「おもしろおかしく」HORIBAグループのM&Aについてインタビュー②

【求人あり】株式会社堀場製作所の社風や中途採用、「おもしろおかしく」を社是に掲げる、株式会社堀場製作所ならではの活動について、インタビューさせていただきました。

株式会社堀場製作所 管理本部 グローバル人事部  部長 松尾孝治様

左)株式会社堀場製作所 管理本部 グローバル人事部 採用チーム 北川昂人様

01. M&Aについて

御社はM&Aを積極的に行っていますよね。協力企業とは深い関係性を築いているように見えますが、いかがですか

当社の場合、M&Aを行う企業には、例えば、過去からお付き合いがある会社さんなど、お互いにリスペクトしているような関係性が元々あります。

当社は、例えば相手の企業様からご提案があった場合も、お互いリスペクト出来るような技術を持っているケースの時などに、M&Aを実行することが多いので、動機が他社とは違うのかなと思います。

御社がこれまでM&Aを実行した企業は、もともとお互いリスペクトしているような関係性があったのでしょうか?

当社が一番はじめにM&Aを実行した企業は、1996年に買収した血液分析装置メーカーABX社(現ホリバABX社)です。もともと、販売代理店としての契約を結んでいて、お互いに良いビジネス関係を築いていました。

1997年に買収した分光器メーカーインスツルメンツ社(現ホリバ・フランス社)は、世界的にも有名なブランドで、当社の創業者も同社の技術について非常に尊敬の念を抱いていました。

2005年に自動車試験装置の事業を買収した相手先のカール・シェンク社は、当時同業ということで、お互い良く知っている関係でした。

近年では、2015年に英国の子会社を通じ、車両開発エンジニアリングや試験設備の提供を行う英MIRA(マイラ)社(現ホリバMIRA社)を事業買収しました。MIRA社においては、当社の排ガス測定装置も活用し顧客メーカーと共同開発などを進めてきました。当社としては、手つかずだった分野に対して計測装置を含めた提案ができるようになるなど、今後非常にメリットの多い買収となりました。現在、HORIBAの売上高に占める自動車関連事業の比率は約4割で、当社の計測技術とMIRA社の車両開発支援サービスを統合し、グローバルに市場拡大を図ります。

製品ポートフォリオや事業ポートフォリオを見るよりも、お互い「こことだったら一緒になれそうだ」とマッチする企業と協力し、M&Aで大きくなってきたという歴史があります。

―――売り上げよりも、プロセスを重視されるんですね

そうですね。プロセスや働き甲斐など、「おもしろおかしく」の精神が、結果的には業績に繋がっていくと考えております。

02. ご経歴について

松尾様は中途採用でご入社されてから、どのようなキャリアを歩まれましたか?

1992年に堀場製作所に中途入社しました。入社後は、海外営業部に配属され、自動車排ガス計測装置(エンジン排ガス測定装置など※)の海外営業(欧州、米州)を担当しました。ドイツ、フランス、イギリス、スウェーデンの子会社を経由して欧州の自動車メーカーに対しての営業活動のほかに、見積書や仕様書の作成も行っていました。その後、欧米地域を担当する営業チームリーダーになりました。

『エンジン排ガス測定装置 MEXA-ONEシリーズ(公式HPより)』

※エンジン排ガス測定装置:世界シェア80%を誇るHORIBAのエンジン排ガス測定装置。世界を走る多くの車は、各国で定められた環境基準に適合しているかどうかを調べるため、HORIBAの装置で排気ガスの成分を検査されています。

ずっと海外営業をされていたのでしょうか?

自動車排ガス計測装置の事業部門には約11年間在籍しまして、その間、海外営業の他に、製品企画や事業企画も担当しました。製品企画では、ポータブル製品の企画を担当し、価格表の作成や展示会準備、カタログ作成も行いました。また、原価管理や収益分析も併せて行っていたことから、自ら希望して経営管理部門に異動になりました。

経営管理部門ではどのようなお仕事をされていましたか?

経営管理部門では、堀場製作所全社の損益予算の作成や原価管理を担当しました。また、管理会計の基準、ポリシーを決めていくような仕事も担当し、「SAP」※というERPシステム※の導入と、管理会計モジュールの要件定義をするプロジェクトに入りました。SAPを、本社より先に、中国の貿易会社・生産会社に導入する話になりましたので、2006~2009年は上海に駐在しながら、二つの会社にSAPを導入するプロジェクトのプロジェクトリーダーと、二社の管理部門の責任者として、経理・財務や人事などの部門の統括をしていました。

※SAP ERPとは:企業における資源である「人」「モノ」「金」の情報をすべて統合管理し、意思決定の伴わない情報伝達をすべて自動化するシステムです。 世界中の企業の様々な業務プロセス・ノウハウが蓄積された基幹業務用のパッケージソフトウェアです。

上海駐在から帰国後はどのような業務に取り組まれたのでしょうか?

2009年に帰国してからは、1年ほど経営管理部門で新製品の損益評価システムの構築を行っていました。2011年からは、法務部長として法務部に異動になりました法務部では、紛争や法務教育、契約書の審査などを行うほか、当社製品の輸出管理の仕事も担当しておりました。

その後、2015年から人事部に配属、現在はグローバル人事部の部長として仕事に取り組んでいます。

営業、経理、法務など様々な部署でご経験を積まれ、現在は人事部長としてお仕事をされていますが、御社では部署異動が多いのでしょうか?

人によって様々ですね。決まったパターンはありませんので、私の場合は、たまたま異動が多かっただけのように思います。

現在、採用面接は松尾様が担当されているのでしょうか?

新卒、中途採用に関わらず、最終面接は、部門の担当役員、人事担当役員と私が担当しています。ここ1年間は採用枠を増やしてきましたので、年間300人~400人の応募者の方と面接をさせていただきました。

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

※本記事は2018年に公開した記事を再編集しています

⇒「おもしろおかしく」HORIBAグループの社風や中途採用についてインタビュー①はコチラ

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