【東京】研究開発（バイオ関連新規製品開発）

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・ハイパフォーマンスプロダクツ事業部
┗基礎化学品（繊維、合成樹脂、塗料、接着剤、食品包装材料、医薬品など向け）
　┗キシレン、ホルマリン、ポリオール類、芳香族アルデヒド類、MXナイロン、高純度イソフタル酸など

・エネルギー資源・環境事業部（天然ガスの探鉱・開発技術の応用展開）
┗天然ガスの探鉱開発（海外・新潟）
┗地熱開発（秋田県・岩手県）
┗LNG火力発電事業（福島県）
┗バイオマス発電事業（北海道）
┗二酸化炭素の地下貯留事業（CCS）

・ライフサイエンス部
┗抗体医薬受託事業
┗独自の健康食品素材事業（ビタミン様物質など）

◇機能化学品事業部門
・無機化学品事業部
┗半導体向け洗浄剤など

・合成樹脂事業部
┗エンジニアリングプラスチック
　┗光ディスクや導光板、LED照明向けポリカーボネート樹脂
　┗フラットパネルディスプレイ向けフィルム
　┗機械部品向けポリアセタール樹脂
　┗OA機器のシャーシ向け変性ポリフェニレンエーテル樹脂
　┗自動車部品向け高性能ポリアミド樹脂

・光学材料事業部
┗スマートフォン向けカメラレンズ、眼鏡レンズ、電子写真感光体、光学接着剤、インプリント、光学シート、フォトレジストなど

・電子材料事業部
┗半導体パッケージ基盤
　┗BT樹脂をベースにした半導体パッケージ用ならびに高周波用の材料・通信機器向け材料

・生活衛生ソリューションズ事業部
┗脱酸素剤製品
　┗食品向け小袋型脱酸素剤
　┗酸素吸収機能を持つ包装フィルム
　┗医薬品、医薬機器向け脱酸素剤
　┗金属・電子部品の品質維持や文化財・出土品の劣化防止・殺虫に用いられる「RPシステム®」
　┗水・触媒が不要な嫌気培養システム「アネロパック®」
┗環境衛生薬品
　┗電子材料向け過酸化水素
　┗飲料容器殺菌用途向け過酸化水素
　┗医薬、食品関連の容器・機器類等幅広く使用される6%過酢酸
　┗食添用過酢酸

■三菱ガス化学について■■■■■■■■■■■■■

化学品は、原料に遡れば、石油・天然ガス・石油のどれかになります。このうち、天然ガスから化学品を製造しているのが三菱ガス化学になります。（石油から製造しているのが三菱ケミカル）
同社は得られた天然ガスをガスとして売るのではなく、ガスから色々な化学品に変換し、バリューチェーンを組んでいます。天然ガス⇒基礎化学品⇒誘導品⇒最終製品と、川上から川下まで一貫して製造している珍しい企業です。
天然ガスは成分の90%がメタンで、不純物が少ないことから、製品を作る工程で、石炭や石油に比べてCO2や有毒ガスの排出が少なく、製造にあたって環境に配慮できるのが特徴です。
また、埋蔵量も石油より多く、50年以上はもつとされています。
一方で、気体のため日本まで運ぶのが難しく、160度という超低温に冷却し、液化したもの（LNG）を輸送するには大きなコストと手間がかかります。そのため、取り扱える企業が少ないのが特徴です。実際に、110ある製品の種類のうち、うち90%が他社にはまねできない独自技術です。
なお、国内では新潟・千葉・北海道で天然ガスを発掘でき、三菱ガス化学は新潟に天然ガスからメタノールにする工場を持っています。

■代表製品■■■■■■■■■■■■■

・メタノール（国内シェア1位）
学校のアルコールランプでおなじみの化学品。メタノールは天然ガスから作られるが、日本では天然ガスが出ないため、日本では作れない。そのため、製造難易度がかなり高く、日本で使われているものは海外から運んできたものがほとんどです。そのような中、三菱ガス化学は日本の化学メーカーで初めてサウジアラビアに進出し、メタノールの工場を建設。日本で初めて、天然ガスからメタノールの製造に成功しました。その後、ベネズエラ、ブルネイとシェアを拡大し、カリブ海にも工場を建設しています。シェアは圧倒的であり、日本が輸入しているメタノールの40%は三菱ガス化学が海外工場で製造し、輸入したものです。

・脱酸素剤：エージレス（世界シェア1位）
⇒鉄がさびるときに酸素を吸収する、という性質を使い、酸素をゼロにして酸化を防ぐ脱酸素剤。
ポテトチップスの袋などにも入っているもので高い安全性が求められるが、中には鉄粉以外にもビタミンCや色素が入っていて、袋や中身を間違って飲んでも、健康に影響を及ぼさない。
医薬品・化粧品の劣化防止や衣類の防ダニ・防カビなども使われている。

・ポリカーボネート製レンズ（世界シェア1位）
スマホのカメラレンズに使われるレンズ。

・MXDA（世界シェア1位）
船の金属劣化を防ぐための塗料に使われる材料

・BT積層板（世界シェア1位）
半導体パッケージの歴史を変えた！と言われる、安価で高耐熱、良電気耐性をもった半導体材料

■新規事業■■■■■■■■■■■■

・環境循環型メタノール構想
三菱ガス化学は年間300億円を投資して、CO2からメタノールを作成するプロジェクトを推進しています。これは二酸化炭素にイリジウムを触媒として使って、水素を反応させたらメタノールになるという性質を利用するもので、成功すればメタノールを作って二酸化炭素も減らせるという夢の技術です。三菱ガス化学は二酸化炭素と水素を原料としたメタノールの製造を新潟で2021年に実証実験を行っており、大気へ排出される二酸化炭素や廃プラスチックをメタノールに変換して、化学品や燃料としてリサイクルすることで、CO2排出量0を目指しています。

・直接メタノール型燃料電池（FcMycle™）
メタノールを原料とする燃料電池。メタノールが水と反応して発電し、独立電源として利用できる。
60%未満のアルコールなので、免許が不要であり、一般的な方が使えるため、取り扱いが良い。

■数字で見る三菱ガス化学■■■■■■■■

・海外売上比率：70%
・自己資本比率：60%
・平均勤続年収：18.7年
・平均年収：883万円
・残業時間：約14.4時間
・住宅補助：家賃の75%を負担
・入社3年後の定着率：100%
・有給消化率：90%