中途採用で川崎重工業株式会社のガスタービン・機械カンパニーに入社したエンジニアにインタビュー!①

川崎重工業社の中途採用のエンジニアにお仕事内容や製品についてインタビュー!!入社後から現在まで、川崎重工業株式会社 ガスタービン・機械カンパニー 機械ビジネスセンター エネルギー本部 技術総括部でどのような業務に携わってきたのか、ガスエンジン開発の設計業務に迫ります!

川崎重工株式会社 ガスタービン・機械カンパニー
機械ビジネスセンター エネルギー本部 技術総括部 発電4サイクル技術部
部長 酒井 能成様(左)
主事 福島 道雄様(右)

※本記事は2017年に公開されたものを再編集しています。

中途採用で入社してから現在まで

中途採用で入社された後、前職とのギャップはありましたか?

福島さん前職では電機メーカーで大型空調のガスエンジン、ガスヒートポンプの設計をしていました。2009年に、前職と同じ製品分野を取り扱う、川崎重工業社に中途採用で入社しましたが、業界が違うこともあり、考え方や文化、設計の仕方が全然違っていました。

―――具体的に、前職と比較してどのような点が変わりましたか?

具体的に言えば、前職では年間9000台ほどでしたが量産品をつくっていました。量産品で次々とバージョンアップする機種を主・副の2名で担当。設計してから実験・性能部隊へ引き継ぐのですが、その実験にも自分たちが立ち会って性能を確認していました。
一方、川崎重工業社のガスエンジン開発では、検討に手を掛ける量も時間も違います。また、パーツごとに担当が分かれており、一つのエンジンをチーム全員で作り上げていきます。

酒井さん開発は5チーム位に分かれますが、それぞれのチームの個々人に設計のパーツが与えられます。大型のエンジンの初号機では時間をかけて作っていきます。2017年に完成した新機種は2004年から構想開発がスタート。最後の2年間で追い込みをかけて完成させたので、開発期間は実質3年位でした。

中途採用で入社後、お仕事にはどのくらいで慣れましたか?

福島さん私は現在、既存エンジンのお客様対応が主な業務ですが、今後は新機種の性能をアップさせるための要素部品の設計開発にシフトしていくことになります。 入社した2009年から、この仕事に取り組んできましたが、慣れてきたのは4~5年目位からですね。技術的に難しいというより、現場に行かないとエンジンを見ることができない。モノが大きいので触る機会もないので、現場に行き、その現場での経験を4~5年繰り返して、今やっと機械が分かってきました。

設計の仕事内容について

製品開発に携わる設計のお仕事内容について教えて下さい

私たちの仕事は設計ですが、自分ひとりで要素技術を開発するのではなく、どちらかと言えばコーディネーターの役割を担います。設計の技術知識も必要ですが、その知識をベースにいろんな提携先とタイアップしながらモノを作りこんでいきます。現場に出て実際に物事がこうなっているから、その現象がこういう理由で起きているといったことを当社の技術開発本部と協議をしながら理解を深めていくのです。シミュレーション解析を行い、それが合致した要素になっているのかは実機で確認しています。

シミュレーション解析では人間が条件を与えており、その前提条件が実際には変わってくるので、計算も変わっていきます。内燃機関の燃焼状態は特異な状況であり、振動などの複雑な条件が重なり合うため、現象を正確にとらえるためには解析するだけでは分からないのです。

例えば、性能アップのための個々の要素技術を組み合わせたらどうなるのか。足し算になるのか、掛け算になるのか、もしかしたら引き算になるかもしれない。そういうところは実験で確認します。 開発設備としてこの工場で実機モデルの試験機を一台持っています。そのエンジンで様々なテストを行います。それに加えて、単筒試験機という1シリンダーのエンジンがあります。そのエンジンを活用して要素技術を開発し、ほぼそれが第一段階の確認実験となっています。その後、複数シリンダの実機試験機へ新規開発部品を組み込んで試験をし、求める性能が得られるかを確認します。 また、設計は発電設備を運用するオペレーターやプラントを建設したエンジニアリング会社などのお客様と打ち合わせをする場面も数多くあります。その中から、お客様の要求を吸い上げてくるのも設計の仕事です。

電力会社様との取引など、扱われている製品の規模が大きいため、お仕事が社会貢献に繋がっていますよね。

大震災以来、国内電力システムの改変が注目されています。特に震災直後は電力供給が不足し、その時に大型発電所の立ち上げる話があって、官民挙げて歓迎の声が上がりました。また、ガスエンジンは太陽光発電など再生可能エネルギーのバックアップとしての用途でも広く使われ始めています。さらにガスエンジンは非常に効率が良いため工場などの自家用発電にもかなり利用されるなど社会貢献度の高い製品だと考えています。

競合他社も同様の製品を開発している中で、御社の製品が選ばれている理由は何でしょうか。

発電効率につきます。2007年の開発当時、試験結果で出した数値がカタログ値となり、そのクラスでは世界最高の発電効率となり、営業戦略上も大きなアピールポイントとなって受注獲得につながりました。 今はその性能をさらに高めて、大きく飛躍しようとしている時期です。

これまでのお仕事に対する姿勢で、これが活きたと思うことはございますか。

福島さん:転職する時に、それまでの自分のキャリアを捨てる覚悟で川崎重工業社に入社しました。中途ですが、新卒の気持ちで「ゼロから何でもします」というつもりでいました。例えば、前職では3Dで設計していましたが、川崎重工業社には当時2次元のCADしかありませんでした。その時に私の3Dのスキル活用は消えましたが、そこにしがみついていても仕方がない。ここで生き抜いていかないといけないですから。初めからキャリアを捨てる覚悟で転職を自分で決めたことが役に立ちました。スキルはあきらめずに取り組めば身につきますから。

酒井さん:私から見ると、福島の人間力の高さ、コミュニケーション能力や実行力などが、川崎重工業社で活躍できる要因だと思いますね。

今後の目標について教えてください。

酒井さん:この新部門にはまだまだ製品のラインナップが少ないと考えています。この事業をさらに軌道に乗せていくには製品群を増やしていかなければなりません。それを可能にする開発体制を確立することが私の目下の目標です。

福島さん新部門の力になること。それから設計技術者として、モノを見ながらさらに勉強を積み重ね、私の大先輩のように60歳を過ぎてもなおまだまだ勉強がしたいと言えるようになりたいですね。

▼中途採用で川崎重工業株式会社のガスタービン・機械カンパニーに入社したエンジニアにインタビュー!② 

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川崎重工業株式会社 人事本部 採用ご担当者様

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安達 篤史

株式会社タイズ

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