まり、導入が進み始めている技術です。

御社の新規事業であるRFID事業は、事業発足から何年ほどになるのでしょうか。

私は中途で2013年に入社して6年目になります。私が入社する前は、外部から技術導入しようというスタンスで、私が入社した頃にちょうど、自社の独自の技術として技術開発、製品開発を進めていこうという方針に変わりました。私はこれまで外部でRFIDに携わってきた者として、当社のRFIDの事業化を主導していく任務を背負って入社しました。5年前は測定器も何もない状態で、机と椅子しかありませんでした。予算も少ない中で、やっと20年落ちの測定器を中古で購入し、研究開発に勤しみました。何もないところから始めて5年間で製品を3種類も出し、事業開発グループから独立してRFID開発グループを発足させることができたのは、客観的に見てもかなりのスピード感をもって取り組めたのではないかと思っています。RFID事業をこれから伸ばすんだという思いの中で、会社がいろいろな設備を導入したり、人材を採用したりしてくれたことが非常に大きいです。

小林様はどのような理由でエスケーエレクトロニクス社にご入社されたのですか。

前職でも、RFIDとそのアンテナの技術開発に携わっていました。1回目の転職で入社した会社でRFIDに携わるようになり、RFIDはこれからどんどん伸びる分野だと感じるようになりました。RFIDがおもしろくてたまらなくなっていき、そこで培った技術を活用して、「極小タグ」をなんとか製品化したいという思いが芽生えたのです。そのような時に、エスケーエレクトロニクスがRFID事業を本格的に事業化したいという話を聞き、入社しました。

御社のRFID製品の特長を教えてください。

アンテナの開発技術をベースにして、サイズを極限まで小さくしたRFIDタグと、RFIDタグに機能性を追加した高機能タグの開発が当社の強みです。当社は世界最小クラスの極小タグ、金属に張り付けることのできる金属対応タグ、ピッキングタグの製品化に成功しました。RFIDの分野では後発メーカーではあるものの、大手企業が踏み込みにくい非常にニッチな領域で、お客様の「こういうのがあったらいいな」を実現してきた結果だと思います。

極小タグについてお聞かせください。より小さなICタグを作る技術は他社には真似できないものなのでしょうか。

私たちが作るレベル、μmクラスのサイズのタグを作ることはとても難しい技術です。極小タグに使用する周波数帯に合わせたアンテナの開発が難しいです。アンテナ技術のノウハウを駆使して世界最小クラスのICタグを作り、それを社内で評価する体制を整え、改善を重ねることで実現することができました。リーダライタのアンテナは独自開発で、私たちが設計したものをファブレスで生産しています。アンテナの設計開発においては、「通常はこうするだろう」という理論通りに考えない、「あえてここにこういったものを導入するとどうなるのだろう」ということを繰り返し考えながら行っています。

エスケーエレクトロニクス社の極小タグ

極小タグ専用に開発されたリーダライタ

ピッキングタグはどのような背景で製品化に至ったのでしょうか。

ピッキングタグをシステム化すると、タブレットやPCに作業内容を入力し、LEDを光らせて作業者にピッキングの順番をお知らせすることができます。製造現場での人手不足が深刻化し、熟練した作業者の確保が難しくなる状況の中で、熟練者でなくともミスなく必要な部材を取り、組み立てることができるようなツールです。これまでのピッキングシステムは有線方式だったのですが、レイアウト変更が頻繁な現場では配線を毎回やり直すのが大変で、無線化したい、さらに欲を言うと電池交換もしたくないというお客様の声がありました。そこで、RFIDの技術を使うことによって解決できるのではないかと思い、開発しました。

ピッキングタグは今までのタグと違い、様々な処理を行います。普通のICタグですと、コマンドが送られてきてそれに返答するという形でしたが、ピッキングタグは何々を光らせよというコマンドに対して光るという二次的な処理機能が加わります。RFIDの新しい分野を開拓していくという点で、高機能なタグは一つの軸になると考え開発を始めました。

御社の製品はお客様の要望から生まれているのですね。

こういうものがあったらいいな、こういうものが欲しいなというお客様のニーズに対して、私たちの技術を活用することで他社と差別化できる分野で製品化を進めているのが特徴です。お客様のこうしたいという要望に対して、今の製品で対応できるなら周辺技術を用いて対応させ、機能的にもっと違うものが欲しいということならコンセプトを変えて一から作るなど、チームで検討しながら進めています。もちろん、お客様にご採用いただけないこともありますが、お客様からのいろいろな問い合わせや引き合いがある中で、私たちの次の課題のヒントを得ることができます。今後、高機能なICタグがいろいろなメーカーから出てくることを想定し、新しい情報を取り込みながら試作・開発を進めています。

問い合わせが多く来ても、対応しきれない案件も多いのではと想像しますがいかがでしょうか。

私たちが対応できる領域の範囲やマンパワーがまだ限られていることもあり、まだ力になれていない案件がたくさんあります。私たちのスタンスとしては、具体的なお手伝いができずとも、問い合わせいただいた方への情報提供、アドバイスはしっかりしようと心掛けています。そのようなご要望でしたらこの企業に連絡すれば対応してもらえるかもしれない、といったように。RFIDの業界においては、お客様に競合だからという理由で他社を紹介しないというわけではなく、自分たちにできない領域は他社と協力して進める、という関係になっています。私たちも技術力が大手メーカーに評価され、大手メーカーに来た案件の手伝いの依頼をもらったりもします。それぞれの得意・不得意をうまく組み合わせて、企業同士で協力してやっていると思います。

RFID開発グループには、どのような方が入社されているでしょうか。

RFID開発グループの社員は全員、中途入社の社員です。事業を拡大するために必要な人材を集めながら、当社のカバーできる領域が大きくなるように人材を採用しています。RFIDを開発している技術者はそもそも少ないので、RFIDに興味を持ち、当社に必要な技術を持った人に入社していただいています。

回路設計の担当は、RFIDのバックグラウンドが全くありませんが、いろいろな新しい分野に挑戦することが好で、自分の持っている回路設計の技術をRFIDの製品開発に生かして取り組んでいます。仕様書を確認しながら新しいものを作り出して、製品が世の中に出ていくのが嬉しいと言っています。前職は、ビデオやテレビのデジタル回路の設計者でしたが、異分野の方でもRFID(高周波のアナログ回路設計)に興味を持って、こういうものを作りたいという気持ちがあれば力を発揮できると思います。

いろいろなバックグラウンドを持つ人が集まっているからこそ生まれたアイデアはありますか。

あります。RFIDやアンテナに詳しくない人だからこそ提案できることがあります。もちろん的外れなものもありますが、非常にユニークな発想が出てくるのは、そういう背景があると思います。

中途入社される方々が御社を選ばれる理由、御社がどのような方を求められているかを教えてください。

みなさん仕事へのやりがいを求めています。自分のやりたいことがある、自分の技術をもっと生かしたい、といった方が入社しています。案件をいくつも任される中で、事業の全体を頭に置いた上で、責任者・担当者として自分で考えて進めていくことに対して気持ちが高まる方が集まっています。新しいことに挑戦したいという気持ちが重要で、僕自身がそうだったのですが、本当はもっといろいろできるのだけれど現状は与えられた仕事の中でなかなか力が発揮できないという方がいると思っています。そういう方にぜひ、RFID開発グループで活躍してもらいたいですね。

本⽇は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

 

―担当コンサルタントより―
RFIDは今後の成長市場として非常に注目を集めている分野の製品です。独自の技術力と発想力を持って、今後も想像できないような新しい用途に、新しいコンセプトで製品開発を進めていかれるのではないかと、ワクワクしながらお話を聞かせて頂きました。
新規事業立上げという事で沢山の壁があるかとは思いますが、その分非常にやりがいのあるお仕事だと思います。新しいものを創り出していきたいというチャレンジ精神のある方に、是非知って頂きたいと思っております。忙しいところお時間をいただき、貴重なお話をありがとうございました。

この取材は私が担当致しました
株式会社タイズ コンサルタント 湯浅 大祐

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