以下2分野を成長ドライバーとして位置付けております。
■人々の健康に関わる「予防」「診断」「治療」の3つの領域でビジネス展開するヘルスケア事業
■さまざまな産業分野で使われる材料・素材の領域でビジネス展開する高機能材料事業
富士フイルム和光純薬は、長年かけて培ってきた国内の強固な研究開発・生産・販売基盤を活用すると同時に、海外への積極的な事業拡大を通じて、グループのヘルスケア事業・高機能材料事業を担う“グループの中核企業”として事業活動を推進しています。

○当社の特徴：
試薬の開発・製造で培った合成技術を駆使し、1955年頃から化成品分野に進出。さらに1960年代には臨床検査薬の開発にも着手しました。
現在では試薬の社内売上シェア40％強に対し、化成品・臨床検査薬が各々30％弱を占めるに至り、同社の事業構成における2本目・3本目の柱へと成長。3本の強力な柱を持つことで、社会情勢の変化や好不況に関わらず安定成長していける盤石の経営体制を確立しました。仮にいずれかの事業部門が短期的に不調であっても、常に他の2事業がそれを補完できます。今後については、難病治療のカギを握る胚性幹細胞（ＥＳ細胞）やｉＰＳ細胞の培養に使う試薬など、有望技術をより展開していく方針です。

〇事業内容：
【試薬事業】
創業以来、先端技術分野のさまざまな研究ニーズに応えうる試薬メーカーを目指し、試薬のリーディングカンパニーとして、幅広い顧客ニーズに応える高品位の製品を提供しています。試験・研究用途で用いられるケミカル試薬とライフサイエンス試薬を幅広いラインアップで提供しています。これまでの技術蓄積を生かし、今後も信頼される研究支援パートナーとしての役割を担っていきます。

【化成品事業】
長年の試薬製造で培った独自の有機合成技術・製造技術・分析技術で高付加価値の製品開発を行い、研究開発・生産におけるスピード対応・最適化・品質向上により、社会や人びとの暮らしを支えるさまざまな製品を提供しています。具体的には、半導体や日用品、医薬品、化粧品といったさまざまな製品に使用される原料・中間体を提供しています。

【臨床検査薬事業】
がんや生活習慣病の診断に使う検査薬、試薬・装置の一体型システムなど、人々の疾病予防や早期発見・治療のために、医療を支えるさまざまな製品を研究開発・製造しています。検体検査を通じて医師の診断をサポートし、日々進歩し続ける医療の発展・質の向上に貢献します。