転職お役立ちコラム

[細井智彦 メーカー転職コラム 第九回]年末年始と転職

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<細井智彦> 細井智彦事務所代表 転職コンサルタント

大手人材紹介会社にて20年以上転職相談や模擬面接などの面接指導に取り組む。企画し立ち上げた面接力向上セミナーは12万名以上が受講する人気セミナーとして現在も実施中。採用企業の面接官向けにも研修・講義を開発し、人事担当から経営者まで、260社、面接官3000人以上にアドバイスをしている。2016年3月に独立し、フリーな立場から、引き続き個人と企業の面接での機会創出に取り組んでいる。著書『転職面接必勝法(講談社)』ほか多数


年末年始と転職

年の瀬は転職動機のネタの宝庫

さて、年の瀬です。お正月休みに入ってこれをお読みの方もおられるのではないでしょうか。今年は「師走」という言葉がとんとメディアから聞こえなかったような気がするのは私だけでしょうか。これほど「長時間労働」が問題視された年はなかったのではという状況のなかで、忙しさをあおるような表現は控えられたのかな、なんて勝手に勘ぐってしまいます。

同じ休暇でも、夏休みとはちょっと違うのが年末年始です。一年を振り返り、新しい年を迎える特別な時間の過ごし方をするからです。そして、それは自発的に転職活動を始めるきっかけがなにかと生まれやすい期間でもあるのです。わざわざ自発的に、と加えたのは、4月や10月も人事異動という機会があるから、なのですが。

・この一年の自分を振り返る。
・実家や故郷に里帰りして、両親の老いを目の当たりにする、友人と話す。
・ボーナスをもらった。
・異動で新年から新しい部門になる。などなど

このように、なにかにつけ年末年始は自分自身のいままでとこれからを見つめ直すきっかけが生まれやすく、かつ考える時間が生まれます。

そんな年末の過ごし方は人それぞれでしょうが、あと数日しかない、とひと踏ん張りする、そんな前向きな方は果たして世の中にそんなにおられるのか疑問です。営業のノルマがあるような人や自分で立てた年内達成の目標に手が届きそうな人はともかく、そうじゃない人は、来年こそは頑張ろう、と自分に言い聞かせて、不浄なこと、不精なことは今年がやりおさめ、とばかりに普段以上に羽目を外す人のほうが多い、少なくとも自分はこっち側なのですが、転職活動でも、とりあえず年末まではなにかと忙しいからいったん置いといて、新年になってからあらためて考えよう!となりがちです。結局問題の先送りになる可能性があります。そんな方にお勧めなのは、年明けのスタートダッシュのし方です。

よしっ、辞めよう!ではなく、よしっ、活動してみよう!を決める。

(特に年末年始に)自分と向き合うと、その結果

「よし、辞めよう!」

ってなる方が多いのですが
実はそうじゃなくて、ここは

「よし、いっちょ転職活動をはじめてみるか!」

ってことを決めたほうがよいのです。

よし、辞めよう!って決めて、実際辞めた方からは、もっとすぐに見つかると思っていた、なかなか思うように次が見つからない、こんなに苦戦するとは思わなかった、という、ちょっと後悔に似た感想を漏らす方は後を絶ちません。

仮でよいのでいったん期日を決めて活動計画を立ててみる

新年を迎えて、あらためて自分と向きあおうと思っても、いざ年が明けると意外にあっという間に正月休みは終わってしまいます。
だから、年明けて自分と向き合い、辞めるかどうか、を考えるのではなく、まずゴールを決めてやることを考える。つまり転職活動をスタートさせてみる、ってことにとりかかってしまうのです。

・4月の新年度のスタートと同時
・6月ボーナスをもらってから辞める
・◯歳の誕生日を節目に。

なんでもいいです。いつでもよいのでいったん、転職日(新しいスタートの日)を決めてしまいます。そうすると、そのためにいまから何をしていかなければならないか、何をすればよいかを決めて自分を追い込むことができ、自己分析も企業研究も進みます。いわゆる「夢に日付をつける」ってアプローチを取り入れるわけです。ただ、根を詰め過ぎないことも必要だということも加えておきます。思い通りに進まなかったら、ついもう間に合わない、となってしまい、一気にモチベーションが切れてしまうことがありますが、もともとバーチャルな期限なので、焦らなくてもよいのがこのちょっとゆるい活動のよいところです。ゴールはいったん決めただけのものなので、うまくいかないときにはスケジュールを再設計すればよい、と、自分の逃げ場所を用意しておくことも続けるためには大事なことです。

新年早々にまずやることは、活動を立ち上げて、求人情報を集め始める、あるいは転職エージェントにコンタクトをしてみるってのはいかがでしょうか。はじめの一歩は、辞めるための一歩ではなく、転職活動に踏み出す一歩にしましょう。エージェントを使って活動しても、最後に現職に留まることもできますよ。

<細井智彦 メーカー転職コラム>

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