【企業インタビュー】クオリカプス株式会社(奈良県)のグローバル展望や求める人材について

奈良県大和郡山市に本社を構えるハードカプセル・医薬品製剤関連機器メーカー「クオリカプス株式会社」に、関西メーカー専門転職エージェント「タイズ」が取材しました。

ハードカプセルのシェア国内1位(世界2位)。医薬品製剤関連機器分野ではトップクラスと国内の製薬会社の間では知らない会社はいないほど、業界の知名度・優位性を持たれていることに加え、グローバル展開も順調に進んでいる優良企業です。

新しい医薬品製剤関連機器の新工場もこれまで2ヶ所に分かれていた機械開発生産本部を新たに「いまご事業所」に拡大・集約し、6月に稼働スタート。「製造技術の強化」や「素材開発の促進」を目的として、7月1日に次世代ヘルスケアを事業領域とする「生命科学インスティテュート」から、国内最大の化学メーカー「三菱ケミカル」に移管された、同社の専務執行役員・管理本部長「金澤昌俊」さまに、会社や事業の状況・中途採用や面接に関してなど取材させていただきました。

にこやかに取材をご対応いただきました

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01. 製品・業績・グローバル展開など、事業について

今の会社の状況や、今後の展望を教えてください。

業績は順調に推移しています。現在は新製品の開発、投入など未来に向けた投資を積極的に行っているところです。次のステップに向けて、中国・韓国・台湾といったアジアや、アメリカ・カナダ・メキシコなどの北米に力を入れています。アメリカは現地法人が中心になって取り組んでいますが、中国・韓国・台湾などアジアは当社が推進をしています。

クオリカプスとして自信を持っている点は「品質」です。社名の「QUALICAPS」も品質を指す「QUALITY」と「CAPSULE」から成り立っています。

カプセルは単に薬剤を充填して飲めればいいということではなく、薬剤にも影響してきます。日本や欧米の製薬会社には既にその認知が広がっていますが、その他の地域「詰められればいい」から「高品質なものを求める」ように変わってきていることを感じています。

クオリカプスグループの品質は、日本が一番高いレベルです。一部の現地法人に任せている海外でも、日本の品質レベルまで高めるべく、技術者を派遣して指導を行い、世界で品質を統一する取り組みをしています。

品質をとても大切にされているのですね。カプセルの品質によって、製薬会社及び健康食品会社様はどのように影響があるのでしょうか?

品質の高いカプセルは「製造ライン」にトラブルが発生することなく、スムーズに稼働します。「製造ラインが止まる」ということは、お客様にとっては大きなデメリットになりますから、やはり品質は大切にしないといけません。割れやヒビが少ないということもクオリカプスのカプセルの特長です。

海外への技術指導は日本の社員の方がされるのですか?

そうですね。特に日本の品質は非常に高いレベルにあり、経験則の部分もありますので、カプセル部門の技術者が直接、指導をするようにしています。

海外に関して他にトピックスはありますか?

例えば中国の場合、ここ2年くらいで法律が厳しくなり、医薬のレベルが非常に上がってます。それに比例して、クオリカプスのカプセル・医薬品製剤関連機器も非常に注目いただいております。中国市場でのシェア拡大に向けて、現地の市場感や商習慣を理解し、しっかり製品説明できる人材を採用していますので、本格的に攻める体制ができつつあります。

またクオリカプスのカプセルを使いたいという企業は、やはり品質の良いものを求めています。そういった企業は、カプセルと合わせて“良い機械”も導入したいというニーズがあります。こうしたニーズに応えるために既存の機械以外にも、4種類の製剤機械を新たに投入しました。

錠剤等へ印刷をする「CIMS+L」「QUALIS」などです。これはかなり売れると見込んでいます。

機械の製造も海外で行っているのですか?

いいえ。海外では製造しておらず、奈良の工場で製造し輸出しています。業績拡大や新製品が増えたことから2020年5月に新事業所・工場を稼働しております。従来、奈良の2箇所の工場で製造し輸出していたものを、1つの事業所・工場に機能を集約させました。この工場は従来工場の2倍の敷地面積があり、作業を効率化することができ、製造期間の短縮も可能となります。

新しく建設された「いまご事業所」

新工場の「エンジニア設計フロア」

医薬品製剤関連機器

機械は製造・輸出すれば完了ですか?

いいえ、機械はお客様に合わせてカスタマイズすることが非常に多くあるので、お客様のニーズや現場に合わせて調整が必要です。カスタマイズして納品することが約6割を占めます。開発エンジニアにとっては、新製品の開発だけではなく、カスタマイズまで対応する必要があるので大変だと思いますが、同時にやりがいも非常にあると思います。

今、特に力を入れている製品はありますか?

印刷関連の医薬品製剤関連機器日本では2011年から市場が一気に伸びて、クオリカプスが国内トップシェアです。

錠剤やカプセルにきちんと印字することは、ニセ薬(偽薬)の防止や、色んな種類の薬を飲んでいる方にわかりやすく、誤飲を防止するという理由から、日本では最近になって当たり前になっております。それを北米・アジアのマーケットでも同様に拡大させていきたいです。

ではマーケットとしてみた場合、北米・中国を含めたアジアはまだまだ可能性があるということですか?

はい、非常に可能性が高いと考えております。

北米では少しずつ導入が進んでいるところですが、その先駆者としてやっていきたいです。そのためにも営業は非常に重要となってきます。ニーズを汲み取ってカスマイズして販売するスタイルのため、技術も、ある程度理解した営業でなければ務まりません。お客様の生産ラインを理解しながらクオリカプスの強みをアピールできるかが肝になります。

日本でもこれまでこのようなスタイルで営業を展開してきました。その結果、今やどこの製薬会社でもクオリカプスの製品を置いていただいていますし、高い評価を獲得しております。

グローバルでの展開はまだまだ広がりがあるのですね。

アジアであれば代理店を通じて製品を販売しますが、営業はクオリカプスが行います。以前までは営業も代理店任せにしていたのですが、上手くいきませんでした。クオリカプスはソリューションを販売しているのですから、今思えばうまくいかなくて当然です。

お客様から、「困っていること」「設備投資の予定」「今使っている製品」などを聞き、それに対してアピールすることが大切です。またクオリカプスの社員でしたら生産ラインを見ると「この部分が良くないですね」といった課題がわかります。このあたりは海外の会社や代理店ではそこまでノウハウがないので、当社の社員が直接対応しています。

製品に関しては今後どのような展開をお考えでしょうか?

新発売した4製品や次世代機器の開発もありますが、1台で多機能にすることもあります。例えば検査機器では、外観検査・質量検査を従来別々の機器でやっていましたが、1台に集約することにより、コンパクトになります。生産ラインはコンパクトにしたいというニーズがありますので、多機能・コンパクトな機器が求められています。それを実現するのが機械設計・電気設計などの設計エンジニアや開発エンジニアであり、非常に重要な職種の1つです。

新製品を開発したり、現場に合わせてカスタマイズしたり、エンジニアの人は大変そうですね。

はい、正直ハードルは高いです。導入の時に現場に行って設置しますが、動かないこともあります。「なんで動かないのだろう?」というところから調べて、発見し、それが経験になって。そういった発見があり、成長につながっていくことが仕事の面白みになっていると思います。

私も新しいものが好きで色々と取り組むのですが、出来てしまうと面白くなくなってしまいます(笑)。

ではそういった機械マニアのような方を求められていますか?

機械マニアのような方は当社に向いているとは思います。「仕事」も「人」も色々ですのでそういった方以外も歓迎しています。0を1にすることが得意な人、1を10にすることが得意な人など、色んな人・役割があって会社は成り立ちますから。

02. 中途採用や面接、会社の魅力について

中途採用や面接に関して教えてください。

まず社員には長く働いてほしいと強く思っています。品質も更に高めようと考えると、長い勤務、経験がないと難しいと考えています。なので当社は長く勤めていただるような方を求めています。

そのため、面接で一番重視しているのは「お互いが納得できたかどうか」です。当社だけではなく、面接に来ていただいた方も納得できたかが重要です。面接では色々と話しをした後、「納得できましたか?」「(メンバーが同席していれば)一緒に働けそうですか?」など聞くようにしています。緊張していそうな方でしたら「深呼吸されてはどうですか?」といったことも言います。本音を知りたいですからね。

面接の場で気になることがあれば、何でも遠慮なく率直に聞いていただきたいです。

そこまで入社前の納得感にこだわられているのですね。

「腑に落ちるか」ということが大切と考えています。腑に落ちて納得すれば自然に「頑張ろう」という気持ちになると思いますし、それは働くうえで重要ではないでしょうか。

最近取り入れられた教育制度などはありますか?

少し前からにはなりますが、英語教育の支援をしています。海外で技術指導することもありますので、TOEIC試験や資格免許取得の援助を用意しています。若くてやる気のある社員はどんどん活用して英語力や技術を磨いてくれていますよ。

他には管理職研修が不定期だったところから、定期的に実施を行い、中途採用向けの研修もスタートしています。

各種研修が手厚く、がんばっている人はやりがいを持って働けそうな環境ですね。

5年ほど前まではOJT中心で、現場で教えることばかりでした。職人としての熟練はそれでいいのですが、ビジネスマンとしての座学も必要なため、職種に関係なく人事部での研修も行っています。そういった研修を行うことで、他の部署の仕事を理解できたり、良い刺激があったりと学ぶ以外のメリットも生まれています。

他に社風に関する魅力があれば教えてください。

長く勤めてもらいたいということに関係しますが、「人を大事」にしています。人と人の距離が近く、どこか「安心感」や「温かさ」があるような会社ではないでしょうか。良いものを作るためには人を大切にしないといけないですね。

福利厚生も整っていますし食堂もあります。また忘年会(クオリカプス社では越年会と呼んでいます)や、サマーフェスタなどのイベント、働く地元を大切にしたいという考えから地域を清掃するクリーンキャンペーンなども行っています。

人との距離や地域への想いなど「古き良き日本の会社」という感じです。

中途採用の方は入社されてどうですか?

先程申したとおり採用向けの研修もありますし、うまく馴染んでいただいていると思います。別の会社で経験をお持ちなので面白い意見も出ます。どうしても長く勤めていると前例で物事を考えてしまうのですが、中途採用の方からちょっと違った考え方・意見をもらえるのは非常に有り難いです。

御社で活躍しているエンジニアはどんなタイプですか?

好奇心があって、その興味からわからないことを追求し、自分の中で発展させることができる方だと考えます。役割はさまざまなので色んなタイプの方がいて良いのですが、何かに没頭して追求するということは共通しているように思います。

事業や会社のことを丁寧に教えていただきました。

03. 今後の想いやタイズについて

今後の会社に対する想いがあれば教えてください。

会社ですから売上を伸ばしていきたいです。「健康・生命」に関わる事業をしていますので、売上が伸びて、世に受け入れられることが社会貢献につながることでもあります。ただそれでも繰り返しになりますが品質は譲れません。いくら売れても品質がちょっと・・・という製品は出したくありません。

あと創業が1965年なので今年で55年経ちますが、100年以上続く会社には絶対にしていきたいと思います。

 最後に弊社タイズの印象や評価があれば教えてください。

御社も「最高品質」を追求されていることですね。

人材紹介会社って、左から右に流すような仕事の仕方をする会社もあるじゃないですか。単純に「誰か良い人を連れてきて」「はいどうぞ」みたいに。それではやっぱりだめだと考えます。我々、企業側もそうですが、利用する方も納得できません。

御社はそうではなく、丁寧にマッチングしてくださり、クオリカプスを理解したうえで適した方を紹介していただけます。そういった高い品質はクオリカプスの事業の考えにも通じるところがあるので、高く評価していますし、そういった考えである御社と一緒に歩んでいきたいと願っています。

ありがとうございます。人材業界は機械的にマッチングして、質より量を対応することがどんどん進んでしまっています。それでは良い転職はできませんので、我々はアナログマッチングで求職者様と企業様を見極めてマッチングすることを大切にしています。これからも支援させてください。

色々とお話していただき、ありがとうございました。

取材終了後は隣接する工場の見学までさせていただきました。錠剤への印字の実演を見ましたが、どれも真ん中に正確に印字されており、それが1時間で40万粒できるということなので驚きです。

錠剤印字のスピードと正確性には驚きました。

この記事を書いた人

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間澤 優貴

株式会社タイズ

  • 関西メーカーへの高い合格率に自信あり。メーカーへの深い知見、太いパイプを活かした転職のご支援をさせていただきます
  • 「勤務地・給与」といった条件だけではなく「働きごこち・忙しさ・社風」など転職の軸を丁寧にヒアリングさせていただきます。
  • 転職成功者の満足度は92%! ※当社経由でご転職に成功された方へのアンケートより