【(株)村田製作所】情報技術企画部が担うミッション、将来へのビジョン、働き方、中途採用の求める人材をインタビュー!

2017年入社      2000年入社      2016年入社

01. 会社概要

世界トップ級の電子部品専業メーカー。5年で売上2倍:1兆5,340億円、営業利益率5年平均17.5%と圧倒的高収益を実現。海外売上高が90%を超えるまさに日本を代表するグローバル企業です。積層セラミックコンデンサの世界シェア40%、ショックセンサ95%、SAWフィルタ50%など、TOPシェア多数。

誠実、まじめ、穏やかな方が多い風土。技術開発には積極的で、原材料から設備まで自社開発を行う自前主義を徹底し、世界初、日本初にこだわり、世にない技術、真似できない技術を追求する企業です。権限委譲で任せる風土があり、営業や開発の決裁権が係長クラスに任される場合もあり、若いうちから大きな権限を持って業務に携わることが出来ます。

02. ご経歴について

「まずは皆様のご経歴をお聞かせください」

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2000年にゼネコンから村田製作所に転職してきました。入社当時、社内ではSAPを海外関連会社に展開するプロジェクトが立ち上がり、このプロジェクトに配属される予定でしたが、SAPから自社開発に切り替わったため資材系システムの担当になりました。

資材系システムは前職で経験があり、どんな業種の会社でも大きな違いはないので、即戦力として活躍できる部署に配属していただいたのだと思います。

転職した当時、私は35歳で中堅社員の方々よりも年上でしたが、みなさんが丁寧に教えてくれたので、入社後すぐに環境に馴染めましたね。

それから3年位経った時に大垣村田製作所のM&Aプロジェクトを、またその後に国内SCMシステムをオープン系に置き換えるプロジェクトを担当しました。これらのプロジェクトを契機に社内に知り合いも増えて、会社全体の事業も分かるようになりました。

その後、2014年に次長としてインフラ関連業務を担当する事になりました。

もともと私はアプリケーションが専門分野で、インフラ関連業務を担当するのは初めての経験でしたが、部のメンバーがしっかり仕事をしてくれるおかげで、今は部長として統括しております。

 

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私も中途入社です。前職ではインフラエンジニアとしてシステムの要件定義、設計、構築、運用と最初から最後まで関わる大きなプロジェクトを2つほど経験した後、お客様先にSEとして常駐するなど約5年の経験を積みました。その後、村田製作所に転職して今年で5年目を迎えます。
入社後はまわりの方々にサポートいただけましたし、前職で経験してきたシステム構成が、現在運用しているシステムと非常に近かったこともあり、スムーズに新しい環境に馴染めました。

ただ、入社当時に驚いたこともありました。

入社して間もなく、上司から「明日、朝礼があるから自己紹介を考えておいて。英語で」と言われたのが衝撃的でしたね。情報システム部門では中途入社してきた人は全スタッフの前で自己紹介するのが恒例なのですが、英語でしなければなりませんでした。

英語は得意ではなかったので必死で勉強して身に着けましたね。村田製作所は朝礼、昼礼、MTG まで当たり前のように英語で行われます。幸い学べる環境は整っている会社なので、今でも毎日継続しています。

現在の業務はインフラシステムの担当です。ビジネスの根幹を支える基幹システムのインフラが止まると村田製作所のビジネスが止まってしまいます。だから、電話を肌身離さず持ち歩き、夜も枕元に置いています。大変だと思われるかもしれませんが、村田製作所のビジネスを支える仕事に大きなやりがいを感じています。

 

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私は2012年に新卒で半導体製造機器メーカーのIT子会社に入社しました。前職ではNotesのアプリケーション開発がメイン業務でした。ユーザーからニーズをヒアリングして、設計開発からテスト、リリースまで、小規模ですが上流から下流までを担当しました。その後NotesをSharePoint Onlineに移行するプロジェクトに参加しました。初めて全社的な大きなプロジェクトを経験したことで、会社に大きな影響を与えるプロジェクトに挑戦したいという思いが強くなり、2017年に村田製作所に転職しました。

村田製作所ではSharePoint Server(※1)というシステムを使っており、その上に立てている社内情報共有サイトの開発やグローバルポータルサイトの改善・利用推進などの業務を担当しています。

最近では新社長の就任に合わせて、メッセージ配信ツールを新たな導入することになり、社内SNSシステムのリリースを担当させてもらいました。

※1  SharePoint Server・・・マイクロソフトが提供するグループウェアやエンタープライズコンテンツ管理の機能を提供する製品

03. 業務や働き方について

「情報技術企画部の構成や業務内容を教えてください」

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情報技術企画部はICTインフラ、コミュニケーションツール、アプリの開発標準、セキュリティなどを担当し、合わせて約50名の社員が在籍し、その他パートナーの方や国内拠点のインフラ担当、海外拠点のメンバーともやり取りすることが多く、業務推進に参画しているメンバーは200名を超えています。

 

「プロジェクトはどんな風に進めていきますか」

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自分で進め方そのものを考えることが求められます。プロジェクトは社員とパートナー企業のメンバーで構成されることが多いです。進め方としては当然、全社、あるいは、情報システム部門としての大きな方針に従うのですが、それらを達成するための手段や計画は与えられません。方針をもとに達成すべきゴールを定義し、そこに向かうための手段と計画を踏まえたアイディアをまとめて提案し、承認を得て進めます。

まだ誰も答えを持っていないような問題に対してゴールを自ら定義し、パートナーの方にもアイディアをいただきながら、どうやって問題を解決するのかを考え抜き、計画に落として実践していく、という仕事の進め方が多いと思います。

 

「リモートワークの準備などのコロナ対応は大変でしたか」

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コロナが広がり始めた頃はすごく大変でした。VDI(※2)にチャレンジしたり、リモートデスクトップを新しく導入したり、コミュニケーションツールで日々情報を発信するなど、ゴールデンウィーク明けまでは新しいツールや仕組み導入、見直しやインフラの増強などを毎日のように実施してきました。何とか落ち着いたのは6~7月になった頃です。

 

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まだ一度も使ったことのない新しいツールがテレワーク基盤として全社で使えるかどうかを2日間で検証して、翌週には全社に展開するといったスピード感で仕事をしていました。感染拡大や非常事態宣言などコロナを取り巻く状況が刻々と変わるので、とにかく日々の変化する状況に合わせて対応していきました。

 

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ただ、コロナ対応を行う中で様々な新しい技術を入れることができました。RPA(※3)での作業自動化や、運用管理業務でTeamsを有効活用するなどメンバーがいろいろと工夫してくれて乗り切りことができました。

 

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コロナ対応を通じて、村田製作所って良い会社だなと感じたことがありました。何とかリモートワークができる環境を作ることができて、一旦落ち着くことができた頃に「この短期間でやれたのはスゴイ」とか「助けてくれてありがとう」といった言葉がメールでたくさん送られてきました。まだまだ万全ではない部分も使いにくいところもあると思いますが、ねぎらいの言葉をかけてくれる人たちがいるのは、とても良い環境だと思っています。

 

「コロナ対応で働き方に変化はありましたか」

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私の課では、「出社するなら火曜日か水曜日」と、出社日数を抑えるルールが設けられています。ただ、強制ではありませんので私自身はほとんど出社していません。自宅にいても会社にいても同じように仕事ができる環境があるので、リモートで仕事をしています。それが許可されているのはありがたいですね。

自宅でもプロジェクトの進捗確認や海外拠点とのコミュニケーションのためWeb会議が続くことが多いですが、この点では会社でも自宅でも特に変わりはありません。初対面の人と話すときなどは現地でFace to Faceのほうが良いかなと思うときもありますが、カメラを利用して顔を見せるなどしてできるだけリモートでも円滑にコミュニケーションができるような工夫しています。

 

「在宅勤務で残業することもありますか」

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ときどきあります。3歳の子供がいますので、定時後に休憩時間を作って妻と子どもと夕食をとり、子どもをお風呂に入れたあとで19時から1時間だけ残業するといった柔軟な働き方もできるので、在宅勤務での残業は時間をコントロールすればライフスタイルに合わせてうまく活用できると思います。

 

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情報技術企画部はグローバルなアクティビティをやっているので、時差のある海外との打ち合わせも多いため「スーパーフレックス」という制度を利用しています。22時以降は深夜勤務となるので特別ですが、それ以外はフレキシブルに勤務時間を決めて仕事ができる組織になっています。

 

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私は在宅勤務の日は基本的に8:30から仕事を始めます。平均して一日の3~4割はWeb会議をしています。自宅で仕事をして困ることはほとんどありませんね。むしろ通勤時間などがないので時間を有意義に使いやすいです。

 

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サーバーの実務や作業などはパートナー企業さんに外注しており、私たちの仕事はどんな風に新しく変えていくのかといったことを企画することがメインなので、基本的にWeb会議で打ち合わせができるのであれば、在宅勤務でも仕事ができるのです。

※2  VDI・・・仮想デスクトップの略称。データはサーバー上で保管されエンドユーザーは最小限機能のデバイスしか持たない。セキュリティ向上などが見込める。

※3 RPA・・・ロボティックプロセスオートメーションの略称。事務作業などデスクワークをルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を備えたソフトウェアのロボットが代行すること。

04. 社風について

「村田製作所はどんな社風ですか」

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ルールを守ろうという意識は強いと思います。そういう意味では真面目できっちりしている社風だと思います。

 

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ルールに加えて、論理性を意識する人が多いと思います。

 

 

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村田製作所の真面目な社風には2つの要素があると思います。まずルールはきちんと守る。だからコンプライアンスはきちんとしていると思います。もう一つは社是が「科学的管理」で、私が入社した頃はキーワードがMECE(※4)でした。当時は会話の中で「それはMECEじゃないよね」という言葉がよく出ていましたね。

 

「コミュニケーションはどのように取っていますか」

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今はコロナで行われていませんが、歓送迎会等は良く行っていました。また、国内外の出張が多く、こちらに来てもらった時にはその社員を交えて食事会をしていましたね。

 

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今は特殊な状況で、となりの人と雑談ということもできないので、Teamsに雑談チャネルを作って、仕事に関係ないことも投稿できる場所をつくるなど、なんとかしてリモートでのコミュニケーションの場所をつくろうとはしています。また、最新技術に関する勉強会などもリモートではありますが現在も継続していて、パートナーさんも含めて互いに学んだことを発表し、知識を深めていくことを目的としています。この勉強会には、自宅にサーバを構築して高い電気代を支払っているタイプの人や、趣味でクラウドサービスの検証をするようなタイプの人が集まっています。

 

「よく利用する福利厚生はありますか」

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社員食堂ですね。本社だけでなく、私達が普段出勤する長岡事務所でも社員食堂は人気です。一人暮らしの社員の中には、食堂を利用するために出社してくる人もいるくらいです。ランチだけでなく朝食や夕食の営業もあるので、朝から晩まで一日三食の食事をとることもできます。安くておいしいので豊かな食生活が実現すると思います。

 

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これは国内の各工場でも同じです。海辺にある工場では、やはり社員食堂の魚料理がとても美味しいです。拠点ごとにメニューも違うので、より美味しいものを提供しようと互いに競い合っています。

 

「新しい技術に関して情報収集や勉強する機会はありますか」

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結構ありますね。上司から「このセミナー行ってみたら」と紹介されていくこともありますし、自分で見つけて行かせてもらうこともあります。

 

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今年はオンラインでの開催になりましたが、私は、アメリカで開催されていたvmware社の最も大きなイベントであるvmworldに毎年参加しています。当然、成果につなげることは求められますが、最新技術に関する情報をリアルタイムで得られるイベントに参加できるのは、エンジニアにとってはとても良い仕組みだと思います。

 

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社内にも周りに教えてくれる人がいるので新しいスキルを学ぶことができます。私も村田製作所で初めて行った業務は周りのサポートをもらいながら進めることができました。

中途入社してくる方が多いので、「みんなで新しい人にきちんと教える」ということが当たり前になっている社風だと感じますね。

※4 MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)・・・概念や課題をモレなくダブりなく分類する構造化手法

05. 中途採用の求める人物像について

「エンジニアを募集する背景を教えてください」

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今、特に増強が必要なのはセキュリティとネットワークの人材です。世の中すべてがICTで動く状況になっており、セキュリティの重要度は増しています。そのためグローバルなセキュリティチームを立ち上げて、グループ会社を含めて一気にセキュリティを底上げしようと考えていますが、現在、専任として投入できている自社社員は3名程度で、パートナー企業への大きく依存しているのが現状なので、人材を採用して社員の比率を増やしたいと思っています。

他にも時差や新しい技術の採用のため、アメリカなど海外にもセキュリティの常駐スタッフを配置したいのですが現状の人員だけでは難しいのです。

また、ネットワークに関してはICTの普及に伴ってデータ量が急速に増えている現在、世の中はドラスティックにネットワークを再編しようという流れになっており、それに対応するためネットワークのプロジェクトをいくつか立ち上げましたが、こちらも社員3名体制なのでネットワーク関連のスキルを持つ人材を採用していきたいと考えています。

またその他、DBA(※5)やアプリアーキテクチャなどの経験を持つ方も希望していますね。

 

「中途入社の方が溶け込みやすい雰囲気ですか」

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雰囲気は良いと思います。最初は英語で話す機会が多かったり、部門や課のことを略語で呼んだり、村田製作所の独特な環境やルールには戸惑いましたが、人との関りで困ったことはなかったです。

 

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私が入社したころはまだ私と同世代がいませんでした。当時はまだ、まわりの方が、私に対してどんな仕事を任せようか戸惑っていたところはあった気がします。今では、中途採用がどんどん増えていて、中途採用の方がすぐに立ち上がれるような受け入れの体制を整えていますので、ご安心ください。

 

「面接ではどんなことを重視していますか」

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心に少し余裕があり、先のことも考えている。そんな器の大きさなどを重視しています。ロジカルな発想ができるかは受け答えで判断しますが、柔軟性や心のゆとりを見るために、あえて突拍子もない質問をして反応を伺いますね。教科書に書かれているような回答ではなくて、予想していなかった質問に自分なりの言葉で回答しているかどうかを見て、判断しています。

 

「村田製作所に興味を持たれている方へのメッセージをお願いします」

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村田製作所はIT分野に積極的な投資を行っており、これからもっと面白いチャレンジができる場所であると感じています。自分のやりたいことを発信し、それを実現し、それがビジネスに貢献するところまで見届けたいと思っている方にはとても良い環境だと思いますので、お待ちしております。

 

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いろんなタイプの方が活躍できる体制や環境が村田製作所にはあります。自分の特性を活かして周りと協力しながら仕事ができる方をお待ちしております。

 

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インフラ部隊はこれまで縁の下の力持ち的な存在でしたが、これからはビジネスをサポートする立場からリードしていく存在になると思います。いろんな部門とコラボレーションして、データプラットフォームにもチャレンジしたいですし、便利なツールを全社員に配布して、全社の生産性を一気に底上げすることもできます。

情報技術企画部では全社から「ありがとう」「役に立つ」と言われるような、ビジネスをドライブできる部門を目指しており、一緒にその目標に向かって働いていただける人材を求めています。

自分でやりたいことを描ける、やるべきことはこれだというイメージができる、そして、その目標に向かって自分で頑張ってスキルを磨ける方には機会とサポートを充分受けられる会社です。中途採用であることのマイナスポイントは一切ありません。チャレンジしたい人がいれば、ぜひ扉をたたいて欲しいと思います。

※5 DBA・・・データベースの導入や運用する管理者。

インタビューにお答えいただいた3名様と弊社安達(左)

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この記事を書いた人

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安達 篤史

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
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  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより

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