選考対策の前に、まずは住友電気工業が求めている人材を把握しましょう。公式サイトより、押さえておきたいポイントをまとめました。

「自ら考え、自ら行動できる人」
IT技術の進歩とグローバリゼーションにより、世界のいたるところで過去の延長線上にはない「非連続な変化」が起こっています。このような変化を成長発展へのチャンスに変えるため、住友400年の歴史の中で受け継いできた住友事業精神をベースに、自ら考え、自ら行動をできる人を、住友電工では求めています。
「創造力と探究心のある人」
住友電工の歴史は、技術革新の歴史であると言っても過言ではありません。技術を革新する力を生むのは、豊かな創造力とどこまでも探究する熱意。そんな創造力と探究心のある人を求めます。
「グローバルに活躍できる人」
今後さらにグローバル化を目指す住友電工。国際人としての見識を備え、さまざまな国の文化やビジネス習慣にも柔軟に対応できる、コミュニケーション能力の優れた人を歓迎します。

参考：住友電気工業|求める人物像

住友電気工業は入社一年目の若手でも大きな仕事を任せる少数精鋭主義の会社です。また社員の半数が海外出張や海外駐在を経験するグローバルカンパニーであることからも、主体的に考え自走する力や、成長・挑戦意欲、グローバル人材として活躍できる力がポイントとなりそうですね。

また、タイズが住友電気工業の人事部 人材採用部の方にインタビューを行った際、求める人材について以下の通りコメントいただいています。

人事部 人材採用部の方
Q:中途（キャリア）採用ではどのような人材を求めていらっしゃるのでしょうか。

A：「それぞれの職種で求められるスキルはありますが、どのポジションにおいても共通するのは様々な視点を持って、組織に悪い意味で染まり切らずに、変化や刺激を与えることのできる資質をお持ちの方、変化する環境への適応力の高い方に入社してもらいたいですね。現在は社会的にも、当社の事業的にも変化の時代です。変化・変革をリードしてくれる人材を求めています。」

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住友電気工業では筆記試験があり、面接は募集部門による面接が2回程度、人事による面接は1回程度で計3回程度実施されます。
筆記試験ではWebでの試験となり、計数、言語、適性の設問が出題されます。

選考は以下の流れで進行します。

これまで何人も住友電気工業へ転職成功させている担当コンサルタントに、転職成功のコツを確認しました。

Webサイトで記載できる内容は限られてしまいますが、求人へのご応募・転職支援サービスのお申し込みをいただければ、もっと具体的な情報をご提供させていただきます。

連日、住友電気工業とやりとりしているコンサルタントが、

• 住友電気工業が求めている人材
• 現在の状況や想定される年収
• 応募書類や面接のアドバイス

など詳細にアドバイスさせていただきますので、転職をご検討の方はお申し込みください。

タイズが住友電気工業にインタビューした際に、いただいたメッセージをご紹介します。

「変化に富んだ時代において、多様な技術をもち、事業を展開している当社は社会に大きなインパクトを与え続けることのできる会社だと思います。私たちが社会を支えている、世界に貢献しているという実感を得ることのできる場が用意されています。当社の考えや事業精神に共感できる人に来ていただいて、基本的に定年まで、さらに定年以降の再雇用も含めて、当社でずっと活躍してもらいたいですね。」

▶インタビューを見る

日々、住友電気工業に訪問し、直接社員の方とコミュニケーションしている弊社担当コンサルタントに聞きました。

残業について

平均残業時間は15.7時間（2024年実績）と、比較的少ないと言えるでしょう。
住友電気工業は退社時間がゲートで一括管理されています。基本的には残業は規制されているので、サービス残業はなく、より時間内に終わらす風土があります。

有給休暇について

年次有給休暇は20日付与される他、最高50日まで積立可能な積立休暇制度もあり、休暇が取得しやすい環境であると言えそうです。1時間単位での有給休暇取得も可能です。

また、年間の平均有休取得日数は18.4日間（2024年度実績）と、取得率がほとんど100%となっており、休みやすい環境であると言えます。

年間休日も2024年度の実績で120日あるので、プライベートと両立しながら働ける環境です。有給休暇以外にもリフレッシュ休暇制度もあります。

参考：住友電気工業|採用FAQ
住友電気工業|数字で見るワークライフバランス

募集している分野によって勤務する可能性のある地域がある程度決まっているものの、所属部署によっては国内・海外の各事業所への転勤可能性があります。

部門の人材ニーズと適性、また社員の長期的育成の観点から総合的に判断し、部署異動が平均3～4年で行われています。それに伴い、転勤が発生する場合もあります。

また、部門によって異なりますが、入社4年目社員のうち、約4割が海外出張、海外トレーニーまたは海外駐在を経験しています。若いうちからグローバルに活躍できるチャンスがあるので、海外での経験を積みたい方にはぴったりです。

参考：住友電気工業|採用FAQ

住友電気工業の平均年齢は43.2歳で、平均勤続年数は17.7年です（2025年3月31日現在）。長く働ける環境であることが伺えますね。
直近5年間の平均年齢と平均勤続年数は以下のとおりです。

参考：住友電気工業|有価証券報告書

◯制度について

住友電気工業では、子育てしながら働く女性社員が400名いらっしゃいます。時短制度の利用者も女性をはじめ、すべての社員が仕事も生活もともに充実できる職場環境づくりを推進するため、以下のような様々な制度があります。

• 時間外勤務の免除
  子どもが小学校6年生を終了するまでの期間、時間外勤務の免除を申請可能。
• 時間単位有給休暇
  1時間単位で有給休暇を取得でき、育児・介護、通院など理由を問わず様々なニーズで効率的な勤務時間を実現する制度。
• 託児所
  大阪製作所、伊丹製作所、横浜製作所、東京本社の4事業所において託児所を設置。
• 保活コンシェルジュ
  子どもを保育所に預けるための活動（保活）に関する情報提供。
• 在宅勤務制度
  柔軟な働き方と生産性向上を目的として、自宅等で勤務する制度。

上記以外にもフレックス勤務制度があるなど、育児などのプライベートと両立しながら働けます。

また、出産・育児・介護などを理由として退職した人材を再雇用する制度もあり、女性が長くキャリアを積める働きやすい環境が整っています。

さらに、定期的に上司との面談の機会が設けられる「出産・育児サポートプログラム」があり、産休や育休中も部署の状況が知れるので、スムーズに復職できるようです。

◯育休復帰率・取得率について

女性の育児休業復帰率は100%、男性の育児休業取得率は98.0%と性別問わず、育児に集中できる環境が用意されています。

◯認定について

このような取り組みの結果、「次世代育成支援対策に取り組んでいる企業」として 2007年4月に厚生労働省より様々な認定を取得され、以後4度にわたり再認定されています。
2019年には様々な取り組みが高く評価され、プラチナくるみんを取得。また経済産業省より女性活躍推進に優れた上場企業として認定される「なでしこ銘柄」も取得されています。

◯実際に働いている方の声

住友電気工業で、育児と仕事の両立支援制度を利用している方の声を一部ご紹介します。

ハードメタル事業部　グローバルマーケティング部　グループリーダー

「出産の際には、産前産後休暇や育児休業はもちろん、託児所や育児関連メニューなどさまざまな制度を利用しました。当時、職場にいた他の女性社員も制度をフル活用していたこともあり、躊躇することはなかったです。

復帰後は短時間勤務制度を利用、効率的な働き方を意識していますが、メンバーに助けてもらうことも増えているので、コミュニケーションを多く取りながらお互いにフォローしあえる環境づくりに努めています。

住友電工は両立支援の制度面の充実だけでなく、男女ともに育児をするのが当たり前といった雰囲気があるので、とても働きやすく、自分次第でいくらでも活躍ができる職場だと思いますので、まずは挑戦してもらいたいですね。」

役職に就いていても、制度を活用しながら仕事と育児の両立ができる環境であることが伺えますね。

◯女性も活躍できる環境

課長級以上の女性管理職の人数は、2018年から2023年の5年間で2倍に増加しています。
女性の積極的な採用も進めています。

参考：住友電気工業|女性社員 座談会
住友電気工業|数字で見る ワークライフバランス
住友電気工業|ダイバーシティ＆インクルージョン

実際にタイズから住友電工に転職成功した方に対して、転職後にもヒアリングしております。いくつか紹介します。
働きやすく、穏やかな社風であることがうかがえます。

タイズでは実際に住友電工を訪問し、実際に働く方にインタビューを実施しております。ここではその一部をご紹介します。

住友電気工業は1897年の創業以来、電線・ケーブルの製造技術を根幹とする独創的な研究開発を通じて、様々な新技術・新製品を創出してきた歴史ある会社です。現在は、自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、産業素材、5つの主要事業分野を多角展開しています。また、世界40カ国以上に400カ所の拠点を構えるグローバルカンパニーでもあります。

参考：住友電気工業|会社概要
住友電気工業|主要事業拠点
住友電気工業|世界の中の住友電工

住友電気工業は、自動車内部のパワーや情報を伝送するワイヤーハーネスを中心にさまざまな製品を提供する「自動車事業」や光ネットワーク構築に必要な通信関連製品を提供する「情報通信事業」、エレクトロニクス分野に素材・配線材料・部品を提供する「エレクトロニクス事業」ほか「環境エネルギー事業」や「産業素材事業」合計5つの主要事業を多角展開し、それぞれの事業分野の拡大に力を入れています。

住友電工グループは
顧客の要望に応え、最も優れた製品・サービスを提供します
技術を創造し、変革を生み出し、絶えざる成長に努めます
社会的責任を自覚し、よりよい社会、環境づくりに貢献します
高い企業倫理を保持し、常に信頼される会社を目指します
自己実現を可能にする、生き生きとした企業風土を育みます

参考：住友電気工業|経営理念

住友電気工業は、経営理念に記載されているとおり「優れた製品やサービスの提供」を行い、またグローバル的視点で、それぞれの国・地域の文化や慣習を尊重し、社会に調和した企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献することを目指しています。

業界内での圧倒的なブランド力が住友電気工業の強みです。
既に大手顧客を多数抱えており、且つ、そうした企業と良い信頼関係を築けています。とくに日系自動車メーカー向けに各種製品で高シェアを維持しており、自動車向け製品が安定した収益源となっています。また自動車以外にも光ファイバーなど社会インフラなどで事業ポートフォリオを多角化しており、安定的に収益を稼げる強固な財務基盤があるのも強みの１つですね。

住友電気工業は中期経営計画にて、2030年度の売上高5兆円以上を目標に設定しています。（2025年3月期の実績は4.6兆円）

全体コンセプトとして、「つなぐ・ささえる技術でグリーン社会の未来を拓く」をスローガンに設定され、グループ総合力で成長戦略と基盤強化に取り組まれています。

また、成長戦略として「脱炭素社会・情報化社会」で広がる注力３分野（エネルギーインフラ関連、情報通信ネットワーク関連、モビリティシステム関連）における事業機会をグループ横断的にとらえ、グリーン社会の未来に貢献していくと掲げられています。

参考：住友電気工業|中期経営計画2025

「5-4.住友電気工業の強みについて」でも記載しましたが、住友電気工業は安定的に収益を稼ぐことが出来る多数の事業による強固な財務基盤があります。

また、これまで1度も経営危機に陥ったことがないことからも、今後も安定的な経営が予測されます。

参考：住友電気工業|財務ハイライト